「洗濯機」からガタガタ音がする“6つの原因”「知らなかった」「故障だけじゃないんだ」
ガタガタと、音が聞こえてくる洗濯機。そんな音を聞くと、「壊れたのかな……」と不安になりませんか? じつは、この音の原因は故障だけではない場合もあるんです。今回は洗濯機クリーニング専門店のプロに、「洗濯機のガタガタ音6つの原因」を教えていただきます。
教えてくれたのは……東海エネテック株式会社
洗濯機掃除に特化した洗濯機のまじんを運営する東海エネテック株式会社。洗濯機の分解洗浄を専門とし、プロならではの技術で各ご家庭の洗濯機を徹底的にクリーニング。無料分解診断サービスも行い要望に沿ったプランを提供している。
洗濯機の設置場所や置き方に問題がある
1.洗濯機が水平に設置されていない
洗濯機の回転時にバランスが崩れ、ガタガタと大きな振動や音が発生することがあります。この場合は、洗濯機が水平に設置されていないことが原因です。特に、脱水時は高速回転するため、わずかな傾きでも振動が大きくなります。床自体が完全に水平でないことも多い(マンションやアパート、集合住宅、古い家など)ため、ガタガタ音が発生する可能性があります。
2.床の強度や材質が不適切
洗濯機の下はどのような材質ですか? ガタガタ音の原因となるのは洗濯機の下の床が柔らかすぎる場合や、強度が不足している場合です。床が振動を吸収できず、ガタガタ音の原因になります。特にガタガタ音の原因になりやすい床は、以下の通りです。
・木造住宅の2階に設置している場合
・築年数の経った住宅
・床の表面が滑りやすい素材(フローリングやタイルなど)
床の表面が滑りやすい素材(フローリングやタイルなど)は、洗濯機が振動で少しずつ移動するため、音が出やすくなります。
3.輸送用ボルトが外れていない
新しい洗濯機を購入すると、“輸送用ボルト”という金具が取りつけられています。輸送用ボルトは内部の部品を保護するために、洗濯機の背面に取りつけられていることが多くあります。取り外さずに洗濯機を使っている場合、大きなガタガタ音や振動が発生。輸送用ボルトがついていて、ドラムや洗濯槽が固定されたことが原因です。
洗濯物の入れ方に問題がある
1.洗濯物が偏っている
洗濯槽の中で洗濯物がかたよって配置されていると、ガタガタと大きな振動や音が発生します。これは回転時にバランスが崩れることが原因で、特に大きなシーツや厚手のタオル、ジーンズなどの重い衣類を一緒に洗濯するとかたよりが生じやすくなります。また脱水時に衣類が洗濯槽の片側に張りつくことで、大きな振動の原因になります。
2.洗濯物の量が多すぎるまたは少なすぎる
洗濯槽内でのバランスが崩れたり、保てなくなった場合も、ガタガタ音の原因に。バランスが崩れる原因に、洗濯物の量が洗濯機の適正容量を超えていると、水の循環が悪くなることがあります。また、洗濯物が少なすぎる場合も適切なバランスが保てなくなります。
3.洗濯してはいけないものが入っている
衣類のポケットに、硬貨やヘアピン、小さなおもちゃなどが入ってしまうことはありませんか? 回転時にカタカタと音が鳴る原因のひとつに、洗濯してはいけないものが誤って洗濯槽に入ってしまうことがあります。また、ワイヤー入りの下着やファスナーつきの衣類を専用のネットに入れずに洗濯すると、異音や振動の原因になることあるんです。
注意事項:洗濯してはいけないものの中で、特に金属製の小物は洗濯機内部を傷つける恐れがあります。洗濯機を回す際は十分に注意が必要です。
故障だけが原因ではない場合も
洗濯機からガタガタ音が聞こえてくると、「壊れたかな……」と心配になります。必ずしもガタガタ音の原因が、洗濯機の故障だけではありません。今回ご紹介した中に当てはまるものがないか確認してみてください。
ayako/ライター