厚木市愛川町 大船渡へ消防隊員派遣 山林火災で消火活動
厚木市と愛川町は3日、岩手県大船渡市で発生した山林火災の消火活動に消防隊を派遣したと発表した。消防庁長官から神奈川県への緊急消防援助隊の出動要請に基づく派遣で、厚木市消防から10人、愛川町消防からは5人が神奈川県大隊(92隊346人)に合流している=3月5日起稿。
両市町の消防隊員は3月3日午後1時に厚木市下津古久の神奈川県消防学校に集まり、神奈川県大隊の「第3ブロック」に合流した。午後2時に消防学校を出発した隊員らは、深夜0時前に宿営地となる宮城県気仙沼市内の体育館に入った。
このブロックには厚木市と愛川町のほか小田原市、秦野市、伊勢原市、海老名市、座間市、綾瀬市、大和市、箱根町、湯河原町が含まれ、相模原市が指揮をとっている。
火災発生から1週間が経ち延焼面積が広がるなか、現地では全国各地から集まった1600人以上の消防隊員らが消火活動にあたっている。先発隊は岩手県陸前高田市内に拠点を設けたが、後発隊の神奈川大隊は気仙沼市内を拠点に消火活動に参加している。
現地へ派遣された消防隊員は消火活動のほか、宿営地の設営や炊事など生活全般の環境づくりを担う後方支援隊も含まれている。
緊急消防援助隊としての出動は昨年1月の能登半島地震以来となる。