韓国の映画ファンが認める「本物」Netflix他VODで観られるハイクオリティー作品 10選
韓国の人気コンテンツといえばドラマだが、映画も良作が多い。
しかしなかには、残念ながら日本ではメディアに取り上げられないなど、そこまでスポットライトを浴びることができなかったものが。
そこで本記事では、作品性が高く、出演者の演技も申し分のないハイクオリティーな作品を10作紹介する。
韓国の映画ファンが認めた”本物”と言えるラインナップだ。
Netflixをはじめ各VODで視聴可能なため、ぜひご覧になってみてはいかがだろうか。
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The Witch/魔女 (2018)
1作目は、『The Witch/魔女』。演技派女優キム・ダミを発掘した作品として高い評価を得ているサスペンスアクションだ。
少年漫画で見るような誇張されたアクションをそのまま再現するだけでなく、CGやワイヤーアクションも非常に自然な仕上がりとなっており、クオリティーの高さが感じられる1作となっている。
●キャスト:キム・ダミ、チョ・ミンス、パク・ヒスン、チェ・ウシク 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・Netflix
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・TELASA
・Hulu
呪呪呪/死者をあやつるもの (2021)
2作目は、『呪呪呪/死者をあやつるもの』。超自然ユニバーススリラードラマ『謗法~運命を変える方法~』(tvN/2020)のスピンオフ版だ。
既存のゾンビに、韓国特有の土俗信仰と東南アジアの呪術をプラスした一味異なる設定と演出が特徴。ゾンビがカーチェイスを披露したり素手で戦うシーンがあったり、観る者を楽しませるとともに新鮮さもプレゼントする。
●キャスト:オム・ジウォン、チョン・ジソ、クォン・ヘヒョ、オ・ユナ、チョン・ムンソン 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Hulu
・DMM TV
・クランクイン!ビデオ
尚衣院 -サンイウォン- (2014)
3作目は、『尚衣院 -サンイウォン』。韓国が誇る名俳優ハン・ソッキュが、台本を読んで感動しオファーを受けることにした時代劇で、シナリオの完成度が高いことで知られる。
また、衣装だけに10憶ウォンもの製作費が投入されており、名場面の1つである宴会シーンでは、韓国映画史上最も華やかで美しい王妃の衣装が登場。”尚衣院”という朝鮮時代にあった機関を、初めて大衆に知らせたことでも意味がある作品という評価だ。
●キャスト:ハン・ソッキュ、コ・ス、パク・シネ、ユ・ヨンソク、パク・ソダム 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Hulu
・DMM TV
・みるアジア
・Lemino
提報者 ~ES細胞捏造事件~ (2014)
4作目は、『提報者 ~ES細胞捏造事件~』。2005年に韓国で実際にあった、元ソウル大学教授による“ES細胞ねつ造事件”を映画化した実録サスペンスだ。
内部告発者やジャーナリストの姿勢、歪んだ愛国心など、鋭い切り口で展開される時事性のあるストーリーが、大衆の関心を集めるとともに好評を得た。
●キャスト:パク・ヘイル、ユ・ヨンソク、イ・ギョンヨン、リュ・ヒョンギョン、ソン・ハユン 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Lemino
・Hulu
・WOWWOWオンデマンド
・DMM TV
・みるアジア
・クランクイン!ビデオ
ビニールハウス (2023)
5作目は、『ビニールハウス』。貧困にあえぐ低所得者層の悲劇を描いた深い余韻を残すストーリーが評価され、『第27回釜山国際映画祭』でCGV賞を含め三冠王に輝いたサスペンスミステリーだ。
人間の弱さを繊細に表現し、観る者を物語に没入させた主演キム・ソヒョンの演技も絶賛され、数々の映画祭でその功績が称えられた。
●キャスト:キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、アン・ソヨ、ウォン・ミウォン、チョン・ジョンジュン 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Lemino
・DMM TV
パスト ライブス/再会 (2023)
6作目は、『パスト ライブス/再会』。アメリカと韓国との合作映画で、大人のラブストーリーを描き、『第96回アカデミー賞』では作品賞と脚本賞にノミネートされた作品だ。
戦争と移民という設定によって、ありきたりなロマンス映画とは一線を画している点が高く評価されており、韓ドラの王道をいくストーリーかと思いきや、よい意味で期待を裏切る。
●キャスト:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ、チェ・ウォニョン、ユン・ジヘ 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
茲山魚譜-チャサンオボ- (2021)
7作目は、『茲山魚譜-チャサンオボ-』。『第41回韓国映画評論家協会賞』と、『第8回韓国映画制作家協会賞』で作品賞に輝き、その他各授賞式でも栄誉ある賞を複数獲得した時代劇だ。
身分の高い人間とそうでない人間を二分する史劇が多いが、本作はその構図を壊した点において、他の作品とは大きく異なり好評を得た。
●キャスト:ソル・ギョング、ピョン・ヨハン、イ・ジョンウン、ドヒ、チャ・スンベ 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・Amazon Prime Video
僕の特別な兄弟 (2019)
8作目は、『僕の特別な兄弟』。”障がい”と真剣に向き合った深みのある内容と、主演俳優を務めたシン・ハギュン&イ・グァンスのケミストリーが、観客はもちろん映画評論家にも愛されたヒューマンコメディーだ。
特に、イ・グァンスの熱演が高い評価を得て、『第56回百想芸術大賞』と『第40回黄金撮影賞』で男性助演賞を手にした。
●キャスト:シン・ハギュン、イ・グァンス、イ・ソム、パク・チョルミン、クォン・ヘヒョ 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Hulu
・クランクイン!ビデオ
警官の血 (2022)
9作目は、『警官の血』。2008年『このミステリーがすごい』で第1位に輝いた日本の小説家、佐々木譲の同名の小説を原作にしたクライムサスペンスだ。
曖昧なアイデンティティーや二分法では判断することのできない正否を扱った点が面白く、典型的な捜査劇や犯罪ノワールの色をみせながらも、手垢のついた展開ではない構成が評価されている。
●キャスト:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン、クォン・ユル、パク・ミョンフン 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・U-NEXT
・Rakuten TV
・Hulu
・DMM TV
・クランクイン!ビデオ
暗数殺人 (2018)
10作目は、『暗数殺人』。実在した韓国の連続殺人犯をモチーフに描かれ、『第38回韓国映画評論家協会賞』、『第39回青龍映画賞』、『第55回百想芸術大賞』で脚本賞に輝いたクライムサスペンスだ。
評論家と観客の両方から好評を得た作品で、刑事とサイコパスな殺人犯という定番の組み合わせながら既存のそれとは設定が異なり、犯人の供述に翻弄されるストーリーや、緊張感漂う叙事が魅力だと言われている。
●キャスト:キム・ユンソク、チュ・ジフン、ムン・ジョンヒ、チン・ソンギュ、チョン・ジョンジュン 他
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月11日現在):
・Netflix
・U-NEXT
・Rakuten TV
・Hulu
・DMM TV
・みるアジア
・クランクイン!ビデオ
・WOWWOWオンデマンド
・Lemino
(ライター/西谷瀬里)