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【実験】骨伝導イヤホンを目に貼り付けて音楽を聞いたら、音が見えるんじゃないのか? ためしてみた!!

ロケットニュース24

こんなことを言っても信じてもらえないかもしれないが、私(佐藤)は音を見ることができる。何を言っているかわからないかもしれないが、眠りにつく前にまぶたを閉じると、聞こえる音が光として見えるのだ。

その自らの特性をいかせるかもしれないと気づき、実験してみることにした。骨伝導イヤホンを目に貼り付けたら、音楽が光として見えるのではないか? そう考えて実践してみることにしたのだ。はたして、音楽を見ることはできるのか?

・音は見えるか?

音を色彩として認識できる人がいる。それを「共感覚」という。私はそんな上等な感覚を持っているわけではなく、暗闇で音を聞くと、それが光として見える。だが、いつでもというわけではない。普段はほとんど見えず、忘れた頃に見えたりする程度。だから自分では共感覚とは考えていない。

さて、実験するにあたって、通常のイヤホンを貼り付けてみてもよかったかもしれない。ただ、この実験を思いついた時に、なんとなく骨伝導タイプの方が上手くいく気がした。

なので、Amazonのオープンイヤーヘッドホンのカテゴリーでベストセラー1位、「YEAHYO」というメーカーの「E6」というモデルを購入した。タイムセールで95パーセントオフの税込2299円

安くなり過ぎだろとも思ったが、今回は使えたらいいのでコレにした。ちなみにサクラチェッカーで調べたら危険と出たので、ちゃんとしたイヤホンが欲しい人は気をつけた方がいいだろう。

中身は本体と充電ケーブルが1本入っているのみ。必要最小限のものを箱に詰めた感じだ。

購入時に充電100パーセントだったので即使える。そのあたりは割と気が利くのね。最初から満充電はホント助かる。

いままでいろいろなイヤホンを紹介してきたが、実は骨伝導タイプを使うのはこれが初めてだ。

穴がないから、装着するまで音は聞こえない? と思ったら、着けなくてもかなり音は聞こえる。うかつに音量を大きくすると、盛大に音漏れしそうだな。

で、実際に着けてみると、耳穴をふさがないので解放的だ。それでもしっかり音が聞こえてることに驚く。意外と良いもんですね、骨伝導もね。

・いまだかつてない音楽体験

さて、今日の私にとっては耳をふさぐかどうかは問題ではない。なぜなら、目に貼り付けるからである。やり方はとても単純だ。イヤホン部分にテープを貼って、それを目の上から貼り付けるだけである。

おおまかに目の位置を確認。ワイヤーフレームが結構しっかりしているので、強めにテープを貼らないとすぐにはがれ落ちてしまいそうだ。

よし、この位置でOK! 長めにテープをカットして、目の上からベタ~ッと貼る!

これで音楽が見えるはず。まぶたの裏に、音の光が見えてくるはずなのだが……。それにしても、我ながら素晴らしい見た目になったな。さながら、SF作品に登場する未来人のようだ

音を流すと……、想像していたのとずいぶん違うな。音が見えるときは、パッとフラッシュのような光の明滅を繰り返すんだけど、正直光は全然見えない……

その代わり、頭蓋骨の前側に音が振動して、顔で音楽を聞いているような不思議な感覚。カントリーミュージックを聞いていると、まるで大草原にでもいる気がしてくる。

そうか、わかった! 部屋が明るいから光が見えないんだ。暗くしよう、この方が就寝前の状況により近くなる。これで見えるはず!

が! やっぱり見えない。しかしながら、「イエス」とか「キング・クリムゾン」のような壮大なロックを聞いていると、眼前に宇宙が広がる。なんともスペイシーだ。

さらにさらに、「ジミ・ヘンドリックス」のようなサイケデリックなロックを聞くと、自分が歪みの一部になっている。パポヘイズ!

音が光として見えないけど、まぶたを閉じて音の振動を味わうと、音楽との一体感が増すのではないだろうか。いわゆる没入感というヤツかもしれない。ひょっとすると、普通のイヤホンでも目を閉じて聞けば、没入感が増す可能性もあるのだが……。

とにかく、いままで経験したことがない、新しい音楽体験を得ることができた。

とても楽しいんだけど、この聞き方には致命的な弱点がある

たとえば、「この曲、あんまり好きじゃないから飛ばしたいな」と思っても、スマホがどこにあるかわからん……。手探りでスマホを見つけても、早送りボタンを押すのはかなり難しい。

さらに厄介なのは、来客だ。いままさに玄関の呼び鈴が鳴った。やべえ、荷物が来た。取りに出られねえ~! あ、不在票をポストに入れる音がする。いますよ、在宅ですよ。ちょっと待って~!

というわけで、この聞き方は確実に人が来ないとわかっているときに実践することをおすすめする。ぜひ1度、おためしあれ

参考リンク:サクラチェッカー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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