【大人の脳との違い】赤ちゃんが自然と眠りのサインをキャッチして眠れるようにするには?【90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!】
赤ちゃんが眠りにつけるよう静かな環境を整えましょう
おやすみレッスンのポイント
神経が未発達の赤ちゃんは眠りのサインをじょうずにキャッチできません赤ちゃんが泣いたら、静かな場所で同じ動きを繰り返して眠りに集中できるようにしてあげます
赤ちゃんと大人の眠りと目覚めに関する違いを見てきましたが、もうひとつ大事なことがあります。それは、静かな環境をつくることです。
赤ちゃんの眠りのサインが見られたら、静かな環境で寝かしつけてあげましょう。
これは当たり前のように思うかもしれませんが、神経が発達途中の赤ちゃんにとってはとても重要なことです。
神経が発達し、目や耳から入ってくるさまざまな知覚情報を同時に処理することができる大人と違って、赤ちゃん(とくに6か月未満)は、ありとあらゆる情報をキャッチしてしまいます。
赤ちゃんは日々、まわりの世界のあらゆるものに接して経験を積み、どの情報が重要で、どの情報が無視してよいものかを学び、取捨選択する方法を身につけている最中です。
したがって、疲れて眠いときでも、目に見えるものや肌で感じられる情報のひとつひとつに注意が向いてしまうのをとめられません。
そんな情報の洪水のなかで、赤ちゃんが自分の脳が送ってくる「もうすぐ寝る時間ですよ」という信号、つまり眠りのサインを受けとめるのは大変なことです。
わたしたちは想像することしかできませんが、眠りたいと思っているのに自分ではどうにもできないなんて、赤ちゃんはどれほどのフラストレーションを感じていることでしょう。
「新生児の脳は大人の脳とは違う」と覚えておきましょう。
また、これは多くの赤ちゃんが眠いと泣く理由のひとつでもあります。
赤ちゃんが泣いたら、「きっと退屈しているのだろう。楽しませてあげなくちゃ」と考えがちです。
しかし、赤ちゃんは音のでるおもちゃやカラフルなベッドメリーなどまったく必要としていないのです。眠ることに集中できる環境を求めているのですね。
まずは赤ちゃんを静かな場所に連れていき、前後にゆらゆらさせるなど同じ動きを繰り返して、こうした動きに集中させ、心を静められるようにしてあげましょう。
そうすれば、赤ちゃんは自然と眠りのサインをキャッチして、眠りへといざなわれていくことでしょう。
【出典】『90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!』著:ポリー・ムーア, 監修:成田 奈緒子