都心からちょこっと小旅行! 京急電鉄のおトクなきっぷで行ける「三浦半島」の見どころとは?
皆様は神奈川県の「三浦半島」をご存知でしょうか? 神奈川県の南東部に位置し、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町の5つの自治体から構成されています。
そんな三浦半島ですが、実は新宿から1時間~1時間30分ほどあれば行けてしまう、都心部からプチ遠出をするにはもってこいの観光スポットでもあります。
今回はそんな中でも、京急電鉄から出ているおトクなきっぷ「みさきまぐろきっぷ」「よこすか満喫きっぷ」を利用して巡ることができる観光スポットをいくつかご紹介します。
関東で唯一生態系が丸ごと残る場所 小網代の森
まずは京急久里浜駅の終点、三崎口駅からバスで3分ほどで行くことができる「小網代の森」です。
(みさきまぐろきっぷには京急バスフリー乗車券もついているため、バスもおトクに乗れます)
面積約70ヘクタールの森の中には源流から湾まで丸ごと残る生態系が存在しており、絶滅危惧種も2000種類以上生息しています。このような生態系が自然のまま残されているのは全国でもかなり珍しく、首都圏の中ではこの小網代の森だけとなっています。
2014年7月から一般公開され、「エコツーリズムの観光地」として注目を集めている場所でもあります。
森、川、海がつながるこの小網代の森では様々な動植物が見られます。例えば、陸地を好み産卵時には海に下りる不思議なカニ「アカテガニ」や、昆虫ではお馴染みの「ノコギリクワガタ」、日本に自生するユリの中でも最も大きな花を咲かせる「ヤマユリ」、雌雄異株で雌株だけが知られている「ジャヤナギ」など。森の中心にある散策路を通ると、森林から干潟へ続く自然の移り変わりを楽しむことができます。
◆開場時間・アクセス
[開場時間]
4月から9月まで:7時から18時まで
10月から3月まで:7時から17時まで
[アクセス]
京急線「三崎口駅」から、京急バス1番のりば「油壺温泉」行、または2番のりば「三崎東岡・三崎港方面」行きで「引橋」下車(所要時間3分) 徒歩約5分
海産物から野菜までを販売 うらりマルシェ
次に、こちらも三崎口駅からバスで15分ほどで行ける「うらりマルシェ」です。
1階は「さかな館」、2階は「やさい館」となっています。元々さかな館はマグロを中心とした産直センターの施設、やさい館は「うみぎょうプレイス」という多目的ホールでしたが、2016年にグランドオープンしました。
さかな館はマグロや地魚をはじめ水産加工品、惣菜などの販売をしており、やさい館は獲れたての三浦野菜は勿論、地元のパン屋さんのパンや葉山牛を取り扱うコーナーもあります。
また、みさきまぐろきっぷを利用している方は、特典の「まぐろまんぷく券」や「三浦・三崎おもひで券」を使用することで、うらりマルシェ内の対象店舗のお土産(いずれか1品)、水中観光船「にじいろさかな号」への乗船、城ヶ島渡船「さんしろ」の1日フリーパスの特典を受けることができます。
※各券1回ずつのご使用のため、特典内容はご自身でお選びいただきます。
◆営業時間・アクセス
[営業時間]
さかな館:9:00(日曜7:00)~17:00
やさい館:10:00(土曜・休日9:00)~17:00
年中無休
[アクセス]
京急線「三崎口駅」から、京急バス2番のりば「三崎東岡・三崎港方面」行きで「三崎港」下車(所要時間15分) 徒歩2分
城ヶ島の「恋する灯台」を結ぶハイキングコース
三崎口駅方面のエリアで最後にご紹介したいのが、三浦半島南部にある島「城ヶ島」。島と言っても、三崎口駅からバスで30分前後あれば行けてしまいます。
城ヶ島の中でもお薦めしたいのが、「恋する灯台」に認定されている「安房埼灯台」と「城ヶ島灯台」、そして灯台を結ぶハイキングコースです。安房埼灯台は島の東側、城ヶ島公園の中に、城ヶ島灯台は島の西側に位置しています。この2つの灯台の間、約2キロの道のりの中で、島内の絶景スポットをいくつか訪れることができてしまうのです。
まずは「ウミウ展望台」です。こちらは時期限定になってしまいますが、毎年10月下旬~4月の間には千島列島から飛来したウミウ、ヒメウの姿を見ることができます。約1000羽にも及ぶ鵜の群れは、冬の城ヶ島の風物詩です。
次に「馬の背洞門」です。こちらは長い年月をかけて海からの浸食でできた天然の海蝕洞穴です。神秘的な自然の造形美や、周囲に広がる雄大な太平洋の景色を楽しむことができます。
最後に「みはらし広場」です。こちらには「&」が2つ並んだ、恋人たちをイメージしたモニュメントがあります。また、このみはらし広場からの眺めは絶景で、初日の出や夕日が綺麗なスポットとしても知られています。
ハイキングコースは海沿いの岩場・砂浜のコースと、丘の上の水仙ロードの2つのコースから選べるため、お好きなルートで絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆アクセス
京急線「三崎口駅」から、京急バス2番のりば「城ケ島」行きで「白秋碑前」(所要時間25分)または「城ケ島」下車(所要時間28分)
アメリカと日本の文化が融合 ドブ板通り商店街
ここからは横須賀中央駅方面のエリアでご紹介していきます。まずは「ドブ板通り商店街」。京急汐入駅から米海軍基地エリアに位置する商店街です。スカジャン(横須賀ジャンパー)の代表的な販売地でもあります。
かつて道の真ん中に流れていて通行の妨げになっていたドブ川を、当時の帝国海軍から提供してもらった厚い鉄板で蓋をしたことから「ドブ板通り」と呼ばれるようになったのだそうです。
そんなドブ板通り商店街ですが、通りにはスカジャンをはじめとするファッションのお店から、ネイビーバーガーや横須賀海軍カレーなどを楽しめる飲食店、他にも様々なジャンルのお店がたくさん並んでいます。また、お店の他にもスカジャンデザインのマンホールや横須賀に馴染みのある有名人の手形レリーフなど、見て楽しいスポットもあります。
よこすか満喫きっぷをお持ちの方は、商店街の対象店舗で「食べる券」「遊ぶ券」を使用すれば、ネイビーバーガーセットやカレープレート、チェリーチーズケーキセットなどをいただくこともできます。
(ドブ板通りの外近辺のお店などでも対象となる店舗があります)
※各券1回ずつのご使用のため、特典内容はご自身でお選びいただきます。
◆アクセス
京急線「汐入駅」下車 徒歩5分
東西で1つの願いが叶うパワースポット 叶神社
続いて「叶神社」です。こちらは浦賀の港を挟んで東西で2つの神社が向かい合うように建っており、西浦賀の方は「西叶神社」、東浦賀の方は「東叶神社」と呼ばれています。この2つの神社は浦賀の港を行き来する「浦賀の渡し」で結ばれています。
本来、神社にある狛犬は「阿形(口を開けている方)」と「吽形(口を閉じている方)」で一対をなしています。しかしこの叶神社では、東叶神社の狛犬は口を閉じ、西叶神社の狛犬は口を開けているように見えることから、東西で一対となっている説もあるようです。
また、願いが「叶う」パワースポットとしても知られています。西叶神社の社務所で購入できる「勾玉御守」を東叶神社で購入できる専用のお守り袋に入れることで1つのお守りが完成し、縁結びのご利益を受けられると言われています。
◆営業時間・アクセス
[営業時間]
西叶神社:8:30~17:00(参拝は終日可能)
東叶神社:拝観自由
[アクセス]
西叶神社:京急線「浦賀駅」から京急バス「京急久里浜駅」「JR久里浜駅」行 「紺屋町」下車(所要時間3分) 徒歩1分
東叶神社:京急線「浦賀駅」から京急バス「かもめ団地行」「観音崎行」他 「新町」下車(所要時間2分) 徒歩5分
豊かな農産物の味覚狩りができる 津久井浜観光農園
最後にご紹介したいのが「津久井浜観光農園」です。こちらでは三浦半島の農産物である果物や芋の味覚狩りを体験することができます。冬~春の期間はいちご狩り、秋にはさつまいも掘り、みかん狩りを楽しめます。
また、案内所では津久井浜観光農園の農家さんが作った野菜や漬物、ジャムなどの販売もあります。
よこすか満喫きっぷをお持ちの方は「遊ぶ券」を使用することで、さつまいも収穫体験、またはみかん収穫体験ができます。
※内容は時期により異なります。
◆営業時間・アクセス
[さつまいも掘り]
アクセス:京急線「津久井浜駅」下車 徒歩20分 ※無料送迎バス有
開催期間:9月第2土曜日~11月第2日曜日(平日定休)
[みかん狩り]
アクセス:京急線「津久井浜駅」下車 徒歩20分 ※無料送迎バス有
開催期間:10月20日~11月30日
お時間のある時や、都心部にお住いの方でしたら少し遠方へ出かけたい時に、是非三浦半島の魅力を実感しに行ってみてはいかがでしょうか。