Yahoo! JAPAN

若きロバート・ダウニー・Jr.、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のアドリブでやりすぎてオリバー・ストーン監督に怒られていた

THE

オリバー・ストーン監督による『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)は、バイオレンス描写やミュージックビデオのような映像とあわせて、若かりしロバート・ダウニー・Jr.の狂気をはらんだ演技も印象に残る一作だ。米国での公開から30年を祝したのインタビューにて、当時のストーンがダウニー・Jr.のアドリブ演技に苦言を呈していたことを振り返っている。

連続殺人犯ミッキー(ウディ・ハレルソン)とマロリー(ジュリエット・ルイス)の逃避行やラブストーリーを描くとともに、2人をヒーローのように担ぐメディアや、そこに熱狂する市民の歪さをあぶりだした『ナチュラル・ボーン・キラーズ』。自らの手がける番組「アメリカン・マニアックス」の高視聴率を狙って、ミッキー&マロリーに接近するのが、ダウニー・Jr.演じるTVキャスターのウェイン・ゲイルだ。

撮影最後の2か月間、ダウニー・Jr.はハイになっているか、酔っぱらっているか、居眠りしているかだったそう。今でこそアイアンマン役などで老若男女に親しまれるスターとなったダウニーだが、当時は薬物依存に苦しんでいた時期でもあり、「目覚めていたのは“アクション!”と“カット!”の間だけだった」と本人も振り返っている。

終盤のあるシーンで、ダウニー・Jr.は、血まみれになった白シャツの裾をズボンのジッパーから引っ張り出し、血まみれのペニスに見立てるアドリブを披露したそう。すると、ストーンは「おい、やり過ぎだ! 行き過ぎだぞ、ロバート。私の映画を台無しにするのか!バカなイチモツのアイデアは忘れなさい、デタラメなドタバタ喜劇じゃないんだ」と苦言を呈したのだそう。

ところが、のちにダウニー・Jr.が撮影現場に初めてシラフで現れた際、ストーンはこの発言を撤回することになったようだ。ゲイルがミッキーとマロリーに「殺さないでくれ」と命乞いするシーンで、シャツの裾がズボンに入っており、ジッパーも完全に上がっていることにストーンは気づいたのだ。

「ちょっと、ちょっと待って。イチモツのやつをもう一度見せてくれ。ハーフインチ下げてくれ。」

ダウニー・Jr.はストーンに従い、ズボンに手を突っ込むと、ジッパーからシャツの裾をほんの少し引っ張り出したそう。ストーンは「よろしい、さあやろう」と頷き、このアドリブは形を変えて本編に採用されることとなった。完成版の映画でも、その様子はほんのわずかに見ることができる。

Source:

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. DeNAが獲得調査加速!巨人に動きは?マルティネスを守護神として獲得したい球団とは!?

    ラブすぽ
  2. 【白菜1株なくっちゃう!!】カリッと!エビぷり♪箸が止まらない!!

    BuzzFeed Japan
  3. 【軽やか秋ごはん、できました】ベーコンと白菜のくたくた煮

    NHK出版デジタルマガジン
  4. なぜ英国トラッドにはブラウンスウェード靴なのか、その歴史を学ぶ。

    Dig-it[ディグ・イット]
  5. 人相学で見るIT・ソフトウェア・情報処理業界で成功する顔って?【改訂版 基礎からわかる 人相学の完全独習】

    ラブすぽ
  6. 冬の六甲山を楽しむ風物詩! ROKKO森の音ミュージアムに「SIKIドーム ぬくぬくこたつプラン」登場

    anna(アンナ)
  7. ふぉ~ゆ~が手段を選ばない犯罪集団を演じる、舞台『CRIMINAL FOUR ―愛しき大悪党―』の上演が決定

    SPICE
  8. 清塚信也とNHK交響楽団メンバーによる『カラフル・ミュージック・ツアー』 25年は全国13都市で開催

    SPICE
  9. 西条税務署の佐々田誠所長に聞く!スマホで書類作成、書かない確定申告 e-Taxでの申告が7割

    東広島デジタル
  10. 【紅葉スポット&スイーツ】秋の贅沢♪ 紅葉が美しい日本庭園×話題の隠れ家カフェでほっこりスイーツ(福岡市城南区)

    福岡・九州ジモタイムズWish