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「川崎ワイン」ボトル初販売 市ゆかりの3大学が協働

タウンニュース

ワイン作りに携わった学生ら

川崎市のブドウで作った地産のワインが10月12日、新百合ヶ丘駅で行われた「しんゆりフェスティバル・マルシェ」で、ボトル詰めの状態で初めて販売された。

限定100本で販売されたのは「岡上ヌーボー2024ロゼ」。麻生区岡上にある(株)カルナエスト(山田貢代表取締役)蔵邸ワイナリーが製造した。当日は販売開始前から長蛇の列ができ、約30分で完売するほどの盛況ぶりを見せた。

今回は山田代表の呼びかけのもと、川崎市に関連する3大学の学生がワインを通じて協働した。

明治大学農学部の有志による「明治大学かわさきワインプロジェクト」はブドウ栽培を担当。3年生の井上摘生さんは「普通は農場の中でデータをとって終わり。お客さんの笑顔を直接見ることができ、貴重な機会になった」と目を細めた。

ボトルのデザインを担当したのは和光大学で「地域デザイン」の授業を履修する8人だ。岡上の地形や自然豊かな風景を盛り込み、8人8様のラベルを披露した。

田園調布学園大学で農福連携に取り組む和研究室の学生は、ワインを作る際に出るブドウの搾りかすを使ったパン作りを実施。今後、袋詰め、シール貼りなど障害者らの労働の幅を広げる方法も模索していくという。

山田代表は「学生を含め人が集まってくるのはワインの強み。農業を残していく方法でもあると思う」と思いを語った。

今年3月に規制緩和

地元の特産物で果実酒を醸造するため2020年に認定された「かわさきそだちワイン特区」。当初は生産者自身が経営する飲食店や農家民宿での飲用に限定されていた。今年3月に規制が緩和され、ボトル詰め販売が可能になったことを受け、今回実施に至った。

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