<アタマが悪い保護者たち>簡単なやりとりができない役員にイライラ!【まんが】
【エミの気持ち】
私(エミ)は夫と3人の息子(ハルト小5・アオイ小3・ケント小1)の5人家族です。長男のハルトは、スポ少でサッカーに夢中。メンバーは近隣の小学校から集まってきており、学校や学年問わずにいろいろなお友達と楽しみながら日々練習を頑張っています。そんななか、夏祭りのお知らせが届きました。スポ少の役員のママからLINEで参加人数を聞かれたので、私はすぐに答えを返信したのですが……。なんだかよく分からない展開になってしまったのです。
スポ少では、保護者のお手伝いが当番制で回ってきます。
試合や打ち上げ、季節ごとのイベントは、有志ではあるものの「当番」が回ってくるのです。その保護者の「当番」を仕切っているのが「役員」さんです。役員さんの仕事はとても大変そうです。
ある日、役員のママから連絡がありました。内容は、つぎに行われるスポ少のイベントである夏祭りの参加人数の確認でした。
出欠確認の連絡に私は
「ハルトとアオイとケントの3人で参加します!」
たしかにそう返信しました。それなのに……。
「5人で来るということですか?」
と聞かれました。え、この人なんなの? だから「3人で参加」って言ってるじゃない!
スポ少の保護者は皆さん基本とても良い人たちばかりだし、チームの雰囲気もとてもいいので安心して通わせています。
長男も精力的にサッカーを頑張っているので、弟たちも4年生になったら入団させたいと考えていました。 しかしごくごくまれに、保護者同士でイザコザが起きる……なんて話も小耳に挟むことがあります。 保護者同士の関わりが多い分、簡単なやり取りだったとしてもすれ違いが起きてしまうことがあるのかもしれないな……。今回のメッセージは、そんなことを思わせるやりとりでした。
【ミナコの気持ち】「ちゃんと文章読んで!」バカな母親ムリ
私(ミナコ)は、夫と息子イツキ(小6)の3人家族です。イツキはスポ少でサッカーに励む日々。今年は最高学年なので、チーム全員でしっかりと結果を残そうと目標をたてながら練習に取り組んでいて、息子のそんな姿に成長を感じています。私は昨年は保護者の手伝いに参加できなかったのですが、息子の最後の1年を応援したい気持ちもあり、今年は役員に立候補しました。そして今回、夏祭りの参加人数を把握するため、保護者と連絡をとっているのですが……。たかが「参加人数」を聞いているだけなのに、なかなか理解できない保護者もいるのです。
実際に役員がはじまってからは、役員間のLINEがひっきりなしに飛び交い、連絡を密にとっています。想像以上の忙しさです。
日々の練習に関する管理に加えて、スポ少では季節ごとにイベントの開催もしています。そのなかでも一大イベントなのが夏祭りです。
みんなでゲームをしたり、屋台を出して飲食をしたり、夜は花火もします。家族で参加でき、子どもたちがとても楽しみにしているイベントなのです。
夏祭りの担当になった私は、新年度が明けてから大忙しでした。屋台をやってくれる方に連絡をしたり、必要な食材・備品をリスト化したり、ゲームのプログラムを考えたり、出欠表を作ったり。普段は仕事をしているので、仕事の休憩中にも作業します。
お手伝いをお願いする立場になって初めて、地域のスポ少は保護者の有志があってこそ成り立っている部分が多いと、身をもって知ることになりました。 大変ではありますが、息子の最後の1年を最高の年にしたいと思い、役員を頑張っています! 保護者同士のやり取りは、基本LINEがメインです。 文字だけなので誤解を生むこともありますが、皆さん慣れていらっしゃるのか今のところ特に問題はありませんでした。
しかし、夏祭りの参加人数を知らせてもらうLINEで、「どうしてこんなことが分からないの?」と思う保護者がいたのです。
【エミの気持ち】ワタシが非常識だった!?視点を変えると……
長男のハルトは、スポ少でサッカーに夢中。学校や学年問わずにいろいろなお友達と楽しみながら日々練習を頑張っています。そんななか、夏祭りのお知らせが届きました。役員のママからLINEで参加人数を聞かれたので「3人で参加します」と答えたところ、「5人で来るということですか?」というよく分からない返信がきたのです。3人って書いたのに、どうして5人に増えた……? 相手の理解力を疑いつつ、頭を悩ませてしまうのでした。
「私、ちゃんと3人って書いてあるよね? なのにその返信が「5人で来るんですか?」って日本語おかしくない?」
夜、夫が帰宅してから私はスポ少の役員のママとのメッセージについて話しました。
私は絶対に間違っていないという自信がありました。しかし、夫にはまた違った意見があるようです。
「相手の心情を考えず、言葉だけを読んで、自分の返信を「正解」って思ってると、文字のやり取りはこじれることがあるんだよね。この役員さんの言葉も足りなかったかもしれないけれど、エミももう少し……」
夫は、以前自分がスポ少の送迎当番をしたときの話を例に出しながらアドバイスしてくれました。
「3人で行く」と送ったのに「5人」に変換されて戸惑った私ですが、夫の話を聞いて増えた2人は私たちのことだということに気が付きました。 役員のママからの返信に、どこか自分を否定されたような気がしてしまい、腹を立ててしまったことを反省しました。 会話であれば、分からないところをその場ですぐに確認することができます。 けれど「文字」を使ったコミュニケーションツールが多い現代社会では、「文字」だからこそすれ違ってしまうこともあるでしょう。 だからこそ、相手に伝わりやすく丁寧な返信を心がけることが「思いやり」なんだと、改めて勉強になりました。 これから役員のママに返信をしたいと思います。
【ミナコの気持ち】やり取りは丁寧に!ハテナは時間が解決?
今回、夏祭りの参加人数を把握するため、保護者と連絡をとっているのですが……。たかが「参加人数」を聞いているだけなのに、なかなか理解できない保護者がいて思わずイラっときてしまったのでした。
何時間も返信を待ったあと、エミさんからきたメッセージは、さっきとは打って変わって丁寧な文面でした。しかも、とても細かく人数の内訳も記載されていたのです。
私も、もしかしたら……忙しさとやることの多さもあってイライラしていて冷静な気持ちが欠けていたのかもしれません。
このことを、夫にも話しました。
「私が聞きたい情報を丁寧に読み取って送ってきてくれる人もいるんだけど、なんていうか……受け取り方って人によって違うじゃない? 文字だけのやりとりってむずかしいわね」
聞くと、夫も仕事で文面のやりとりをするときに「あれ?」と思ったら一呼吸おくことをしているそう。時間をおくと、また違う視点で文面を読み解けることもあるみたいです。
エミさんの返信のおかげで、私も冷静になることができました。 手軽に誰とでも連絡が取れる便利な時代になった反面、「文字」だけのやり取りによって余計なトラブルも増えたのかもしれません。 自分の欲しい情報はできるだけ丁寧に。 そして自分の送ったものが「正しい」と思い過ぎずに、相手への思いやりを忘れないように心がけていきたいと思います。 その後、エミさんとは会場で会うことができ、LINEでのやりとりについて、お互いに謝ることができました。 どっちが悪いということではなく、これからも気遣いをもってやっていきたいと思います。