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寒川町 産官学連携し綿栽培 来秋、鎌倉シャツの製品に

タウンニュース

コットンを収穫する木村町長(右端)と寒川東中の生徒たち

寒川町内の休耕地(岡田)で11月1日、メーカーズシャツ鎌倉(株)(本社/鎌倉市、以下鎌倉シャツ)が今春から栽培してきた超長綿の収穫を、寒川東中学校1年の生徒約130人と一緒に行った。収穫されたコットンは、約1年間の製作期間を経てドレスシャツとなり、同社から販売される。

鎌倉シャツでは、昨年から愛媛県今治市の「しまなみコットンファーム」で、日本では難しいとされてきた最高級品種の超長綿の栽培に挑戦し、収穫に成功した。同地で採れた綿の種を日本各地の休耕地へ送り、コットンファームとしての利用促進を図るとともに、収穫から縫製まで全製造工程を国内で完結させることで、国内繊維業界の発展を目指す。

同社は県内に本社があるため、「県内で栽培地を探していた」ところ、寒川町との連携が決まり、町内の休耕地で超長綿の栽培が始まった。

収穫当日は、鎌倉シャツの貞末哲兵副社長や木村俊雄寒川町長をはじめ、同社スタッフや関係者が寒川東中に集合。生徒らに、取り組みの意義や収穫方法などを説明した後、徒歩で畑に移動し、収穫を行った。

指先で一つ一つ丁寧に摘みとりを行った生徒は、「ふわふわしていて、触ると気持ちがいい」「これが洋服になるなんて信じられない」と思い思いの感想を述べた。また、木村町長は、「町で採れたコットンを使ったシャツになるという。いずれ、ふるさと納税の返礼品などにもなれば」と話していた。

同社では、産官学で連携し、子どもたちがものづくりを学ぶ機会と地域交流の場を提供していきたい考えだ。

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