【2025最新】インドの世界遺産43件を一挙紹介!観光見どころ&アクセス情報
インドの世界遺産は、2025年3月時点で43件登録されている。本記事では、インドの世界遺産すべてをエリア別に紹介。観光の際に役立つ情報とともに、その魅力をお届けする。心惹かれる世界遺産をいくつかピックアップして、旅をしてみてはいかがだろうか?
目次
1.タージ・マハル【北インド】2.ファテープル・シークリー【北インド】3.デリーのフマユーン廟【北インド】4.デリーのクトゥブ・ミーナールとその建造物群【北インド】5.レッド・フォートの建造物群【北インド】6.アーグラー城壁【北インド】7.ル・コルビュジエの建築作品—近代建築運動への顕著な貢献—【北インド】8.大ヒマラヤ国立公園【北インド】9.ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園【北インド】10.アジャンターの石窟寺院群【西インド】11.チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園【西インド】12.チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅【西インド】13.ゴアの教会群と修道院群【西インド】14.ドラヴィダのハラッパ遺跡【西インド】15.エレファンタ石窟群【西インド】16.エローラ石窟群【西インド】17.ラージャスターンの丘陵要塞群【西インド】18.アーメダバードの歴史都市【西インド】19.ジャイプルの歴史都市【西インド】20.ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸【西インド】21.ジャイプルにあるジャンタル・マンタル【西インド】22.ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群【西インド】23.ケオラデオ国立公園【西インド】24.西ガーツ山脈【西インド】25.サーンチーの仏教建造物群【中央インド】26.カジュラーホーの建造物群【中央インド】27.ビームベトカーのロック・シェルター群【中央インド】28.ナーランダ・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の遺跡【東インド】29.ブッダ・ガヤーの大菩提寺【東インド】30.インドの山岳鉄道群【東インド】31.コナーラクの太陽神寺院【東インド】32.シュンドルボン(スンダルバンス)国立公園【東インド】33.シャンティ二ケトン【東インド】34.カンチェンゾンガ国立公園【北東インド】35.カジランガ国立公園【北東インド】36.マナス野生生物保護区【北東インド】37.モイダム–アホム王朝の墳墓埋葬システム【北東インド】38.大チョーラ朝寺院群【南インド】39.ハンピの建造物群【南インド】40.マハーバリプラムの建造物群【南インド】41.パッタダカルの建造物群【南インド】42.テランガーナ州のカーカティーヤ朝のルドレシュワラ(ラマッパ)寺院【南インド】43.ホイサラ朝の宗教建造物群【南インド】【インド特集】ほかの記事をチェック
1.タージ・マハル【北インド】
世界遺産として最も有名なタージ・マハルは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーン帝が亡き妃ムムターズ・マハルのために建てたお墓だ。彼は22年もの歳月と莫大な費用をかけて愛を表現。この美しい白大理石の霊廟は、建築美の極致とされている。昼間は圧倒的な存在に見えるタージ・マハルは、夜間には月の光に照らされ、現世のものとは思えないようなあやしげな美しさを放つ。滞在中には、ぜひふたつの顔を味わってほしい。メインゲートの赤砂岩の大楼門をくぐり見えるのは、天界をモチーフにした世界最大規模のペルシア式宮殿。旅人たちはその庭園、宮殿の完璧なシンメトリックなデザインに感動を覚えるだろう。
地球の歩き方読者の声
・完璧なシンメトリーな構図は、感激に加えて奇妙さを併せもつ。ぜひご覧あれ。(アヤ、20代) ・タージマハル入場の前にカバンなどの荷物を預ける必要がありますが、スタッフはその荷物にチョークで整理番号を書きます。チョークで書かれても問題ない素材のカバンで行くか、手ぶらで行きましょう。(Yukimura、20代) ・入場券とタージマハルの廟に入るチケットは別なので注意。廟の前にチケット売り場がある。(トナカイ、30代)
タージ・マハルの詳細情報
https://www.tajmahal.gov.in
2.ファテープル・シークリー【北インド】
アグラから約40kmの位置にあるファテープル・シークリーは、16世紀にムガル帝国第3代皇帝のアクバルによって建てられたムガル帝国の古都で、「勝利の都」の名をもつ。わずか14年都として栄えた後、水不足であえなく首都機能を移さねばならなくなった。保存状態のよい赤砂岩で作られた壮麗な建築物群が特徴的で、北東の宮廷地区と南側のモスク地区に分かれる。特にこの都が造られる由縁となった預言者サリーム・チシュティーの霊廟は、その精緻を極めた大理石の透かし彫りが見もの。アクバルと妃が過ごしたジョド・バーイーの宮殿や貴賓謁見の間として使われたディーワーネ・カースでは、イスラムとヒンドゥーが融合した建築を見ることができる。これらの建築物群から、アクバルが目指した諸宗教融合を感じられて興味深い。
地球の歩き方読者の声
・アグラからバス1時間ほどで着きます。バスは人が集まったら出発します。最後のバスは19:00とききました。モスク地区は無料で、5分ほど歩いた宮殿地区は600ルピーです。(小豆、50代)
ファテープル・シークリーの詳細情報
https://www.adaagra.org.in/monuments/fatehpur-sikri
3.デリーのフマユーン廟【北インド】
デリー中心部に位置するフマユーン廟は、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの妃ハージ・ベグムが夫の死後建築させた。インド・イスラーム建築の傑作として1993年に世界遺産に登録されたこの廟は、赤土の壁と大理石のドームの組み合わさった美しい建物が庭園の中央に配され、ムガル様式の礎となるスタイルをインドで初めて取り入れた墓廟。およそ100年後に建てられたタージ・マハルのデザインにも影響を与えたといわれる。天井、透かし窓の幾何学模様など、タージ・マハルと見比べてみるといいだろう。ペルシア様式を色濃く反映した四分庭園も含めて、どの方向から見ても完璧なシンメトリーを構成しており、夕暮れ時に赤く染まるフマユーン廟はまるで絵画のように美しい。
地球の歩き方読者の声
・早朝から入場できるので、人の少ない朝日に照らされたフマユーン廟の見学がおすすめ。入口にスタッフがいなくてもオンラインチケットをゲートにかざせば入場できる。(トナカイ、30代) ・デリーのフマユーン廟、外からは左右対称。中に入ると透かし窓からの光がすてきです。(さぬきうどん、60代)
デリーのフマユーン廟の詳細情報
https://www.incredibleindia.gov.in/en/delhi/delhi/humayuns-tomb
4.デリーのクトゥブ・ミーナールとその建造物群【北インド】
デリー南部にあるクトゥブ・ミーナールは、12世紀にヒンドゥー王を破りデリーを支配したイスラム系王朝のクトゥブッディーン・アイバクによって建設が始まり、その後数世紀にわたり増築を繰り返し現在の姿になった。高さはインドの塔で最も高い約72.5m、基部の直径は14.3mの壮大な構造物。ミーナールはモスクの尖塔(ミナレット)のことで、通常はモスクの一部として礼拝の時間を知らせる役目があるが、この塔は戦勝記念塔という意味合いが強い。周囲には破壊されたヒンドゥー教やジャイナ教寺院の石材を使って建てられたモスク、クワットゥル・イスラーム・マスジッドがある。また3~4世紀のグプタ朝時代に造られたにもかかわらず錆びていない不思議な鉄柱、クトゥブ・ミーナールを超える塔を建てようとしたが志なかばで建設が途絶え、巨大な基部だけが残るアライ・ミーナールなどがあり、デリーの変遷をたどることができる。
デリーのクトゥブ・ミーナールとその建造物群の詳細情報
https://www.incredibleindia.gov.in/en/delhi/delhi/qutub-minar
5.レッド・フォートの建造物群【北インド】
オールドデリーの中心をなすラール・キラーは、赤砂岩で造られた長さ2.4kmもの壮大な城壁からレッド・フォート(赤い砦)の通り名をもつ。17世紀にムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建てられた象徴的な建造物だ。城内には、公謁殿ディワーニ・アーム、内謁殿ディワーニ・カース、真珠モスクの別名をもつ、すべて大理石で造られたモティ・マスジッドなどの建築群があり、「天国があるとするなら、それはここである」とうたわれた華やかなムガル文化を伝える。ラール・キラーは1857年のムガル帝国終焉までを見守り、一部が軍施設として使われたり、毎年8月15日の独立記念日に首相演説が行われたりするなど、国家の中心としての象徴的な役割を今も担っている。
レッド・フォートの建造物群の詳細情報
https://www.incredibleindia.gov.in/en/delhi/delhi/red-fort
6.アーグラー城壁【北インド】
ヤムナー河岸にそびえるアーグラー城は、ムガル帝国第3代皇帝アクバルによって1565年に築かれた。赤砂岩で造られた二重の城壁は高さ20m以上、外周は2.5kmに及び、軍事要塞として敵を圧倒した。後に大改築して宮殿に格上げされた城壁内には、アクバルが息子のために建てたジャハンギール宮殿や、皇帝の地位を追われ幽閉されていたシャー・ジャハーンが、2.5kmほど離れた所にある愛妻の墓廟タージ・マハルを眺めて過ごしたムサンマン・ブルジュなどの建造物が点在していて、ムガル帝国最盛期の栄華をしのぶことができる。タージ・マハルが、ヤムナー河に浮かぶように見えるポイントも必見だ。日没前の時間帯は夕陽に照らされた赤砂岩の城壁がより赤く輝き、その美しさがいっそう際立つ。
アーグラー城壁の詳細情報
https://www.tajmahal.gov.in/agrafort.aspx
7.ル・コルビュジエの建築作品—近代建築運動への顕著な貢献—【北インド】
モダニズム建築の礎を築いたル・コルビュジエによって設計された計画都市・チャンディーガル。1947年、パキスタンがインドから独立した際にパンジャーブ州の中心都市ラーホールはパキスタン領となった。そこで新州都として選ばれたのがこの町。町は57の「セクター」に分けられ、それぞれの中で生活が完結できるよう計画されている。セクター1は主要な行政機関が集まる場所。ル・コルビュジエの設計したモニュメントが多く見られることから、チャンディーガル観光には外せないエリアだ。コルビュジエらしい直線と幾何学模様が配された高等裁判所、有名なオープンハンド・モニュメントが載る議事堂などがここにある。セクター10には美術館や博物館が集まり、チャンディーガル建築博物館では資料や模型で町の成り立ちを知ることができる。インドらしい喧騒とは無縁な町なので、束の間インドにいることを忘れてしまいそう。
ル・コルビュジエの建築作品—近代建築運動への顕著な貢献—の詳細情報
https://chandigarhtourism.gov.in/
8.大ヒマラヤ国立公園【北インド】
ヒマラヤ山脈の壮大な自然を満喫できる大ヒマラヤ国立公園。標高2000mから6000mほどの9万540ヘクタールに及ぶエリア内にサインジ、ティルサン、ジワナル、パールヴァティの 4つの渓谷がある。25種類の多様な森林などがあり、標高に応じた独自の生態系が見られる。ハイイロジュケイやジャコウジカなど絶滅危惧種などの動物も確認されている。大ヒマラヤ国立公園は環境保護を掲げているため、事前の許可が必要。トレッキングツアーへの参加がおすすめだ。
大ヒマラヤ国立公園の詳細情報
https://www.greathimalayannationalpark.org
9.ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園【北インド】
ヒマラヤの麓、ウッタラカンド州に位置するナンダ・デヴィ国立公園は1988年に世界自然遺産に登録され、その後2005年に花の谷国立公園が加わった。ナンダ・デヴィ山は、標高7816mでインド第2の高峰であり、全体がインド国内に含まれる山としてはインド最高峰。花の谷国立公園は、幻の花として知られるヒマラヤン・ブルーポピー(青いケシ)をはじめ希少な高山植物の宝庫で、特に7月から8月にかけて、多彩な花々が咲き誇る。ここには絶滅危惧種のユキヒョウやヒマラヤジャコウジカ、バーラルと呼ばれるヒマラヤ原産のヤギなどが生息している。
ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園の詳細情報
http://www.indiaculture.gov.in/nanda-devi-and-valley-flowers-national-parks
10.アジャンターの石窟寺院群【西インド】
ワーグラー渓谷の断崖中腹に刻まれた全30窟からなるアジャンターの石窟寺院群は、紀元前1世紀頃の5つの前期窟(上座部仏教期)と、5世紀頃の後期窟(大乗仏教期)に分かれ、よく知られるのは宮殿のような豪華な造りと華やかな壁画で彩られた後期窟。僧侶の修行の場として掘られた前期窟の左右に、ヴァーカータカ帝国の信仰にあつい家臣たちが、財と威信をかけ、最新の技術を使って次々と壮麗な石窟寺院を造営。しかし帝国の衰退とともに僧侶や職人は去っていき、1819年イギリス人騎兵隊士官によって発見されるまでジャングルの中でひっそりと眠り続けていた。第1窟の蓮華手菩薩はアジャンター最高傑作で、遺跡は広く高低差もあるので履き慣れた靴で。夏場の石窟寺院内は暑くなるので、水などを必ず持参しよう。
アジャンターの石窟寺院群の詳細情報
https://asi.nic.in
11.チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園【西インド】
グジャラート州東部のチャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園は、標高800mのパーヴァガドゥの丘に建造された遺跡群である。ここには銅器時代から集落があったが、8世紀頃、ヒンドゥーを信仰するチャウハン朝により都が築かれた。その後15世紀、イスラム教徒であるグジャラート・スルターン朝のマフムード・シャー1世により丘の麓にチャンパネールの町が開かれた。ムガル帝国に征服される前の都市の姿をよく残した遺跡であり、寺院や貯水施設、特に大モスク(ジャーミー・マスジド)はヒンドゥーとイスラムが融合し、後のインドの建築に影響を与えた。パーヴァガドゥの丘の頂上には、ヒンドゥーの女神カーリーを祀ったカーリーカマタ寺院があり、今もなお聖地として巡礼に訪れる信者が絶えない。
チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園の詳細情報
https://asi.nic.in/pages/WorldHeritageChampanerPavagadhArchaeologicalPark
12.チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅【西インド】
ムンバイの南部に位置するチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)。ムンバイの主要な交通拠点として、多くの人々が行き交う活気に満ちた雰囲気を感じられる場所だ。10年以上かけて建てられた駅舎は1887年に完成したとされ、現在では1日に1000本以上の列車が発着し、乗降客数は200万人を超えるという。駅舎の外観は美しく、植民地時代のインドを代表するヴィクトリア朝のヴィクトリアン=ゴシック様式の荘厳なデザインが特徴的だ。内部のホールはネオゴシック様式で、ステンドグラスや鮮やかな色彩のタイル装飾、優美な曲線を描く天井など、細部にいたるまで精巧な意匠が施されている。駅構内には博物館があり、駅舎の西側から入ることができる。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅の詳細情報
13.ゴアの教会群と修道院群【西インド】
マンドヴィー川のほとりから、少し内陸に入ったところに「オールド・ゴア」と呼ばれるエリアがある。かつてポルトガル領インドの首都であったゴアには、多くの教会や修道院が存在する。特に有名なのは、聖フランシスコ・ザビエルの墓を有するボン・ジェズ教会。ゴアの建造物群は、アジアにおけるキリスト教布教の歴史を物語っており、マヌエル様式、マニエリスム様式、バロック様式など、ヨーロッパの芸術様式がアジア各地に広がるうえで重要な役割を果たした。周辺にはセ・カテドラルや聖フランシスコ教会、考古学博物館など、見どころが点在している。
ゴアの教会群と修道院群の詳細情報
https://goatourism.gov.in/
14.ドラヴィダのハラッパ遺跡【西インド】
グジャラート州のカディール島にあるドラヴィダのハラッパ遺跡は、インダス文明の一端を垣間見ることのできる貴重な場所。紀元前 3000~1500年頃の遺跡であるとされ、東南アジアにおける当時の都市集落のなかでも保存状態がかなりよい。厳重に要塞化された城や儀式場、水路などからは、過酷な環境で生き残り、繁栄するためのドラヴィダの人々の創意工夫が見て取れる。周辺にはハラッパ族の死生観を表す6種類の慰霊碑があり、銅、貝殻、石、半貴石の宝飾品、金、象牙などの工芸品が発掘されている。
ドラヴィダのハラッパ遺跡の詳細情報
15.エレファンタ石窟群【西インド】
エレファンタ石窟群は、ムンバイの近海に位置するエレファンタ島にある洞窟寺院群。5窟のヒンドゥー教の石窟寺院があり、なかでもいちばんの見どころは第1窟。迫力満点のマへーシャムルティ(シヴァの三面上半身像)は細部の彫刻が見事で、芸術性と歴史的価値が高い。奥へ進むとガンガダーラ・シヴァやナタラージャの像もあり、見応えのあるスポットだ。第1窟を見て回るだけでも十分だが、時間が許せば第2〜5窟をのぞいてみるのも良いだろう。売店があるので、リフレッシュしながらゆっくり散策できる。なお、ムンバイからのアクセスはフェリーで約1時間ほど。
地球の歩き方読者の声
・小さな島に巨大な石窟があることに驚いた。シヴァ神がきれいな状態で残っているのも感動した。(ヒデ、30代)
エレファンタ石窟群の詳細情報
https://asi.nic.in
16.エローラ石窟群【西インド】
エローラ石窟群は、インドのマハーラーシュトラ州に位置する石窟寺院群。なかでも、カイラーサナータ寺院は完成までに1世紀以上もの年月を要したとされる文化遺産。ひとつの岩山をくり抜いて造られたもので、インド国内でもほかに例を見ない建造物だ。石窟寺院は全部で34窟あり、第16窟のカイラーサナータ寺院の前でチケットを購入できる。すべてを歩いて見て回ると大変なので、シャトルバスもうまく使おう。エローラ石窟群へはアウランガーバードからバスがたくさん出ているので、日帰りでも観光しやすい。
エローラ石窟群の詳細情報
https://asi.nic.in
17.ラージャスターンの丘陵要塞群【西インド】
ラージャスターン州に点在する6つの要塞は、「ラージャスターンの丘陵要塞群」として2013年に世界遺産に登録された。対象となるのは、アンベール城、チットールガル城、クンバルガル城、ジャイサルメール城、ランタンボール城、ガーグロン城。なかでも有名なのがアンベール城で、ジャイプル市内から約11kmと近く、ツアーやタクシーを使って気軽に訪問できる。要塞内には美しい宮殿や庭園、寺院が点在しており、当時の技術の高さに驚かされることだろう。日没後に行われるサウンド&ライトショーも見られるので、時間に合わせて訪れるのもおすすめ。
地球の歩き方読者の声
・天井も壁画も細かいモザイク。カラフルでめっちゃかわいい。(さぬきうどん、60代)
ラージャスターンの丘陵要塞群(アンベール城)の詳細情報
https://obms-tourist.rajasthan.gov.in/place-details/Amber-Fort
18.アーメダバードの歴史都市【西インド】
アーメダバードの歴史都市は、グジャラート州に位置する古代都市。デリーからムンバイに西回りで行くときに、必ず通る町だ。見どころのほとんどは旧市街にあるので、旧市街を中心に見て回るのがおすすめ。町全体が世界遺産に登録されており、イスラーム教のモスクや、「ポル」と呼ばれる集合住宅などが残されている。バザールでのショッピングも楽しみながら、塔が揺れることで有名なシディ・バシール・モスクや、インド国内でも有名なジャマー・ マスジッドなどを訪れてみよう。
アーメダバードの歴史都市の詳細情報
19.ジャイプルの歴史都市【西インド】
ジャイプルは、「ピンクシティ」として知られるラージャスターン州に位置する都市。その名前のとおり、旧市街は赤い城壁に囲まれており、町並みがすべてローズピンクの美しい情景が広がる。1728年にカチワーハ家(ラージプートの一氏族)の王、サワーイー・ジャイ・シング2世によって建設されたこの都市は、計画都市としても知られ、多くの歴史的建造物が残されている。特に、風の宮殿やシティ・パレス、ジャンタル・マンタル、アンベール城などが有名だ。
地球の歩き方読者の声
・観るところが集中しているので、観光しやすいかと思います。シティ・パレスの奥のロイヤルパレスは値段も高いですが見応えがあります。(小豆、50代) ・ほかの都市に比べて人が優しかった。城の砦から見る夜景が本当にすてきだった。(ヒデ、30代)
ジャイプルの歴史都市の詳細情報
https://www.tourism.rajasthan.gov.in
20.ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸【西インド】
パタンの町、サラスワティ川のほとりにたたずむラニ・キ・ヴァヴは、11世紀に王の記念碑として築かれた階段井戸だ。階段井戸は、紀元前3000年頃からこのエリアで発展してきた水利構造のひとつ。ラニ・キ・ヴァヴでは、7層の階段に500を超える主要彫刻と1000以上もの精緻な彫像が並ぶ。宗教や神話、世俗的なイメージなどが繊細に描かれ、当時の文化を今に伝えている。最も深い4層目には 深さ23mのタンクがあり、敷地の西端には直径10m、深さ30mの井戸が存在する。
ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸の詳細情報
https://www.gujarattourism.com/north-zone/patan/rani-ki-vav.html
21.ジャイプルにあるジャンタル・マンタル【西インド】
ジャイプルに位置するジャンタル・マンタルは、18世紀にサワーイー・ジャイ・シング2世によって建設された5ヵ所の天体観測施設のひとつ。ジャイプルのものはなかでも巨大で、約20にも及ぶ観測儀が点在する。いずれも保存状態がよく、1901年に修復が行われたものの、なかには現役で利用されているものもある。観測儀の形はどれもユニークで、まるで現代アートのオブジェの中を散策しているかのような気分を楽しめる。ジャイプル周辺の観光地をいくつか周遊するなら、2日間有効の共通チケットがお得に購入できておすすめだ。
ジャイプルにあるジャンタル・マンタルの詳細情報
https://www.tourism.rajasthan.gov.in/jantar-mantar.html
22.ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群【西インド】
ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群は、19世紀から20世紀初頭にかけて建設された建築物群。19世紀後半に行われた都市計画プロジェクトにより、初期はヴィクトリア朝ゴシック様式、しだいにアール・デコ様式の建造物が建てられるようになった。ヴィクトリア朝ゴシック様式の建造物には、バルコニーやベランダなど、気候に適したインドならではの建築要素が取り入れられている。また、映画館や住宅を備えたアール・デコ様式の建造物は、インドのデザインとアール・デコのイメージを融合させ、独特のスタイルを生み出している。特に、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅は人気のスポットだ。
ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群の詳細情報
23.ケオラデオ国立公園【西インド】
ケオラデオ国立公園は、ラージャスターン州バラトプルに位置する国立公園。町の外れにあるが、アーグラーからはアクセスしやすい。広大な湿地帯に広がる鳥類の楽園として知られており、1985年に世界遺産に登録された。在来の鳥類だけでなく、ツルやサギ、カモ類などの渡り鳥や、水鹿(サンバー)といった哺乳類も見ることが可能。より多くの鳥たちを見たいなら、ベストシーズンは10〜2月の冬の季節。園内は広いので、徒歩でもよいが、レンタサイクル、電動リキシャや馬車などを使うと便利。展望台からの景色は絶景だ。
ケオラデオ国立公園の詳細情報
https://www.tourism.rajasthan.gov.in/content/rajasthan-tourism/en/tourist-destinations/keoladeo-ghana-national-park.html
24.西ガーツ山脈【西インド】
西ガーツ山脈はインド南西部に位置する壮大な山脈であり、全長は約1600kmにも及ぶ。熱帯常緑樹林があり、世界的に絶滅の危機に瀕している325種以上の動植物、鳥類、両生類、爬虫類、魚類が生息しているとされる。世界遺産だけでなく、生物多様性ホットスポットにも登録されており、多くの国立公園や保護区が点在する。特に、アナイムディ山やニルギリ丘陵、ドゥードサーガル滝などは、トレッキングやハイキングを楽しむのにぴったりのスポットだ。
西ガーツ山脈の詳細情報
25.サーンチーの仏教建造物群【中央インド】
マディヤ・プラデーシュ州の中央、州都ボーパールにあるサーンチーの仏教建造物群は、インドの仏教遺跡として重要なスポット。アショーカ王が創建したストゥーパや、石柱を散策できる。彫刻が美しい塔門(トーラナ)や遶道(にょうどう)、ドーム状の覆鉢(ふくはち)など、見どころは尽きない。周囲にはほかにも小さなストゥーパや寺院、柱が点在しており、ストゥーパの第3塔では、毎晩プロジェクションマッピングショーが開催される。また、遺跡がある丘の麓には考古学博物館があり、出土品や仏像が展示されているので、時間があればのぞいてみよう。
サーンチーの仏教建造物群の詳細情報
26.カジュラーホーの建造物群【中央インド】
カジュラーホーの建造物群は、マディヤ・プラデーシュ州に位置する壮麗なヒンドゥー教とジャイナ教の寺院群である。チャンデーラ王朝の最盛期に築かれたもので、その美しい彫刻と建築美で知られている。14世紀になるとイスラム教徒によって多くの彫刻が破壊され、現在残っているのは85あったうちの25のみ。特に、ブーゲンビリアが咲き誇る西群の寺院や、夜にライトアップが開催されるカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院などは必見だ。ゆっくりと自由気ままに散策するのもいいが、ガイドと一緒に理解を深めながら見て回ることもおすすめ。
地球の歩き方読者の声
・西郡はかたまっているので半日あれば十分見れますが、東、南郡もできたら足を延ばしてほしいです。田舎道を歩きながら、また違ったインドを味わえると思います。個人的に驚きだったのはジャイナ教寺院です。(小豆、50代) ・小さな村にひっそりとたたずむ。神聖な寺院において一見不釣り合いにも感じる彫刻はヒンドゥー教徒にとっては特別なもの。生きるとは、繁栄とはということを考えることができます。(アヤ、20代)
カジュラーホーの建造物群の詳細情報
https://asi.nic.in
27.ビームベトカーのロック・シェルター群【中央インド】
ビームベトカーのロック・シェルター群は、ボーパールから南へ46kmほど進んだの丘の上にある。インドの先史時代の文化を物語る貴重なスポットとして、2003年にユネスコの世界文化遺産に登録された。特に有名な岩陰遺跡では、岩山の上部が張り出した岩陰に、狩りの様子や楽器演奏、踊り、埋葬などの様子が描かれている。散策自体は徒歩で問題ないが、ボーパールからは車かオートリクシ ャーをチャーターして行くことが一般的。また、丘の上に売店はないので、飲み物を持参しよう。
ビームベトカーのロック・シェルター群の詳細情報
https://asi.nic.in/
28.ナーランダ・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の遺跡【東インド】
ナーランダ・マハーヴィハーラの遺跡は、インドのビハール州に位置する広大な仏教大学の遺跡。5世紀から13世紀にかけて栄えたこの大学は世界最古の大学のひとつであるとされ、かつて多くの学者や学生が集まる仏教学の中心地であった。遺跡には11の僧院跡と14の寺院跡が残っており、多くは土台や壁の一部のれんがしか残ってないが、近隣には当時の美術作品を収めた博物館もある。アクセスは、ラージギルからバスで行くことが可能。ビハール・シャリフ行きのバスに乗り、約20分ほどで到着する。
ナーランダ・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の遺跡の詳細情報
https://asi.nic.in/
29.ブッダ・ガヤーの大菩提寺【東インド】
ビハール州に位置するブッダ・ガヤーの大菩提寺は、仏教徒にとって最も重要な巡礼地のひとつ。ブッダが悟りを開いた場所として知られており、2002年に世界遺産に登録された。東側にあるゲートから境内に進むと、高さ52mもの塔がそびえ立つ。アショーカ王が紀元前3世紀に建てた寺院を起源としているが、現在の姿は5〜6世紀頃に建てられたもの。その後何度も改修を繰り返して現在の姿になった。寺院内には仏像が祀られており、周辺にはブッダが座した場所を示す金剛座や菩提樹などもある。
地球の歩き方読者の声
・釈迦が悟りを開いた場所。入場料は無料。ただし裸足で見学するため、足のやけどに注意が必要。(うえにー、30代)
ブッダ・ガヤーの大菩提寺の詳細情報
https://bodhgayatemple.com/
30.インドの山岳鉄道群【東インド】
インドの山岳鉄道群は、世界遺産として「ダージリン・ヒマラヤ鉄道(トイ・トレイン)」「ニルギリ山岳鉄道」「カルカ・シムラ鉄道」の3つが登録されたもの。インドの鉄道システムはイギリスの植民地時代に端を発するもので、特にダージリン・ヒマラヤ鉄道は世界初の傑出した山岳輸送鉄道としての歴史を誇る。ダージリンやスィリグリーから運行している観光用列車はアンティークのような蒸気機関車で、昔ながらの雰囲気を楽しめる。
地球の歩き方読者の声
・インドの山岳鉄道群のひとつ「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」はアジア最古の山岳鉄道。高級紅茶のダージリンティーとしても有名。標高が高いので寒暖差もある。(うえにー、30代)
インドの山岳鉄道群の詳細情報
https://dhrs.org/
31.コナーラクの太陽神寺院【東インド】
13世紀に建設されたコナーラクの太陽神寺院は、オリッサ州で唯一の世界遺産。太陽信仰を建築として表したもので、馬車を模して設計された巨大な寺院だ。太陽神スーリヤを祀っており、本殿と前殿の基壇部には24の車輪があり、山車を7頭の馬が引く形になっている。現在は原形をとどめていないが、かつて本殿の高塔は60〜70mほどの高さがあったとされている。また、寺院近辺には展示が充実した博物館アルカ・ケトラやインド考古学局博物館などがあるので、時間が許せばぜひ立ち寄ってみてほしい。
コナーラクの太陽神寺院の詳細情報
https://asi.nic.in/
32.シュンドルボン(スンダルバンス)国立公園【東インド】
シュンドルボン(スンダルバンス)国立公園は、インドとバングラデシュにまたがる広大なマングローブ森林地帯。コルカタから南東に約100kmほど進んだ先にある、ベンガル湾を臨む世界最大の三角州地帯に広がっている。面積は約10,000平方キロメートルにもおよび、世界最大の塩生マングローブ林の地位を誇る。なお、シュンドルボンとは、ベンガル語で「美しい森」という意味を持つ。豊かな生態系と野生動物の保護区として知られており、特にベンガルタイガーが生息することから、トラの観察を目的に訪れる観光客も多い。他にもジャングルキャットや鳥類など多様な野生動物が生息しており、ボートサファリで水路を巡る体験もおすすめだ。
シュンドルボン(スンダルバンス)国立公園の詳細情報
https://wbtourism.gov.in/
33.シャンティ二ケトン【東インド】
シャンティニケトンは西ベンガル州に位置する学問と芸術の中心地であり、詩人ラビンドラナート・タゴールによって設立された。現在のビッショ・バロティ大学は、タゴールの理念に基づき全人格的な教育を目指す学校が建てられたものが原形である。この大学は芸術が盛んなことで知られ、アート作品やコンサートなどが見ものだ。また、周辺にはタゴールの家を利用した博物館やアートギャラリーなどが点在しており、芸術的な雰囲気を楽しむことができる。
シャンティ二ケトンの詳細情報
34.カンチェンゾンガ国立公園【北東インド】
カンチェンゾンガ国立公園は、シッキム州のヒマラヤ地域にある国立公園。世界でも指折りの雄峰群を擁する仏教の巡礼地であり、インドで唯一の複合遺産として知られている。シッキム人の山岳信仰やチベット仏教、地形を含む自然景観と生物の多様性から、2016年に世界遺産に登録された。亜熱帯地域から世界3番目の高さを誇るカンチェンゾンガ(標高8586m)にいたるまで、見どころは尽きない。ほかにも6000m級の山々や氷河湖など、生物多様性の豊かなエリアが広がっており、絶滅危惧種であるユキヒョウの生息地も含まれている。
カンチェンゾンガ国立公園の詳細情報
35.カジランガ国立公園【北東インド】
カジランガ国立公園はアッサム州に位置する自然保護区で、インドサイの最大の生息地として有名なエリア。絶滅危惧種であるインドサイの生息数のうち、60%以上がこのエリアに暮らしているという。また、ベンガルトラやアジアゾウ、バラシンガジカなどの大型動物も多く生息しており、ジープ・サファリやエレファント・サファリでウォッチングを楽しめる。動物公園へのゲートはいくつもあるが、まずはホテルやレストランの多いコハラを目指すのがおすすめだ。自然保護のためのルールが厳しく、入園の際はかばんやペットボトルの水の持ち込みも不可のため注意しよう。
カジランガ国立公園の詳細情報
36.マナス野生生物保護区【北東インド】
マナス野生生物保護区は、アッサム州に位置する広大な自然保護区。カジランガ国立公園と同じく、ベンガルトラやインドサイなど、約20種の絶滅危惧種が生息している。1973年にトラの保護区として設定されて以来徐々に範囲が広がり、現在では950平方キロメートルにも及ぶエリアとなっている。1990年には世界遺産に正式に登録されたが、密猟が横行していることもあり、1992年には「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)」に掲載された。なお、サファリメインでインドを楽しむなら、11〜4月頃の乾季がおすすめ。雨季は洪水でクローズしていることもあるため、注意が必要だ。
マナス野生生物保護区の詳細情報
37.モイダム–アホム王朝の墳墓埋葬システム【北東インド】
アッサム東部、パトカイ山脈の麓のモイダムには、タイ・アホム王朝時代の墳墓がある。タイ・アホム族は600年にわたり、丘や森林、水などの自然の地形を活かした墳墓を造形した。敷地内には、レンガや石、土を使って作られた納骨堂(モイダム)が90基あり、王族の遺骨や副葬品が納められている。モイダム自体はブラマプトラ渓谷内の他のエリアでも発見されているが、このエリアには特にモイダムが集中しており、タイ・アホム族の埋葬景観が色濃く残っている。
モイダムーアホム王朝の墳墓埋葬システムの詳細情報
https://charaideo.assam.gov.in
38.大チョーラ朝寺院群【南インド】
現存する大チョーラ朝寺院群は、南インド全土と近隣の島々に広がったチョーラ朝の王族によって建てられたもの。特に、タンジャヴールのブリハディーシュワラ寺院や、ガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院、ダラスラムのアイラヴァテーシュワラ寺院の3つが有名だ。ブリハディーシュワラ寺院の巨大なヴィマーナ(塔)は聖域の塔が見事で、圧倒される迫力。アイラヴァテーシュワラ寺院群には、ヴィマーナとシヴァ神の石像が祀られている。各寺院にある建築や彫刻、絵画などからは、輝かしいチョーラ朝時代の面影を感じ取ることができるはず。
大チョーラ朝寺院群(ブリハディーシュワラ寺院)の詳細情報
39.ハンピの建造物群【南インド】
ヴィジャヤナガル王国の14世紀から16世紀にかけて、ヒンドゥー王朝として栄えたハンピ。26平方キロメートルの広さにわたり、40以上ものヒンドゥー寺院などの遺跡が点在している。エリアが広範囲に及ぶため、世界遺産でありながらもゆっくりと散策できるのが魅力だ。特にハンピ最古の寺院とされるヴィルーパークシャ寺院が有名で、現在も活動が行われている姿を目にすることができる。ハンピ・バザールの中心部にあるので、ぜひ訪れてみよう。シヴァの化身とされるヴィルーパークシャ神が祀られており、塔門や本殿の美しい絵画も見ものだ。
ハンピの建造物群(ヴィルーパークシャ寺院)の詳細情報
https://vijayanagara.nic.in/tourist-place/virupaksha-temple/
40.マハーバリプラムの建造物群【南インド】
マハーバリプラムは、チェンナイから南へ約60km下った所に位置する海岸沿いのリゾート地。このエリア一帯の遺跡が世界遺産に登録されており、学術的にも注目されている。多くが8世紀頃のパッラヴァ朝によって建設されたもので、海沿いに位置する「海岸寺院」や、巨大な岩をくり抜いて造られた「パーンチャ・ラタ」などが特に有名だ。また、「アルジュナの苦行」と呼ばれる巨大な岩彫刻や、「クリシュナのバターボール」として知られる自然の巨大岩も見逃せない。主要スポットのほとんどは共通チケットで入場できるので、ぜひまとめて見て回ろう。
マハーバリプラムの建造物群の詳細情報
https://asi.nic.in/
41.パッタダカルの建造物群【南インド】
パッタダカルの建造物群は、カルナータカ州のマラプラーバ川沿いに位置するヒンドゥー教寺院群。観光地としてはそこまで発展していないが、周辺には世界遺産に登録された寺院がいくつもそびえ立っている。パッタダカルは前期チャールキヤ朝の頃、第2の都として栄えた町。7〜8世紀頃のヒンドゥー寺院8つと、9〜10世紀頃のジャイナ寺院が建造物群に登録されている。特に有名なのは、パッタダカル最大のヴィルーパークシャ寺院。8世紀にパッラヴァ朝を破った記念に建てられたものであるとされ、ピラミッド形の外観と外壁に描かれた数々の彫刻がユニークだ。
パッタダカルの建造物群の詳細情報
https://asi.nic.in/
42.テランガーナ州のカーカティーヤ朝のルドレシュワラ(ラマッパ)寺院【南インド】
ルドレシュワラ(ラマッパ)寺院は、テランガーナ州ハイデラバードの北東、約200kmのパラムペット村にある。ルドレシュワラは13世紀にカーカティーヤ朝によって建てられた砂岩の寺院で、中央にはシヴァ神が祀られている。花崗岩と粗粒玄武岩による梁と柱、フローティングレンガで造られたピラミッド型の塔(ヴィマーナ)などが見どころだ。一歩足を踏み入れれば、南インドの黄金時代を代表するカカティヤン文化の面影を感じられるだろう。
テランガーナ州のカーカティーヤ朝のルドレシュワラ(ラマッパ)寺院の詳細情報
43.ホイサラ朝の宗教建造物群【南インド】
ホイサラ朝の宗教建造物群は、カルナータカ州マイソール地方に位置する壮麗なヒンドゥー教寺院群。2023年に登録された、比較的新しい世界遺産だ。12世紀から13世紀にかけてホイサラ朝によって建設されたもので、近隣王国とは異なるアイデンティティを生み出すために、独自の文化が形成されていることが特徴。特にソームナートプルが有名で、外壁を埋め尽くすおびただしい彫刻群は一見の価値がああど
ホイサラ朝の宗教建造物群の詳細情報
https://asi.nic.in/
インドの世界遺産を巡る旅は、まるで時の流れに身を委ねるような体験だ。ムガル帝国の栄華が刻まれたタージ・マハル、仏の祈りが響くアジャンター石窟、大自然が織りなすカンチェンゾンガの壮麗な峰々など、多様な歴史や文化を味わうことができる。多様な価値観が根付くインドだからこそ、観光の際はそのスポットでのマナー順守を忘れずに。 心惹かれるテーマをもとに、ぜひ一つひとつの世界い遺産にじっくりと向き合う旅をしてみてほしい。
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