個性的な農産物にレストラン関係者ら注目、四日市でマッチング交流会
「農業者と実需者のマッチング交流会」が1月23日、三重県四日市市の県四日市庁舎で開かれた。低農薬や個性的な栽培で販路を広げたい農家や農業経営会社などの「農業者」と、レストラン、ホテル、スーパー、食品加工業者など、魅力的な生産物を探す「実需者」が、直接交流して取り引きなどにつなげようとの企画で、農業者12人と実需者19社・団体の約30人が参加した。
三重県四日市鈴鹿地域農業改良普及センターの主催。生産する農業者と、必要とする実需者をつなぐ試みは久しぶりの開催だという。
センターによると、三重県の三泗地域と鈴亀地域には、生産者のこだわりが強い農産物や加工品などの「食材」が多くある。しかし、それらの魅力をPRする場が少ないのが実情で、今回、農業者と実需者が直接顔を合わせ、食材の活用の提案や実需者側からの要望や提案を聞き、「顔の見える関係」として、その後の関係づくりにつなげようと考えた。
実需者の参加も多かった交流会。その左右に農業者のブースが並んだ
交流会には四日市市、鈴鹿市、亀山市、菰野町、朝日町、川越町に木曽岬町、津市を加えた8市町の農業者が参加。まず、それぞれが自慢の農産物や、目指す姿などを説明した。低カリウムの野菜、土を使わないトマト、六次産業にも乗り出したイチゴ、水田を活かした菜種油、農業を始めて3年目でがんばるキャベツや白菜、日本茶カフェにも取り組むお茶、安心安全に見るものは美しくをモットーにしたかぶせ茶や梅干し、地元で採る蜂蜜、品種にもこだわったイチジク、水沢町で実現を目指すワインづくり、イタリアンパセリなどの水耕の菜、鈴鹿の白ネギとニンジンなど、意欲に満ちたものばかりだ。実需者が、それぞれ、おめあての農業者のブースに立ち寄って、作物の詳しい内容、これからの連絡方法などを話し合っていた。