女子マラソン、鈴木優花が自己新で6位入賞「とても楽しかったです」3種目出場のハッサンが五輪新で金
初出場の24歳、鈴木優花が6位入賞
パリオリンピック陸上の女子マラソンが11日行われ、日本の鈴木優花が自己新となる2時間24分02秒で6位に入賞した。日本選手の入賞は前回東京大会8位の一山麻緒に続いて2大会連続。2大家連続出場の一山は2時間34分13秒で51位、前田穂南は右大腿骨の疲労骨折のため欠場した。
オランダのシファン・ハッサンが五輪新記録となる2時間22分55秒で優勝。世界記録保持者のティギスト・アセファ(エチオピア)が2時間22分58秒2位、ヘレン・オビリ(ケニア)が2時間23分10秒で3位だった。
日本勢トップとなる6位入賞を果たした鈴木は、28キロ過ぎからの急激なアップダウンで集団から一人、二人と脱落していく中、粘り強い走りで食らいつき、35キロ地点を6位で通過。終盤に先頭の5人から徐々に遅れるも、そのまま順位を落とさず走り切った。
「とても楽しかったです」と笑顔で初五輪の感想を語った24歳は「初めてケニア、エチオピア選手たちのペースの変動を身をもって体感できました。つくのもすごく不安がよぎるんですけど、つかないと入賞はできないと思っていたので、自分の行けるところまで行こうと思ってついて行きました」と自身の走りを振り返った。
自身4回目のマラソンとなった大舞台で入賞を果たし、今後のさらなる活躍にも期待がかかる。「入賞だけでなく、こういったところでもメダルを獲得できるところまでいきたい」とさらなる高みを見据えた。
一方、五輪レコードで金メダルを獲得したハッサンは2021年東京五輪のトラック種目の5000メートルと1万メートルで2冠に輝いており、今大会のマラソンと合わせて3種目での金メダル獲得となった。
今大会も5000メートル、1万メートルでそれぞれ銅メダルを獲得し、9日夜に行われた1万メートル決勝から34時間半後にマラソンのスタートラインへ。先頭集団の後方で力をため、最後はアセファとのスプリント勝負をトラックで磨いたラストスパートで振り切り、トップでゴールテープを切った。
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記事:SPAIA編集部