日本平動物園を訪ねる(その四)
2024年8月11日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、前回に続き日本平動物園を訪れます。
語り:春風亭昇太
1969年、8月1日に開園し今年55周年を迎えた日本平動物園。その歴史には、たくさんの動物たちとの思い出が刻まれています。
開園のときにやってきたベンガルトラのカズは、37頭の子どもを生み、日本記録を残しました。
1974年、5周年の年にやって来たホッキョクグマのピンキーは、当時、国内最高齢の推定35歳まで33年間をこの動物園で暮らし、人間でいうと100歳を超える長寿でした。
1979年に、開園10周年を記念してやって来たのがニシローランドゴリラのゴロンとトト。新しくゴリラ舎が完成しました。
1989年には、開園20周年を記念してシロサイ2頭が来園し、シロサイ舎がオープンしました。
1982年から発行されている飼育員手づくりの園内新聞「でっきぶらし」と機関誌「ZOO しずおか」。動物たちの旬な情報、とっておきの写真や裏話をお届けし続けています。
2010年に完成したのが、猛獣館299。生息地に近い環境を再現することで、動物たちの本能を最大限に引き出す行動展示が最大の特徴。ゴマフアザラシの水中での様子も見ることができるようになりました。
時を経て、動物園の有り方の変化を受けて日本平動物園も構想から15年、再整備に6年をかけて次世代に向けたリニューアルを行い、2013年グランドオープンを迎えました。
「動物たちとの出会いが、あしたを変える」をスローガンにバーチャルではできない体験によって「驚きと感動、夢を与える動物園」であり続けることを目指しています。
静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市駿河区 -->