粉もんの香りとアートの彩り!『夕やけ』で異色の展示会
2025年6月1日~29日に、老舗お好み焼き店『夕やけ』で、チョークアート作家・小栗美穂さんによる個展『小栗と蛸展』が開催されます。お好み焼きを味わいながら、幻想的なアートを楽しめる貴重なイベントです。
老舗の雰囲気が漂う外観
西放射線ユーロード沿いの『インディアン・スパイス・マーケット』の路地を入り、約10m進んだ先にお店はあります。
創業約60年の歴史を感じさせる、趣のある外観です。
所在地:東京都八王子市横山町12-7
チョークアートとは
ローラーで艶消しの黒ペンキを塗った板や黒板に、オイルパステルで描き、ラッカーで仕上げることで、触っても色が落ちない作品になります。約20年前にオーストラリアから日本に伝わり、海外では飲食店の看板やメニューボードが発祥といわれています。
アクリル絵具を使用する「ミクストメディア」という技法もあり、黒板や黒く塗った板に描くことで発色が鮮やかに。グラデーションや立体感を表現しやすいオイルパステルに対し、ミクストメディアではよりアート的で個性的な表現が可能です。
チョークアート作家・小栗美穂さんの紹介
八王子市出身・在住で、チョークアート歴15年。これまで市内を中心に数々の個展・合同展を開催し、500点以上の作品を制作してきました。会社員時代、習い事を探す中で出会った食べ物をモチーフにした美しいチョークアートに魅了され、体験レッスンを経て資格を取得。花・動物・風景など、幅広いジャンルの作品を手がけています。
『小栗と蛸展』について
6月1日~29日の間、『夕やけ』の営業時間である17:00~21:00に作品を鑑賞できます。テーマは個展名にも含まれる「蛸」を中心に、金魚・錦鯉・花をモチーフとした約20点の作品を展示。小栗さんが得意とするオイルパステルのほか、ミクストメディアの作品も登場します。
展示作品の一部を紹介
「らんちゅう」という、背ビレがなく丸い体型が特徴の金魚を描いた作品。美しく、可愛らしい雰囲気に仕上がっています。
「静かな空白」をテーマにした「木蓮」は、黒い背景に白い花びらが映える繊細な作品です。
「オステオスペルマム」は、花びらがスプーン状になったユニークな花。小栗さんはその「神様の冗談みたいな姿と美しさ」に惹かれて描いたそうで、白と青のグラデーションが印象的です。
下町情緒あふれる店内に展示
下町情緒が漂う店内には、蛸・金魚・錦鯉・花をモチーフにした作品が飾られ、店内の雰囲気が一変します。会期中は一部作品の入れ替えも予定されています。
老舗の和空間での現代アート展は、とても貴重な体験です。庶民的なお好み焼きを味わいながらアートを鑑賞するひとときは、心に残る特別な時間になるでしょう。ぜひ足を運んでいただき、チョークアートの世界を楽しんでください。