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サッカー観戦“だけじゃない”1日をユニタビ×藤枝から!|Jリーグ観戦レポート

Sports

サッカーの試合を観るだけがサッカー観戦じゃないーー。
シーズン中、約2週間に1度のペースで訪れる地元サッカーチームのホームゲーム。地方都市にとっては、多くの人々が集まる大きなイベントの日とも言えるでしょう。

今回は、2024年9月22日に開催された明治安田J2リーグ『藤枝MYFC vs 清水エスパルス』の試合観戦レポートをお届けします。どちらも静岡県に本拠地を置く『静岡ダービー』。ピッチ上、スタジアムの熱も最高潮に達するであろうこの試合、サポーターは“試合以外”に向けても思考を巡らせます。

「今日は人も多そうだけどスタジアムまではスムーズに行けるかな?」
「試合後は誰かと飲んで試合について語りたいけど、いいお店ないかな?」

サッカー以外の部分も含めて、最高の1日にしたい。そんなサポーターの想いに、クラブ、自治体、商店街などの事業者はどのように応えていくのか?現地で実際に体感してみました。

まずは『ユニタビ』で情報をチェック!

「今週は藤枝MYFCの試合を観に行こう!」
そう思ったら、やることはたくさんあります。チケットを取り、試合前・試合後の過ごし方を考えるなど、よりよい1日にするためにインターネットでの検索などを駆使して予定を立てていきます。

『ユニタビ』はサッカー観戦の1日を存分に楽しむための情報を提供するアプリで、サッカー観戦1日のデザインを完結させることができます。

(左)購入したチケットは、『ユニタビ』アプリに取り込み可能。当日は『ユニタビ』を見るだけでOK!(右)周辺情報の検索もできます。(飲食店だけでなく、体験ができる施設の情報も)

試合当日には、より多くの店舗からクーポン情報が発信されています。試合前にチェックしておきましょう。

店舗はどうやって準備している?

藤枝MYFCのホームスタジアム、『藤枝総合運動公園サッカー場』への最寄り駅はJR藤枝駅。新幹線静岡駅から電車で20分、駅からはシャトルバスが運行され、アウェイからのサポーターの交通の便もよいスタジアムです。
試合の日は多いときで10,000人弱がスタジアムに集まります。JR藤枝駅周辺の飲食店にとっても“特別な日”になるホームゲームの日には、店舗側はどのように準備しているのでしょうか?

これまで藤枝では、イベント情報や来場予定者数などの情報伝達の仕組みがなく、飲食店側が団体客など多くのお客さんに対して準備ができていないことがありました。ビジネスチャンスとしても非常にもったいないこの現象を解消するために、『藤色プロジェクト“DX”』では飲食店や観光地などの事業者に向けて、クラブや開催団体からプッシュ型の情報提供を始めました。

店舗に配信されるLINEの一例。事前情報(左)、当日情報(中央)をもとに店舗側は早めに準備を行うことができます。また、お客さんに営業状況を伝える作業も、ワンクリック(右)でユニタビに反映させることが可能に。

こうした情報をもとに、店舗側はその日予定を事前に組むことができます。さらに、当日は開店状況、店の混雑状況、クーポン情報などをLINEから『ユニタビ』に登録することも可能になりました。そのおかげで、サポーターもリアルタイムで情報を『ユニタビ』から取得することができ、スムーズかつお得に飲食店を利用することができます。

サッカーファンへのおもてなし!

藤枝市は今年「サッカーのまち100周年」。サッカーのまち推進課があるほどサッカーへの熱量が高い街です。「サッカーファンがたくさんくる!」とわかれば同じように熱量を持っておもてなしをするのが藤枝民。さまざまな店舗が工夫を凝らしたサービスを実施していました。

店舗が発行するクーポン画面(一例)

観戦に訪れたサポーターは、『ユニタビ』経由でこうした情報を受け取ることができますし、同じ“サッカーファン”によるお店の口コミなど、自分に適した情報を得ることができることは、ユーザーからも好評なサービスの一つです。

交通課題(モビリティ)への取り組み

サッカー観戦における課題の一つが、その「交通」。スタジアムは主要な駅からは少し離れた大きな公園の中にあることも多く、藤枝MYFCのホームスタジアム『藤枝総合運動公園サッカー場』も例外ではありません。

駅からスタジアムへのシャトルバスや公共交通機関、タクシーなどさまざまな移動手段がありますが、『ユニタビ』では、そうした交通状況をひと目でわかりやすく確認することができます。この日は特に、静岡ダービーということもあり清水エスパルスサポーターが早くから来場。スタジアムへのシャトルバスも通常以上に増便しながらも、なかなかの混雑模様でした。

『ユニタビ』アプリでは混雑状況がリアルタイムで更新されます。

そんなときに活躍するのが『相乗りタクシー』。「シャトルバスを待っていたら試合に間に合わないかも、でも1人や2人でタクシーに乗るのはもったいない…。」そんな人たちに、相乗りでスタジアムまで運んでくれる『相乗りタクシー』は、利用者にとっても、多くのお客さんにキックオフから楽しんでもらいたいクラブにとっても有益なサービスになっています。

試合終了後の運搬も含め、全員がスムーズにというわけにはまだまだいかない交通事情ですが、こうした取り組みの積み重ねの結果、それぞれにとって“最適な”手段を選べるようにもなっていくはずです。

試合後!多くの人が藤枝で「もう1杯!」

ラグビーにおいて「ノーサイド」という言葉があるように、『静岡ダービー』のライバル関係にあるとはいえ、同じ静岡を盛り上げるチーム同士。サポーターたちも試合終了後、敵味方関係なく試合後のサッカー談義を楽しみます。

ユニタビに店舗が反映した情報により、「営業中」「満席」などの情報が一目でわかるようになっています。どの店に行くか決めるのにとても便利な機能です!

この日筆者が訪れた居酒屋『おもひで横丁 藤枝市場』さんでは、多くの藤枝MYFCサポーター、そして清水エスパルスサポーターが集まっていました。アウェイチームのサポーターも歓迎し、試合についてお互いに語り合う雰囲気が印象的でした。

藤枝出身選手のユニフォームが所狭しと飾られた店内

駅前にはアウェイサポーターを歓迎するのぼりが立ち、商店街をあげてこの日を盛り上げようとする心意気が感じられます。

編集後記

この日の観客数は、藤枝MYFCホームゲーム史上最多の10,662人。満員のスタジアムが紫とオレンジに分かれ、まさにダービーという熱量が試合展開にも影響するような、大興奮の一戦でした。

今シーズンの平均観客数の2倍以上の動員に、シャトルバス、相乗りタクシーなどの交通面や試合後の飲食店の対応など、関係する方々は大変な思いもされたはずです。しかし、だからこそ「もっとこうしたら楽しんでもらえる!」という考えも多く出てきた1日になったことでしょう。『静岡ダービー』という絶好の機会に対し、クラブや藤枝市、『ユニタビ』が準備してきた熱量がここからさらに多くの人々に広がっていき、「アウェイ応援に行くなら藤枝に行きたい!」と思う人が増える素晴らしいきっかけになったのではないでしょうか。

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