琴平神社・志村宮司 日本の神話 絵本で発信 色彩豊かな油絵 挿絵に
武州柿生琴平神社(麻生区王禅寺東)の志村幸男宮司が挿絵を描いた絵本『美しい日本の神話』が8月15日に完成した。
絵本は日本最古の書物「古事記」の上巻から「くにうみ」「あまのいわと」「やまたのおろち」の3つの話をもとに作成。古事記研究家の宮崎みどりさんが執筆し、普段から画家としても活動する志村宮司が54枚もの油絵で彩りを添えた。志村宮司は「古事記を詳しく知る人は少ないと思うが、やわらかい表現の絵本を通して興味を持ってほしい」と思いを語る。
約15年前に古事記を題材にした絵本を出版していた2人。知人からの要望もあり、前作に加筆修正する形で再度発行することになった。志村宮司は「多くの国で神話は伝えられている。お子さんから大人、海外の人にも読んでもらい、ひろく日本の神話を発信したい」と熱を込める。
絵本は七五三などの記念品として配布予定。神社窓口での販売も可能。定価1千円(税込)。問い合わせは同神社【電話】044・988・0045。