体温と疲労がカギ! 最高の眠りを手に入れる2つのプロセス【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
ぐっすり眠るための最強の方法は1も2もなく”入浴”
入浴=お風呂に浸かることは、ぐっすり眠るための最強のサポーター。なぜなら、ぐっすり眠るには2つのプロセスがあり、このプロセスを入浴がサポートしてくれるからです。
プロセスの1つめは、生体リズムを整えることです。人は脳の視床下部にある視交叉上核で、目から入る光の情報を受け取り、睡眠・覚醒リズムをはじめとするさまざまな生理機能のタイミングを調節しています。体温もそのひとつで、夜になると下がるように調節されます。言い換えれば、夜に体温が下がらないと生体リズムが整わず、眠りにつくことができません。
プロセスの2つめは、脳や体の活動でたまってくる疲労です。朝起きてから寝るまでの間にどんどん疲れがたまって、夜になるにつれて「眠りたい」という欲求が高まり、眠りに落ちます。
では、なぜお風呂に入ると良いのでしょうか。夜になると体温は下がりますが、入浴することで一時的に上がります。しかし、入浴後は血管が拡張しているため皮膚からの熱放射が進み、ジェットコースターのように体温が低下するのです。また、入浴中に水圧がかかるため心拍数が上がって血行が良くなり、エネルギー消費が安静時より増加。つまり若干ですが疲れるのです。
このように、入浴は睡眠に必要な2つのプロセスがよりスムーズに進むようにしてくれます。その結果、格段に寝つきが良くなり、朝までぐっすり眠れるというわけです。
入浴が入眠を誘うプロセス
①生体リズムが整う
この体内時計を正常に働かせること
②脳や体を疲れさせる
日中活発に動いて体を疲れさせるのはもちろん、お湯に浸かって水圧がかかることで若干、安静時よりエネルギーを消費して疲れます。
【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則