町屋海岸のサーフ投げキス釣りで13.5cm頭に36匹手中【三重】水温上昇で群れ接岸の兆し
5月の中ごろ、やっとサーフからキスの便りが届くようになった。例年なら爆釣モードに入るが、今年は極端に遅い。それでもやっと情報が出始めた。まだ数は少なく、型も小さいが、待ちに待ったシーズン到来。そこで、先週の神前海岸に続き、今回は津市の町屋海岸へ釣行した。
町屋海岸でキス釣り
三重でキス釣りを始めて三十年近くなるが、今年は私の記憶では一番遅い気がする。ここ町屋海岸は毎年5月後半に本格化し、キスを求めて多くのキャスターでにぎわう場所だ。
当日の潮は小潮、満潮は午前10時23分、干潮は午前5時7分で、下げ潮底からの釣りとなる。潮の動きが小さいので水温の変化は少ないはず。時間を掛ければ数が稼げるはずだと期待した。
ゆっくり家を出て現地には午前7時ごろに到着した。砂浜をのぞくと数人がキス釣りをしていた。釣り座は実績のある通称1本松と呼ばれる場所を選択。波打ち際や海中には海藻などのゴミは少ない。ちょうど潮が動き始めたところだ。
当日の仕掛け
早速準備に取り掛かる。砂浜がきれいでキャストしやすいのでハリ数は10本からスタート。風もなく、海はべたナギ状態だ。キスはまだ小さそうなので、軽めのオモリと半遊動テンビンを使うことでアタリを拾いたい。
幸先よく本命キスヒット
第1投は5色半(1色は25m)に投入した。オモリの着水を確認し、仕掛けが長いので素早く手繰り寄せるようにイトふけを取って探り始めると、小さいがキスらしいアタリがすぐに出た。小気味いいアタリなのですぐにキスだと分かる。
2色残しまで探って回収すると、ピンギスが1匹とコッパガレイが3匹掛かってきた。幸先よくキスが釣れたのはうれしいが、コッパガレイの数が多い。毎年この時期はこれに悩まされる。回収するときにくるくる回り仕掛け絡みが多発する。
キスを確認できたので2投目も5色半へ投入。もう少し投げたいが右腕を故障しているため距離が出ない。小刻みに探り続けると、4色に入る手前でアタリが伝わってきた。大きくはないが、はっきりしたアタリだ。活性が上がってきているのかもしれない。追い食いを狙うとアタリは続き、2色残して回収するとキスが2匹掛かってきた。
3投目以降は、近くに釣り人がいないので左右に振り分けながら6色から手前を丁寧に探ると、アタリが出るようになった。群れというほどではなく、同じ場所にキャストしてもアタリは続かない。近くも探ったが3色から手前は出なかった。
小型主体に探り釣り
やがて東寄りの風が吹き始めた。この海岸は東からの風が吹くと海面がざわつき波も出てくる。これに合わせてキスのサイズも上がる。小さいながらも少しずつ追加していたが、潮が止まると、やはりキスのアタリは遠のくようだ。潮が動くまでのんびりキャストを繰り返すと、時折小さなキスが掛かってきた。
潮が動き始めるとアタリは出るようになった。サイズアップしないため駐車場の方に移動しながらキャストを繰り返し、徐々にアタリが減ってきたので午後2時半に納竿した。
最終釣果
釣果は13.5cmを頭に36匹。サイズを期待して場所移動を繰り返したが、まだ早かったようで活性の高い小型が主流になってしまった。
数日前に釣友がキャストしたときは、なんとか顔を見る程度だったが、キスは接岸しているようで今回36匹の釣果を得た。1カ月以上遅れている感じだが、釣れたキスはあまり冷たくなかったので、近いうちに型も数も上がってくるだろう。
釣りのできる砂浜をきれいに保つため、釣行した際は自分のゴミは忘れずに持ち帰ろう。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年6月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。