HOYAが500億円を上限に自社株買い 今期の最終利益は1983億円を見込む
メガネやコンタクトレンズを生産するHOYAは2月3日、発行済み株数の0.87%にあたる300万株、取得価格の総額は500億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。取得期間は2月4日から4月21日まで。HOYAは株主還元を強化し、資本効率の向上と機動的な資本政策の遂行を目指すとしている。
また、HOYAは同日、2025年3月期の第3四半期の累計決算を発表した。売上高にあたる売上収益は6492億7600万円(前年同期比14.8%増)、税引前利益は1922億5500万円(同16.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1505億7100万円(同21.1%増)だった。
主力のライフケア事業は、セグメント利益が前年同期比24.5%減の617億4900万円と大幅な減益となったが、売上収益は前年同期比4.5%増の4106億4800万円と増収だった。HOYAは昨年3月末に発生したシステム障害の影響で、生産工場内のシステムや受注システムが停止するトラブルが起きたものの、積極的な販売促進活動が奏功して売上収益を押し上げた。
また、HOYAは2025年3月期通期の連結業績予想の修正も発表している。売上収益は8692億円(修正前は8640億円、前年比14.0%増)、税引前利益は2561億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1983億円(同9.3%増)に修正した。利益については今回、初めての開示となった。