『人に興味を持たない犬』の特徴3つ 考えられる理由や振り向いてもらうためにできることとは
人に興味を持たない犬の特徴
人とのスキンシップやコミュニケーションを好む犬は多いです。しかし、なかには人に興味を持たない犬もいるので、その特徴や行動を知っておきましょう。
1.人に視線を向けない
目線は犬にとって大切なコミュニケーション方法のひとつです。そのため、犬は興味のあるものを見つめたり、アイコンタクトを取ろうとしたりします。
人に興味を持たない犬は、当然人を見たり、行動を観察したりすることはありません。動体視力の優れた犬は、人が動いた瞬間などに反射的にそちらの方向を見ることはありますが、興味を引かれなければすぐに視線を外してしまうでしょう。
また、名前を呼ばれても動かず、呼んだ人の方に視線を向けることもしません。
2.人に近づかない
散歩中や来客時など、飼い主以外の人がいると、「挨拶をしたい」「遊んで欲しい」などの気持ちで人に近づいたり、近づいてほしくて尻尾を振って待ったりします。
しかし、人と関わりを持ちたいと思っていない犬は、人がいても自分から近寄っていくようなことはしないでしょう。
人が嫌いな犬や怖いと思っている犬は、人がいると逃げたり吠えたりといった行動を見せますが、全く興味がないとそうした行動すら取りません。
3.遊びの誘いに乗らない
人に興味がない犬は、人から遊びに誘われてもそれに応じないことが多いと思います。
犬同士ではよく遊んだり、ひとりでおもちゃ遊びをしたりするにも関わらず、人とは遊ぼうとしない場合は、人と遊ぶことに魅力を感じていないのかもしれません。
ただし、遊びがすごく好きな犬の場合、人に関心がなくてもおもちゃに反応して遊ぶことはあるでしょう。
犬が人に興味を持たない理由
犬が人に興味を持たない理由は様々ですが、基本的に元々持っている「気質」と「経験不足」が影響していると考えられます。
犬は犬種によって性格や気質の傾向があり、生まれつき人に懐きにくい犬や自立心が強く人と関わろうとしない犬もいます。
そうした気質を持つ犬は、人に関心を持たず、特に飼い主さん以外の人には懐きにくいでしょう。
ただし、そのような気質を持っていたとしても、その後の育てられ方や経験によっては、人が好きになることもめずらしくありません。
人に興味を持たないのは、人と関わることの楽しさを知らないということが理由の場合もあります。
これまでは人が好きだった犬が、突然興味を持たなくなった場合は、老化による認知力や感覚の低下、体調不良などが原因のこともあるので注意してください。
犬に興味を持ってもらうためにできること
犬と仲良くなりたい、興味を持ってもらいたいと思うのであれば、犬にとって「なんだか楽しそう」「いいことがありそう」と思わせることがポイントです。
犬は明るく大らかな雰囲気の人を好むため、落ち着いたトーンで楽し気に声をかけたり、その犬の飼い主さんと楽しそうに話したりすると効果的です。また、他の犬と楽しそうに遊んでいる姿を見せるのもいいでしょう。
仲良くなりたいからといって強引に触ったり抱き上げたりすることはもちろん、正面から見つめたり大声で騒いだりするのはNGです。
犬の方から近づいてきてもらえるように、辛抱強く待つことが大切です。
まとめ
犬はそれぞれ個性があり、人が好きな犬もいれば興味がない犬もいます。どちらも悪いことではなく、個性として受け入れてあげることが大切です。
それでも、人と関わることでより一層の楽しさや幸せを感じてもらいたいと思うのであれば、犬に興味を持ってもらえるような接し方を心がけましょう。