【トップガン放送記念】トム・クルーズ出演のおすすめ映画特集!イケメンヴァンパイア〜メタボのハゲオヤジまで
1962年7月3日ニューヨーク生まれのハリウッド俳優トム・クルーズ。2025年現在で62歳になる彼ですが、今でも世界中の映画ファンから支持されています。得意の激しいアクションシーンも健在です。
今回は、トム・クルーズのおすすめ出演映画を紹介します。初々しいデビュー直後の作品から、スターダムへのし上がった出世作、そして世界中が注目している新作作までピックアップしました。
※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『アウトサイダー』(1983年):主役ではないトムの勇姿が観られる
1983年に公開されたアメリカの青春映画。オクラホマ州を舞台に、少年グループ同士の対立が描かれます。対立当初は子ども同士の喧嘩レベルでしたが、とある事故により事態は取り返しのつかないところまで発展し……。
トム・クルーズが演じたのは、スティーヴという少年。いわゆる脇役の一人という役どころですが、すでにその存在感はひしひしと感じられます。監督のフランシス・フォード・コッポラは本作の前に手掛けた『地獄の黙示録』でもトム・クルーズを起用しており、その才能にいち早く気がついていた人物でした。
若き日のトム・クルーズが出ているだけではなく、青春映画としても楽しめる作品なのでぜひ一度ご覧ください。
『卒業白書』(1983年):性欲全開の少年を若き日のトム・クルーズが熱演
1983年に公開された青春映画で、トム・クルーズの出世作として知られています。『卒業白書』という邦題からは感動作という印象を受けますが、その内容は男子高校生が悶々とした気持ちを発散させるために奮闘するコメディ。
若きトム・クルーズが両親のいない隙にコールガールを呼ぼうとしたり、ブリーフ姿でダンスをしたりと、今となっては貴重なシーンがたくさん登場します。その演技の思い切りの良さが評判を呼び、その後のキャリアに続いていくきっかけとなりました。
トムのかっこよさと、演じる役どころのかっこ悪さのアンマッチが不思議な魅力を醸し出している作品です。
『トップガン』(1986年):トム・クルーズをトップスターに押し上げた名作
エリート戦闘機パイロット養成学校を舞台に、若者たちの葛藤や恋愛を描いた作品。アメリカ、日本をはじめ、世界各国で年間興行収入ランキング1位を獲得しました。公開後は軍への入隊を志願する若者が増えたり、劇中で使われる「MA-1」「カワサキのバイク」などが流行するなど、一大ムーブメントを巻き起こした名作です。
主演のトム・クルーズは、若手パイロットのマーヴェリック役を演じました。学校トップの成績を誇っていましたが、友人の死をきっかけにスランプに陥る姿を熱く表現。特に緊迫感あふれる空中戦のシーンは必見です。
日本では恋愛映画として宣伝が進められ、若い女性ファンが急増したことでも知られています。今でも根強い日本でのトム・クルーズ人気は、この作品から火がつきました。
『ハスラー2』(1986年):名優ポール・ニューマン×トムの夢の競演
ギャンブルに人生を賭ける男たちの戦いを描いたポール・ニューマン主演『ハスラー』の続編にあたる本作。「ファースト・エディ」として名を馳せたハスラーの、現役引退後の生き様を描いています。
前作に続き主人公・エディを演じるはポール・ニューマン。エディが後継者と見込んだ若者・ヴィンセント役をトム・クルーズが演じます。苦み走った往年の俳優と若きスター、トム・クルーズの夢の競演。
本作でポール・ニューマンはアカデミー賞主演男優賞を受賞。日本で起きた一大ビリヤードブームの火付け役となりました。
『カクテル』(1988年):カクテル作りのド派手なパフォーマンスが話題に
エリートビジネスマンを夢見る主人公ブライアンが、ひょんなことから始めたバーテンダーの仕事を通し、本当に大切なものは何かに気付かされるストーリー。
見どころは何と言っても、トム・クルーズ演じるブライアンとブライアン・ブラウン演じるバーのオーナー・ダグが繰り広げる、カクテル・パフォーマンス。BGMに合わせて酒ビンを投げ、背面でキャッチするフレア・バーテティングのカッコよさ!
夏のビーチ、バーで女性を口説く男たち、そしてトムの爽やかな笑顔。そんな本作は人気全盛期の代表作の一つです。
『レインマン』(1988年):世界中が感動の渦に!愛すべきダメ男をトムが熱演
1988年に公開され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、ベルリン国際映画祭と、世界中の映画賞で高い評価を受けた作品。サヴァン症候群のため人とうまくコミュニケーションが取れない兄と、遺産目当てで兄に近づく弟の兄弟愛を描いたストーリーは、今でも多くの人を感動させています。
本作でトム・クルーズは、チャーリーという自分勝手な男を演じました。亡き父の遺産を得るために、何も分からない兄のレイモンドを言いくるめようとしますが、次第に愛情が芽生えていくことになります。
チャーリーの自分勝手な振る舞いは、観客側を本気でイライラさせるほど。しかし、それが物語後半の大きな感動に繋がっていきます。ダスティン・ホフマンの演技の素晴らしさが語られることが多い本作ですが、トム・クルーズの演技も輝いているのです。
『7月4日に生まれて』(1989年):徹底した役作りによって描かれた戦争の悲劇
ベトナム戦争から帰還後、下半身不随となった男の半生を描いた作品。トム・クルーズの演技が高く評価され、ゴールデングローブ男優賞を受賞しました。
見どころは、トム・クルーズの徹底した役作りです。下半身不随後に車いす生活となったロンを演じるため、撮影期間を含むおよそ1年を車いすで過ごしました。また髪の毛も剃っただけでは毛根が残ってしまうため、1本ずつ抜いたという逸話も残されています。トム・クルーズの俳優魂を感じさせるエピソードですね。
社会派の映画監督として知られるオリバー・ストーンの作品に出演したトム・クルーズは、持ち前の演技力の高さを改めてアピールすることに成功。その後の出演作品の幅をより広げることになりました。
『ア・フュー・グッドメン』(1992年):名台詞「You can't handle the truth!」を生んだ傑作
海兵隊で起きた殺人事件を追う法廷映画。「You can't handle the truth!(おまえに真実は分からん!』)」は、アメリカ映画の名セリフベスト100において29位にランクインしています。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年):退廃的な吸血鬼役を怪演
アン・ライスによる小説『夜明けのヴァンパイア』を実写化した作品。豪華な出演陣と美しい舞台美術が話題となったゴシック・ロマンムービーです。
主演のトム・クルーズは、人々を恐怖に陥れる吸血鬼の役を務めました。欲望の赴くままに人の生き血をすすり、さらにブラッド・ピット演じるルイという男を吸血鬼の世界へと誘います。傍若無人な振る舞いのヴァンパイアを演じる姿は、まさに怪演と呼ぶにふさわしいです。
本作の公開前は、トム・クルーズが吸血鬼役を演じるのは無理があるという批判的な意見が多くありました。しかし蓋を開けてみると、その演技のすばらしさに批評家たちは手のひらを返し絶賛。共演のブラッド・ピットと共に高い評価を受けました。
『ミッション:インポッシブル』(1996年):身体を張った、手に汗握るアクションシーンの連続
1960年代に人気を博したアメリカのテレビドラマ『スパイ大作戦』のリメイクとして制作された本作。世界中で4億5000万ドル以上の興行収入を記録し、のちにシリーズ化されることになりました。
本作でトム・クルーズが演じるのはIMFという組織のスパイ、イーサン・ハント。CGやスタントマンを極力排して撮影された、アクションシーンの数々は必見です。特にCIAに侵入する際に行われた「水平宙づり」のシーンは、本作を象徴するシーンとしても有名ですね。イーサン・ハントの代名詞ともなったこのアクションは、続編でも採用されています。
またトム・クルーズは本作で初めて映画プロデューサーを務め、その後のプロデューサーとしてのキャリアをスタートさせました。
『ザ・エージェント』(1996年):トム・クルーズ主演の名作おしごと映画
会社をクビになり、自ら会社を立ち上げ、そして気付くものがある。正しいことは一体何か?私たちに問いかけてくるような深いメッセージの詰まった作品。本作の演技が評価されたトムは、ゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞しています。
『アイズ・ワイド・シャット』(1999年):巨匠スタンリー・キュービックが描く魅惑の官能世界
倦怠期を迎えた医師夫婦が、嫉妬と妄想、性の魅力に憑りつかれていくダークファンタジー。当時、実生活においても夫婦関係にあったトム・クルーズとニコール・キッドマンが主人公を務め、全世界で1億6200万ドルという興行収入を記録しています。
メガホンを取ったスタンリー・キュービックは完璧主義で有名な監督。1年半に及ぶ撮影は全てキュービックが住むイギリス国内で行われたため、クルーズ夫妻は一時ロンドンに移住しなければならなかったのだとか。
編集作業、予告編制作まで1人で終わらせたキュービックは、試写会直後、原因不明の心臓発作でこの世を去っています。
『マグノリア』(1999年):トム・クルーズの名演が光るカルト作品
1999年に公開された本作。ロサンゼルスを舞台に、9人の男女の24時間を描いた群像劇です。いわゆる「グランド・ホテル」形式で登場人物の人生が複雑に絡み合っていきます。監督を務めたのは、ポール・トーマス・アンダーソン。
本作でトム・クルーズが演じたのは、女性の口説き方を高圧的に教える自己啓発セミナーの主催者。成功者として人前では堂々とした振る舞いを見せていますが、人知れず心に孤独を抱えている男性です。複雑な役どころを素晴らしい演技で描いています。
大きなアクションをせずに表情だけで感情を表現するトム・クルーズの演技が高く評価され、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。役者としての真骨頂を存分に感じることのできる作品です。
『バニラ・スカイ』(2001年):徐々に狂気に染まっていく主人公を好演
スペイン映画のハリウッドリメイク作。原作を観たトム・クルーズが、自らの主演でリメイクを希望して制作されました。交通事故により顔が醜くゆがんだ主人公が少しずつ狂っていくというダークなストーリーが、非常に難解な設定と共に描かれています。
本作でトム・クルーズが演じたデイヴィットは親の遺産で自由気ままえ軽薄な暮らしをしていましたが、事故によってその環境が一変。そんな彼の前に手を差し伸べる一人の女性が現れます。しかし、驚くべき真実が隠されているのでした。
トム・クルーズがシリアスな演技を披露していることで話題となりました。熱血漢のヒーローとはまた違う、ダークな一面が垣間見える作品です。
『ラストサムライ』(2003年):日本の実力派俳優たちとトムの夢の競演
アメリカ産の映画ながら、幕末の日本を舞台にした作品として話題を集めた本作。渡辺謙をはじめ、日本の俳優陣も多数出演しています。日本のみならずアメリカ本国でもランキング1位に輝きました。
本作でトム・クルーズが演じたのは、南北戦争で活躍したのち、軍隊について教えるために来日するオールグレン大尉。日本独自の文化に戸惑いを隠せないオールグレンでしたが、次第に日本人の持つ「侍魂」に心を動かされていきます。
トム・クルーズ演じるオールグレンと、渡辺謙が演じる勝元の国境を越えた友情が魅力の本作。日本式の礼儀作法を学ぶトム・クルーズの姿は一見の価値ありです。冒頭になぜか忍者が動き回るシーンがありますが、これはご愛嬌といったところでしょうか。
『コラテラル』(2004年):狂気をおびたプロの殺し屋を好演
トム・クルーズ演じるヴィンセントは、一見すると柔らかな物腰のビジネスマン風に見えるのですが……。その実は、人を殺すことに何の痛みも感じない冷酷無比なプロの殺し屋だったのです。
依頼された標的5人以外でも邪魔になれば、誰彼構わずすぐに殺害。移動手段として雇われたタクシーの運転手・マックスは、わが身を危険に晒しながらも殺人を止めさせようとするのです。
マックスを演じたのは、レイ・チャールズの生涯を描いた『Rei/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェレミー・フォックス。本作の演技も高く評価され、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。
『宇宙戦争』(2005年):トム・クルーズが情けない父親役に挑戦!?
同名の古典SF小説の映画化作品で、スティーブン・スピルバーグが監督を務めました。トム・クルーズは主演のほかに、制作にも関わっています。宇宙からの侵略者と人類の戦いを描いたアクション超大作です。
この作品で演じた役どころは、妻と離婚し2人の子どもからも見放されたダメな父親。二枚目の役が多いトム・クルーズにしては、珍しく情けない男を演じています。しかし情けないままでは終わりません。臆病ながらも子どもたちを守るために侵略者に挑んでいく姿は、スーパーヒーローとはまた違う魅力がありますね。
いつも通りハンサムでかっこいいトム・クルーズですが、この作品ではより人間味あふれる姿を目にする事が出来ます。
『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008年):トム・クルーズがハゲたメタボおやじを演じる
落ち目の俳優が起死回生をかけて臨んだ撮影現場で、本物の戦争に遭遇してしまうサバイバルアクション・コメディ。主役3人組を監督も兼ねるベン・スティラー、ジャック・ブラック、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrが務めます。
本作でトム・クルーズが演じるのは、プロデューサーのレス・グロスマン。金儲けにしか興味がないというゲスなキャラクターもさながら、見た目のインパクトに驚かされます。
お腹がせり出た中年ボディに頭頂部だけがハゲ上がったまさにおやじスタイル。ハゲ、デブのトム・クルーズが激しいダンスを踊る姿は必見です。
『アウトロー』(2012年):トム・クルーズ主演の硬派なアクション映画
全米で話題の小説「ジャック・リーチャー」シリーズの映画化作品。トム・クルーズは本作で主人公リーチャーを演じています。
本作のヒットにより続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』が公開となりました。
『オブリビオン』(2013年):エイリアンに侵略された地球を守れるか?
2017年、エイリアン「スカヴ」による攻撃を受け壊滅的な打撃を被った地球。それから60年後の2077年、生き残った多くの人々は地球を離れタイタンへと移住、監視のため地球に残されたジャック・ハーパーは、謎の男マルコムとの出会いから自分自身や地球に関わる秘密を知ることになるのです。
本作でトム・クルーズが演じるのは主人公ジャック・ハーパー。衝撃的な事実を次々に明かす謎の男・マルコムをオスカー俳優モーガン・フリーマンが演じます。ジョセフ・コシンスキー監督が描く映像の美しさをお楽しみください。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年):トムがあっけなく死亡しまくる痛快アクション
2014年に公開されたSFアクション超大作。地球侵略を目論むエイリアンと人類の戦いの中、時間がループしていることに気がついた主人公の姿を描いた作品です。
トム・クルーズの役どころは、軍隊の一般兵。戦場であっけなく死亡してしまいますが、その際に「タイムループ」の能力を偶然身につけます。能力の低い主人公が同じ日を何度も繰り返すことで、少しずつ成長をして人類を救おうとしていく様が描かれたストーリー。
本作の原作は日本のライトノベル。日本生まれの原作がトム・クルーズ主演でハリウッド映画化されたことで、当時大きな話題となりました。
また本作の撮影で、トム・クルーズは共演のエミリー・ブラントの運転する車に乗車しますが、危うく大事故につながりそうだったというエピソードが残されています。
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017年):古代エジプトの女王に呪いをかけられて……!?
本作は1932年公開の映画『ミイラ再生』のリブート作に当たり、ユニバーサルピクチャーズが贈る「ダーク・ユニバース」のスタートを飾る第一作。
任務中、偶然にもエジプト王女アマネットの墓を発見したアメリカ軍の軍曹たち。上官の判断で王女の棺を持ち帰ることにしたのですが、空輸中、王女の邪悪な力が暴れ出し輸送機ごと墜落してしまうのです。
本作でトム・クルーズが演じるのは、アマネット王女に呪いをかけられるアメリカ軍軍曹ニック・モートン。物語中盤で「ジキル博士とハイド氏」でお馴染みのヘンリー・ジキル博士が登場し、「ダーク・ユニバース」の今後に期待が広がります。
『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017年):アメリカ史上最大の犯罪者を熱演
2017年に公開された本作は、CIAに所属しながら麻薬の運び屋もやっていたという、まさに“ アメリカをはめた”男の自伝的内容となっています。
主役のバリー・シールを演じたのがトム・クルーズです。CIAや国家を相手に堂々と密輸行為をする男を、緊迫感のある演技で再現しました。またセスナ機の操縦も自ら担当し、実際にコロンビアまで飛行しています。
波乱に満ちたストーリーですが、これが実話だというのが驚きですよね。トム・クルーズは正義のヒーローを演じることが多いですが、悪人を演じても一級品であることを証明しています。
『トップガン マーヴェリック』(2022年):マーヴェリックがパイロットの教官としてカムバック!
第1作『トップガン』からおよそ30年経過しての続編『トップガン マーヴェリック』。世界中のファンが望んだ本作は、コロナの影響もあり当初の公開予定から2年後ろ倒しとなりました。
トム・クルーズ演じるマーヴェリックがパイロット養成学校に教官として戻り、若手パイロットたちの養成を試みます。トム自ら戦闘機のコックピットに乗り込み撮影したシーンは必見です。
またライバルのアイスマンや、親友グースの息子など、前作に縁のあるキャストも多く登場しました。
トム・クルーズの魅力を映画で再確認
トム・クルーズといえばド派手なアクションが真っ先に思い浮かぶ人が多いかと思いますが、意外にもコメディやヒューマンドラマにも多く出演していました。
確かな演技力と、昔から変わらない甘いマスクで、これからもたくさんの映画ファンを楽しませてくれるであろうトム・クルーズの今後に注目です。