いま思えば運命だった──Morfonica、そして現役バンドリーマーの進藤あまねさんが語る、10年分の“バンドリ!愛”と、5年を駆け抜けた“私たち”の物語【ロングインタビュー】
TVアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』および、先日最終回が放送されたTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』のアニメ続編シリーズ制作決定や、来年は全バンドが出演する「BanG Dream! 10th Anniversary LIVE」がKアリーナ横浜で開催予定と、“次の10年”に向けた歩みも、着実に始まっている『BanG Dream!』(以下『バンドリ!』)プロジェクト。
その『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下『ガルパ』)から生まれた、Morfonicaで倉田ましろ役を務める進藤あまねさんに、『ガルパ』から始まったバンド活動(ライフ)を語ってもらった。
"バンドリーマー”としてライブを見守っていた日々から、自らがステージの中心に立って輝きを掴み取る現在まで、観る側から演じる側へと立場が変わった今も、その熱いまなざしは変わらない。ましろ役として、そして進藤あまねとして駆け抜けた5年間の歩みと、仲間と築いてきた絆などを追う。
【写真】Morfonica 進藤あまねが『バンドリ!』10周年への愛を語る【ロングインタビュー】
「いまに繋がる“道しるべ”だったのかなって」
──まずは『バンドリ!』10周年という節目について、進藤さんはどのようなお気持ちですか?
倉田ましろ役・進藤あまねさん:「えっ、もうそんなに経つんだ……!」という驚きがまずありました。私が『バンドリ!』に出会ったのは、たしか11歳のときなんです。もともとブシロードの作品が大好きだったのもあって、『バンドリ!』を初期からずっと追いかけてきましたが、こんなに大きなコンテンツになるなんて、10年前はまったく想像していませんでした。
──当時はどのような印象がありましたか?
進藤:「春、バンド始めました!」と綴られた手書きの1st Liveの告知をワクワクしながら読んでいました。そこで『バンドリ!』って新しいコンテンツができたんだと知りました。
アニメ化もされて、どんどん盛り上がっていくのを追い続けていました。今でも雑誌の特集ページや、ポピパさんが裏表紙の冊子も、大事に持っています。
──10年前の自分が、いま『バンドリ!』に関わっている未来を想像していましたか?
進藤:いや、まさか!という感じで、まったく想像してなかったです。でも思えば、あの頃から雑誌を全部集めていたのも、いまに繋がる“道しるべ”だったのかなって思うんです。
──当時、雑誌を手に取ったきっかけはなんだったんでしょうか?
進藤:もともとアニメが大好きだったので、アニメにまつわる雑誌を買うのも好きでした。アニメイトやゲーマーズにもよく行っていたんです。「きゃらびぃ」(アニメイト店内などで配布している無料情報誌)もよくチェックしていました(笑)。
──ありがとうございます!(笑)
進藤:小さい子たちが毎月少年マンガを読む感覚で『電撃G's magazine』を読んでいました。小学校高学年から中学生に上がるくらいの時期には、もう“G's沼”にどっぷりハマっていましたね(笑)。
──今振り返ると、『バンドリ!』をはじめとしたコンテンツに惹かれた理由は何だと思いますか?
進藤:アニメ自体、母や家族の影響で幼い頃から好きで、小学校低学年のときから追いかけていました。実際のアイドルもブームになっていたので、AKB48さんやももち(嗣永桃子)さんにも惹かれてました。だから自然と、アイドルアニメにもハマっていって。その時に「声優」という職業を知りました。このアイドルアニメのリアルライブをやっているのが実は声優さんたちなんだって気づいて、「え、すごい!」と。
それまで私は、声優という職業をあまり知らなくて、ずっとおばあちゃんがやっていた看護師になりたいと思ってたんです。夢が変わったことはなかったんですけど、その瞬間にビビビっときて、「声優になりたい」って気持ちになりました。
それに声優って、アニメを通して、看護師にもアイドルにも、いろいろなものになれるじゃないですか。それもすごく素敵だなって思ったんです。看護師を目指していた頃もアニメは大好きで、「このアニメってどうやってできてるんだろう?」って興味津々でした。だから、すべての始まりはそこだったなって思います。
──その視点、着眼点がすごいですよね。観察眼と言いますか……。
進藤:どうなんでしょうか(笑)。でも、小さい頃からけっこう周りの人に影響を受けやすいタイプで。私は愛知県出身なんですけど、当時住んでいたマンションでは子どもたちみんな仲が良かったんです。一番下の私が幼稚園生で、上の子が中1とか小6くらい。小さい頃から年上の人と関わる機会が多かったのが、今の自分に影響してるかもしれないですね。おしゃべりが好きなのも、その時の経験から来てる気がします(笑)。
スタッフさんとかお仕事で関わった方と、空き時間にお話しするのも楽しいですし、「こういう世界があるんだ」とか、すごく面白くて。アニメやゲームが大好きなので「それを作っている人たちの話が聞きたい!」って、強く思うんです。
それと私、ちょっと気持ち悪いくらい人間観察が好きで(笑)。たとえば、渋谷のスクランブル交差点って四方向にカフェがあるじゃないですか。あの上からスクランブル交差点を見下ろせるところに座って、ずーっと人を観察してるのが好きなんです。
──ああ、確かにカフェがありますね!
進藤:それとYouTubeのライブカメラもよく見ていて、人の歩き方を見ています(笑)。あと初対面の方だと「あ、この人、左側に筋肉ついてるから左利きだ」とか、「右肩が発達してるから、昔野球やってたのかな?」とか……そういうのを考えちゃうんです(笑)。とにかく、“その人を知りたい”んです。“人間を知りたい”。
──その観察眼はキャラクターの理解にも生かされているのではないでしょうか。
進藤:「この子はどんな性格なんだろう?」「こういう癖あるかも?」とか、いろいろ想像しています。オーディションのときも、マネージャーさんと「このキャラ、○○さんの声が合いそうですよね」とか話していたら、本当にその方がキャスティングされていたことがあって「わあ!」って。
──すごい!
進藤:オタクすぎるんですよ(笑)。声優さんが過去にどんな役をやってきたか、ボイスサンプルを聴いて「こんな一面もあるんだ」って知るのも好きだし、それが自分の演技にも少なからず活きていると思います。この仕事は、自分で研究しないと成長できない職業だと思ってるので。
だから、アニメを観たり、人の演技を聴いたりして、自分なりに吸収していこうと日々意識してます。それが、小さい頃から自然と身についていたのかなって。
──雑誌のインタビュー記事を読むのも、そういう感覚に近いんですね。
進藤:そうなんです。インタビューも読むのが好きで。
──その観察力でいろいろなことを分析されてきた中、進藤さんにとってましろはどんなキャラクターでしたか。
進藤:ましろちゃんは、良い意味でも悪い意味でも人間味がある子だと思います。アニメキャラって、ちょっと人間離れしてることもあるじゃないですか。でも、ましろちゃんは『バンドリ!』を観ている方々が「自分に似てるかも……」って感じるような、そんなキャラクターだと思うんです。
私も初めて彼女に出会ったとき、「似てるかもしれない……」ってなりました。こんなことを言っていいか分からないのですが、ましろちゃんって──すごく正直に言うと、責任転嫁するところがあるキャラだと思っていて。
──はい(笑)。でも、そこがまさに人間臭いんですよね。大なり小なり、人間には自分のせいじゃないって思いたくなる瞬間もあって。
進藤:そうそう! ましろちゃんにはそれがすごくあって。あと、野菜が嫌いだったり(笑)。
私がすごく好きなのは、劇場版『BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!』のシーンなんですけど──同じバンドのギターの透子ちゃん(桐ヶ谷透子/CV.直田姫奈さん)が、英語がペラペラなわけではないのに、海外で現地の人と会話できちゃって「透子ちゃん、英語喋れないくせに、なんか通じ合っててズルイ‼」ってましろちゃんが言うんです。実際はノリで「イエーイ!」って言ってるだけだったりするのに、そこに嫉妬しちゃうところとか……なんかわかるなって思って。ああいうリアルさが、ましろちゃんの魅力なんですよね。
そして、Morfonicaやましろちゃんを作ってくださったCraft Eggさんがキャラ一人ひとりに対して、「こういうところ面白いよね」「人間っぽいよね」っていう視点を大切にしてくださってて。たとえば、野菜嫌いも、スタッフさんの中に実際に野菜が苦手な方がいらっしゃって、それがましろちゃんに反映されたそうです。そういういろいろなリアルが詰まっていて、すごくいいなと思っています。
──リアルさを追求されていたんですね。
進藤:はい。ましろちゃんって赤ちゃん気質というか……実際「赤ちゃん」って言われてますし、私自身も「まだ子どもなんだな」っていうのを感じながら演じてるんです。自分にも“子どもの部分”があるなって思うから、すごく共感できるんですよね。そこから成長していく姿が、Morfonicaの物語の主軸でもあるので、私自身もその過程をリアルに追求したいなって。だからこそ、レッスンもすごく頑張りました。
特に歌の面では、私は未経験だったので……本当に、「私がボーカルで大丈夫?」って思っていました。もともと自分の歌い方ってパワー系だったんですよ。『バンドリ!』でいうと、RoseliaさんとかRAISE A SUILENさんとかの楽曲が好きで。
でも、ましろちゃんの方向性は真逆と聞き「どうしよう」って思いました。ボイストレーナーの先生も、「この子でそれをやるんですか!?」って、最初は驚かれていました。でもゼロから一緒に構築していこうって話になって。「いつかはあまねちゃんの元々の得意な歌い方も取り入れていけたらいいね」という話をしながら進めていきました。最近はまさにその“成長”の表現として、少しずつ自分らしさも入れさせてもらっています。
──自分と違うところはありつつも、ましろちゃんと出会ったとき“運命の役”だと感じたんだろうなと。
進藤:はい、思いました。『ガルパ』はもともと大好きでプレイしていて、メインストーリー・シーズン2で、突然ましろちゃんが名前もなく登場して「え、かわいいな」って思って。でもその時点では何も情報がなくて。私も「いつか自分も出られたらいいな……」と思っていたので「この子だったりして? きゃー!」みたいな、漠然とした願いがあって(笑)。ただ、キャラクターが登場する時点で、決まっているかと思っていたので、諦めていました。
ちょうどその頃、演技レッスンをしていて、すごく壁にぶつかっていたんです。演技が思うようにいかなくて……。でも、マネージャーさんに「それを乗り越えたら、何かあるかもよ」って言ってもらえて。いくつか試練みたいなのがあり…。
試練を乗り越えるたびに、当時のマネージャーさんが、ポピパさんのキラキラの青のピックをくれて……私自身、元々ギターを弾いていたので、ピックをいただけるのがすごく嬉しくて。ピックを集めるのも好きだったので、「わーい!」って喜んでいたんです。最後の“試練”を乗り越えたあと、次の週くらいに「ましろ役が決まりました」って社長から直々にお話をいただきました。
──まさに運命の瞬間ですね。
進藤:そのときは母も同席していました。というのも、当時中学生だったので、いつも母と一緒に会議などに出ていたんです。なのでその日も母が同席してて、「えっ! これ、前に言ってた子じゃない?」って母もすごく驚いていました。
私は「響」のオーディションのときにギターを弾きながら歌っていたので、ギターボーカルかも?と思っていたところ、「ボーカルです」って言われて、「あれ? ギターじゃないんだ!」みたいな(笑)。すごくびっくりしましたね。でも、その当時の演技レッスンが、ましろちゃんのオーディションだったみたいで。
──じゃあその“試練”そのものが、実は選考資料になってたってことですか?
進藤:そうみたいなんです。Craft Eggさんに、そのレッスンの様子が資料として渡っていたらしくて。ましろちゃんというキャラクターを作るにあたって、最初から私のことを見ていてくださったんだなって。
──すごい。まさに“導かれていた”っていう感じですね。
進藤:その前にも、ポピパさんやRoseliaさんのライブを見学させてもらっていたことがあって。そのとき、Craft Eggさんにご挨拶させていただいたのですが、名前を知ってくださっていたみたいで。後から、ましろちゃんの声優さんをどうするかを考えていく中で「あのレッスンがオーディション資料だったんだよ」って教えてもらって……。ずっと青いピックを渡されていたのも、今思えばヒントだったんだなって思います。
──ましろちゃん役の決定打となった、その理由みたいなものも伺っていたのでしょうか?
進藤:はっきりとは覚えていないんですけど……。私、今まで、役で“センター”を務めたことがなかったんです。いつも主人公の隣にいるような、支えるポジションが多くて。声質もハスキーですし、オーディションでもセンターというよりは、脇を固めるキャラクターが合っているのかなと思っていたんですね。
だから、ましろちゃんに決まったと聞いたときは驚きました。でも、「センターの経験はないけれど、度胸があると思った」と言っていただいたんです。肝が据わっているというか……くじけない強さがあるといった、メンタル面も見てもらえていたようです。
あと、若いからこそ「どんどん吸収して、成長していってほしい」というお言葉をいただき、それが本当に励みになりました。だから今も、まだまだいけるぞ!って気持ちで「私はまだ乾燥状態のスポンジだ!」「まだまだ吸収できるぞ」と自分に言い聞かせています。
──実際、ましろちゃんの成長って、本当にすごいですよね。最新Album『Polyphony』の歌詞にも、それが表れている気がします。
進藤:ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。ましろちゃんが成長しているからこそ、私自身も成長しなきゃなって思っていて。私を起用することは挑戦だったと思うんです。「この子がちゃんと務められるか」っていう、ある意味“賭け”だったと思うんです。
──そこにはプレッシャーもありましたか。
進藤:もちろんありました。でもそれが逆に自分の原動力になったというか、「やらなきゃ」って思えたんです。
──以前、相羽あいな(Roselia 湊友希那役)さんにインタビューしたときも、賭けだったのでは、というお話をされていました。
進藤:インタビュー読ませていただきました! あいあいさんもそう思っていたんだ……と。
──ところで、お母様は、隣でその瞬間を見ていて、どんな反応をされてました?
進藤:「やったね!」って、すごく喜んでくれました。『バンドリ!』が大好きだったことも、声優になりたいってずっと言っていたことも、全部知ってくれていたので。たぶん一番喜んでくれたのは母だと思います。目の前では見せていなかったですが、どこかで泣いてたかもしれないですね(笑)。今もずっと二人三脚で動いてて、体調管理なども、すごく気にしてくれていて……。
──それは心強いですね。
進藤:私が三森すずこさんに憧れてるという話をすると「まず体力をつけなさい」って言われていたんです。三森さんは体力がものすごく、本当に健康第一で動いてる方で「見習ったほうがいい」って。
それを一番気にしてくれていたのが母で、ご飯も、体調も、すごく気をつけてくれています。だからご飯も「ちょっとでもいいから食べなさい!」って、よく言われてました(笑)。やっぱり、食べなかった時期は体調を崩しやすかったので、「ちゃんと食べないとダメだよ」って。睡眠もそうですね。きちんと寝ないと、本当に身体がもたないなって思いました。しかも当時、学業との両立が大変で……。自宅から学校が離れていたので、毎朝5時半とか6時には起きないといけなくて、本当にバタバタな毎日でした。
でも、私は本当に「仕事がしたい!」って気持ちが強くて。なんだろう……“死ぬまでお仕事したい人間”なんですよ(笑)。狂ってるんじゃないの?ってレベルで、ずっと動いていたいタイプ。ゴールデンウィークなどに5日間くらい休みがあると、逆に体が動かなくなっちゃって、滑舌も悪くなるし、すべてがボロボロになってしまって。
──休んだはずなのに、っていう(笑)。
進藤:そうなんです(笑)。だから私は、ずっと動いてないとダメなタイプなんだなって思いました。それをわかってくれていて、母がずっとそばでサポートしてくれるんです。「今まで通り、私が全部やるから。あんたは帰ってきたら台本チェックして、風呂入って寝なさい」って言ってくれて。ずっと支えてくれていて、本当に感謝しています。
──すごいですね。進藤さんって、いつも元気な印象が強くて。
進藤:ファンの方にも言われるんです。「あまねすって元気だよね」って。自分でも「なんでこんなに元気なんだろう?」って思うんですけど、やっぱり母のおかげなんだと思います。
ずっとヒーローになりたかった
──先ほど、「プレッシャーと期待が原動力になっている」といったことをおっしゃっていましたが、それって今も続いていますか?
進藤:続いていますね。『バンドリ!』チームや、楽曲制作をしているElements Gardenさんは、本当に“鬼教官”みたいな存在で(笑)。ずっと試練を与え続けてくれると言いますか、自分の限界を超えてくるんですよ。初期に音域チェックして「ここからここまで出ます」って決めたはずなのに、それを超えてくる楽曲が来るんです。ライブでの私を見て「これ歌えたね。じゃあ、次の試練だね」って思っていただけているからだと思うんです。
試練が続いていくことで、成長も続く。それがすごくいい方向につながっていて。ちょうど昨日、ボイトレがあったんですけど、そのときに「音域が広がったね!」って言っていただけたんです。「えっ、広がった!?」って自分でもびっくりして。まだ広がるんだと驚きでした。『バンドリ!』の活動が始まってから、音域はすごく広がったと思います。
──ハスキーだというお話をされていましたもんね。
進藤:元々は低い声しか出なかったので、男性ボーカルの曲の方が合っていると思っていたくらいで。でも、アニソンって高いキーが多いじゃないですか。最初は裏声じゃないと歌えなかったものが、今は出るようになって。周りからも『バンドリ!』ってすごいねと言われます。それと「どんな練習してるの?」ってよく聞かれるんです(笑)。
──今まさに私も聞きたかったです(笑)。どうしたら、そんなに音域が広がるのでしょう?
進藤:もう、ひたすら訓練ですね。喉を開くように意識したり……あと、ましろちゃんの歌い方って鼻腔を使う歌い方で。私はアレルギー性鼻炎があって、鼻にかかった声をしていましたが、それを逆に活かす方向でボイトレしていったら、高い声が出るようになっていって。それがすごく良い方向に繋がって……でも最近はまた歌い方を変えてみようって。
変えてから1週間後にバンド練習があったんですけど、そのときにMorfonicaのプロデューサーさんから「歌い方、変わったよね?」と言っていただけたんです。
──すごい! ちゃんと気づいてくれるんですね!
進藤:びっくりしました(笑)。「えっ、気づくの!?」って。でもMorfonicaチームって、すごくメンバーの変化にも敏感なんです。プロデューサーさんのモニカ愛がすごくて。
前回の『Morfonica Concept LIVE「ff」』のライブの時は、「今までの衣装も見せたい」っていう、私たちのワガママを衣装さんが叶えてくださって、3着くらい早着替えがあって。私たちが早着替えしている間、プロデューサーさんが自分のネクタイを付け替えて、「僕も衣装チェンジ完了しました!」って(笑)。それが本当に面白くてメンバーのやる気がさらに高まった瞬間でした。
これまで何度かモニカのプロデューサーさんは変わっているのですが、それぞれのプロデューサーさんごとに色があって。今のプロデューサーさんは、私たちが想像してなかったことまで事前に準備してくださったり、「こういうことがやりたい」ってビジョンを明確に持っていて、すごく心強いんです。モニカで言うと、透子ちゃんの性格に似てるところがあります。すごくエンターテイナー気質で、「こういう演出をしたい!」とか、熱意を持って提案してくれる方です。
──例えば、どのような提案があったのでしょう?
進藤:最初の頃は、パフォーマンス中の振りなどの動きって私だけがやってたんですよ。初期の頃は、モニカのバンド周りをサポートされていた方が、ライブパフォーマンスの動きも考えてくださっていて。たとえば「Daylight -デイライト- 」の冒頭で手を広げる動きは、バンド経験のあった、その方が提案してくれたものでした。
でも、他のメンバーに振り付けがついたことはなかったんです。それが今のプロデューサーさんになってからは、「ここはみんなで動きたい」「この新曲に振り付けをつけたいです」と、自ら振付師さんに依頼してくれて、とんでもない情熱と行動力で、モニカのメンバーはみんな喜んでいます。それに、バンドリーマーさんたちの意見もすごく取り入れてくださるんです。
モニカって、ファンの方の考察がすごく盛り上がるバンドなんですよね。「ファンの方がこういうことを言ってたよ」ってリハーサルのときに話してくださったりして、「ちゃんと見てくれてるんだな」って感動しました。そして、すごく褒めてくれるんですよ!
──それは嬉しい!
進藤:たとえばリハのとき、カメラ演出で「この曲はここまでは無表情でいって、ここから満面の笑みにしたいです」っていうオーダーがあったんです。でも、なかなかうまく切り替えられなかったときに「笑顔! 笑顔! 笑顔ー!」って、子ども向け写真館のカメラマンさんのような感じで(笑)、とても明るくて、でも愛があって。
「ちょっと失敗しても、それが逆に味になるから大丈夫だよ」と声をかけてくれる。全部がポジティブなんですよ。自己肯定感爆上がりで、本当にありがたい存在です。
──進藤さん自身は、ポジティブな性格なんですか?
進藤:うーん、どうなんでしょう。結構ネガティブにどーんと落ちて、そこからバーンと上がってくるタイプかもしれません(笑)。もう、底が見えないくらい沈んだところから、「まぁ、いっか」って上がってくる感じでしょうか。ある意味ではポジティブなのかも。
ただ、日々の中で「もしこの看板が落ちてきたらどうしよう」とか、アクシデントに巻き込まれたら……みたいなことを常に考えちゃう癖があって。でも、自分のネガティブをそういう妄想に押し込んでおくことで、日常の小さな失敗にはそんなに沈まなくなってきたんですよね。
昔は学生時代とか、ちょっとしたことで深く落ち込んだりしてたけど、今は「まぁ、いっか」って流せるようになって、前向きに考えられるようになってきました。
──それって、やっぱり『バンドリ!』の力もあるんですかね?
進藤:あると思います。昔は心ない言葉にすごく傷ついたりもしましたし、いただいたご意見に落ち込むこともあったんです。でも、そういう経験を通して、メンタルが強くなりました。お母さんの存在も大きいですね。「そんなことでくじけててどうすんの?」って喝を入れてくれるんです。
前のマネージャーさんもそういうタイプで。すごく育ててくれたというか、厳しい中にも優しさがあって。だからこそ、今の自分は何を言われても“無敵モード”に入っている気がします(笑)。
──いや、素晴らしいと思います! でも改めて聞いてると、進藤さんは人との関わりがすごく力になってる方なんですね。
進藤:そうですね。私はすごく「人のために」って思うタイプなんです。昔からスーパー戦隊シリーズが好きで、ヒーローに憧れてたので、「誰かの役に立ちたい」っていう気持ちがずっとありました。たとえば、食べたいものが被ったときも、「いいよ」ってすぐ譲っちゃうタイプで(笑)。
逆に姉は、「絶対これがいい!」ってタイプだったから、私はいつも譲ってて。相手がそれで喜んでくれるならそれでいいや、って思っていました。そういう性格はずっと変わってない気がします。
──『ガルパ』って、人と人との関わりを描いた物語ですもんね。なんだか、進藤さんにぴったりな作品だなって。
進藤:そう言っていただけると本当に嬉しいです。ポピパさんから始まり、先輩バンドたちのストーリーも含めて、すごく“人間”が描かれていて、どのバンドもそれぞれの熱さがあって。本当にどのバンドのストーリーもすごく良くて。それぞれが、自分の人生の中の一部になっていると思うんです。
私はアニメとゲームを中心に生きてるので、オタク人生、一番謳歌してる自信があります(笑)。その“生きてきたもの”を全部活かせてる感じがして……。それがすごく嬉しいです。
Poppin'Partyの武道館ライブに衝撃を受け……
──これまで見てきた『バンドリ!』のライブの中で、特に印象的だったものというとどうでしょうか?
進藤:うーん、やっぱりポピパさんの武道館ですね(「BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」)。もう大好きです、最高でした。第1期のアニメを背負ってのライブだったんですけど、本当にかっこよかったです。当時、私はまだバンドリーマーで、声優にもなっていなくて、ただただお客さんとして観ていたんですけど……とにかく衝撃でした。もう、ビリビリでしたね(笑)。
私、日本武道館が大好きで、“夢の舞台”なんです。自分の好きなアニメコンテンツ、しかもポピパさんがライブをするって、それだけで嬉しくて。
だからこそ、ポピパさんが武道館に立っている姿を見たとき、「すごい! ほんとにすごい!」って、オタクとしても、バンドリーマーとしても、ものすごく嬉しかったんです。そのときのライブは今でも鮮明に覚えてます。ソロ曲を披露したり、アコースティックを演奏したりしていて……。しかも360度見られるステージで、どこに座ってても楽しめて。あれは本当に素敵な体験でした。
──リアルバンドとしても、その仲間に“自分が入る”と思ってましたか?
進藤:まったく思ってなかったです。だから本当にびっくりでした。2018年の『ガルパライブ&ガルパーティ!in東京』のライブも客席から観ていたので、まさか自分がと。今でも私は“オタク”として、いろいろなライブに行くんです。
たとえば、FLOWさんのアニメ縛りライブにも行っているんです。出演者を見たら「美竹蘭 from Afterglow(CV:佐倉綾音)」と書いてあって、えっ!?と。私はファンクラブの先行でチケットを取っていたので、びっくりしました(笑)。FLOWさんのファンの方に『バンドリ!』の楽曲が届くんだなと思うと、それも嬉しかったです。
──「チケット買っています!」という(笑)。
進藤:本当にただのいちファンですから(笑)。その時は母と姉と私で行きました(笑)。
──そういう場面で、声をかけられたりはしないんですか?
進藤:あんまりないです。やっぱりマスクしてるのもあって。あと、ファンクラブTシャツ着てたり、グッズ持ってたり……完全にファンの装いなので気付かないのかもしれません(笑)。母と姉も一緒なので、「あ、プライベートなんだな」って思ってくれてるのかも。
基本的に、秋葉原で買い物してても声をかけられることはなくて。秋葉原のゲーマーズやアニメイトにも普通に通っています。特に今(取材時点)、アニメイト池袋本店では『BanG Dream! 10周年の軌跡展』をやっているじゃないですか? 始まったあたりにも、普通に漫画を買いに行ったり、予約していた商品を受け取りに行ったりしていました(笑)。
相羽あいなさんは「師匠」
──ご自身がMorfonicaに参加してから影響を受けたライブというとどうでしょう?
進藤:Roseliaさんのライブは、どれも本当にすごくて。でも、特に2019年の富士急ハイランド・コニファーフォレストでの公演……あれは衝撃でした。1日目の「Flamme」(2019年8月3日(土))を観させてもらったんです。
モニカに入ることが決まってから、Roseliaさんのライブは何度も観に行かせていただいて、Blu-rayも全部チェックして。当時、『バンドリ!』内のリアルバンドで“楽器と兼任していないボーカルがいるバンド”っていうのはRoseliaさんだけだったんです。だから、あいあいさん(相羽あいなさん)は、私にとって“師匠”で、実際に「師匠」と呼んでます(笑)。
「Flamme」の時は師匠の真正面で見させてもらったのですが、動きや表情、マイクスタンドの扱い方……全部が圧倒的で。私はそれまでマイクスタンドをちゃんと使った経験がほとんどなかったので、どう扱えばいいかも分からなくて。自信がなかったんです。
──確かに、Morfonicaのオリジナル曲で使っている印象はあまりないような……?
進藤:そうなんです。カバー曲で少し使うくらいで。私、もともとJanne Da Arc/Acid Black Cherryボーカル・yasuさんが大好きで、ロックでパワフルなスタイルに憧れてたんですけど……そのままましろちゃんに反映するのは難しくて。そこで、あいあいさんの、友希那さんの強さを取り入れたパフォーマンスを見て、それをましろちゃんに変換してみたらどうなるんだろう……?って考えて、反映させていました。実際にファンの方にそのことを話したら、「すごく分かる」って共感してくださって。
最初のモニカのステージは、富士急の「BanG Dream! 8th☆LIVE」 夏の野外3DAYS DAY3:Special Live 〜Summerly Tone♪〜で、ポピパさんとPastel*Palettesさんと共演させてもらったんですけども、その時も、舞台袖であいあいさんが見守ってくださっていて。リハーサル前も終演後まで、ずっと言葉をかけてくださって……本当に“大師匠”です。そのステージを見てくださっていたファンの方が「スカートの揺らし方があいあいさんみたいだった」と。
それがすごく嬉しくて。モニカのバイオリン担当・Ayasa(Vn.八潮瑠唯役)さんも衣装の操り方がすごくきれいなので、2人の動きをめちゃくちゃ勉強させてもらっていたんです。
──やっぱりそこで“観察眼”が生きているんですね。
進藤:本当にそうなんです(笑)。「身振り手振りにあいあいさんを感じる瞬間がある」って言ってもらうこともあります。ましろちゃんも作中で先輩方から学んでる子なんです。『ガルパ』のストーリーで、友希那さんに技術を聞くエピソードもあって。蘭ちゃん、彩ちゃん、こころちゃんにも聞いていて。だから、私自身がそれをリアルで体現できていたことは、とても意味のあることだと思っています。
──偶然のようでいて、実は必然だったのかもしれませんね。
進藤:ほんとに、偶然なんですけどね(笑)。あいあいさんから学んだことは数えきれないです。だからこそ、(アニメイトタイムズの)『バンドリ!』10周年のインタビューで、記事を発見したときもすごく嬉しかったです。「ああ、師匠にもいろいろな葛藤があったんだな」と改めて感じました。
──でも今では、Morfonicaも“仲間”というか、“一員”として並んでいますし、さらにMyGO!!!!!やAve Mujicaといったバンドも登場してきて……本当に『バンドリ!』ってすごいですよね。
進藤:思います。本当に、“ビッグコンテンツ”って言葉がぴったりです。モニカが登場してから、もう5年になります。そこからもたくさんのバンドが誕生していて。よく考えたら、『バンドリ!』が5周年だった時にモニカが生まれたってことになるので……。
──これから先、バンドリ!が10周年、15周年と続いていけば、Morfonicaも同じようにアニバーサリーを迎えていくんですね。
進藤:そうなんです! 15周年のときは、モニカも10周年。だからもう、ちゃんと元気で生きていないと(笑)。喉もケアして、その頃には「ビッグ声優」になっていなきゃ!って(笑)。でも、『バンドリ!』をきっかけに私のことを知ってくださる方もすごく増えて。バンドリーマーの皆さんに出会ってもう5年なんだと。
──もはや人生が変わったと言っても過言ではないのでは?
進藤:まさにそうです。この声優人生において『バンドリ!』はものすごく大きなきっかけですね。
Morfonicaのかけがえのない絆
──この5年間でMorfonicaのメンバーの皆さんとも仲が深まっていったと思いますが、そのあたりはいかがですか。
進藤:めちゃめちゃ仲が深まりましたね。最初の頃は、みんな人見知りしてて(笑)。特に透子ちゃん役の直田姫奈ちゃん、私はおひなさまと呼んでいるのですが、自称するくらいの人見知りなんです。でも、最近はその話もよくしてて、「最初の頃、こんなに喋らなかったよね」って笑い話になってるくらいです。
今、一番喋るのがおひなさまなんですよ。みんなを一番引っ張ってくれているんです。実際、ライブの準備はここ3年くらいずっと進行役を務めてくれています。私には「バンドリーマー目線だとどう?」って意見を求めてくれて。
──なるほど! 進藤さんは“バンドリーマー代表”として意見を。
進藤:そうなんです(笑)。だから、「ファンの皆さん的には、こういう方が嬉しいかもです」って。そういう意見をまとめて「じゃあこれでどうだろう?」って提案してくれるのがおひなさまです。発想力が本当にすごいんですよね。そういう意味でも、本当に透子ちゃん。透子ちゃんも『ガルパ』のストーリーの中で、たくさんアイデアを出していて、しかもみんなを盛り上げてくれるムードメイカー。しかも人の何倍も努力をしている。おひなさまもそのタイプなんです。
ギターの先生になにか聞かれたときに「ここ、もっと“ジャカジャカッ”ってして、“バーン”って入って、“ドーン”って締める感じですかね?」と答えるところも透子ちゃんっぽいです(笑)。今度のライブ(4月19日(土)開催 「Rubato」)のテーマはハッピー&アゲなんですけど、それはプロデューサーさんとおひなさまの透子脳からきたものです。私はまだまだ赤ちゃんなもので(笑)、お姉ちゃんとして引っ張っていってくれます。
そして、広町七深役の西尾夕香ちゃん、おゆちゃんとは事務所も一緒で、仲良しで、6〜7年の仲になります。いろいろな壁を一緒に乗り越えてきた大切な存在です。モニカでの話し合いで、時にはネガティブな話もあるんですが、さらに深い話をするのがおゆちゃん。そういう仲になれたのが嬉しいです。
でも、仲が良くなればなるほど、どんどんミステリアスになっていくんです(笑)。この間も「おゆちゃんってこれ好きだったんだ」って初めて知ることも多くて……とみんなで話していました(笑)。
──そんな底知れない雰囲気も魅力なんですね。
進藤:そうなんです! その真逆が八潮瑠唯役のAyasaさん。最初こそクールでミステリアスだったのに、どんどんキュートさが見えてきて「かわいい!」って。差し入れを持ってきてくださったり、スタッフさんが用意した温かい飲み物を「わ〜い! いただきます!」って。さらに「これも食べて」って率先して持ってきてくれたお菓子をその飲み物に添えてくれたりして、めちゃくちゃ可愛いんです(笑)。
一方で、二葉つくし役のmikaさんはみんなのお姉ちゃんというか、もう聖母マリア様ですね(笑)。鏡越しでもニコニコしながら目を合わせてくれたり、リハ中にファンサの位置を確認してたら後ろから「それいいなあ」って。それでmikaさんにファンサを送りました(笑)。みんなが悩んだときには優しく包み込んでくれます。困ったときに、すぐに答えをくれるのがmikaさんです。
それとすごいのが体力! あんなに小柄で華奢なのにパワフルにドラムを叩けるのがすごいなあっていつも思っていたんです。あと、ゲームで徹夜したあとにバンド練に来たり、練習後にライブに行ったり。ゲーム好きの一面も最初は意外だったんですけど、そういう話をしてくれるのもすごく嬉しくて。
特にこの1年は、みんなで話す機会が増えて、お互いのことをすごく深く知れている気がします。もうモニカは椅子に座ると話が弾みすぎて動けなくなってしまうんですよ(笑)。ずっとティータイムしています。
『ガルパ』を感じられるステージになると思います
──では最後に、さきほど話題に挙がった次の単独ライブ「Rubato」、そして来年の2月28日(土)には「BanG Dream! 10th Anniversary LIVE」について、それぞれ意気込みを教えて下さい。
進藤:「Rubato」は5年間の集大成をしっかりお届けしたいなと思っています。そして、2年間かけてモニカが作ってきた、「forte」ツアー、「forte」、「ff」の集大成でもあります。今までのライブ、そして『ガルパ』のストーリー含めて、モニカの第一章、第二章、第三章……という流れだったので、ここでまたひとつの物語が終わって、そしてまた始まって続いていく。そういうライブになるんじゃないかなと。
キービジュアルが、Morfonicaのゲーム内イベントの楽曲、「ブルームブルーム」の衣装を着ているんですよね。このタイミングでそれを出してきたのが、本当に“エモニカ”だなと(笑)。
──エモニカ、いい言葉!(笑)
進藤:最近“エモニカ”という言葉がメンバー内で流行っているんですよ(笑)。このキービジュアルについてもめちゃくちゃ盛り上がりました。ご覧いただいたら分かる通り、記念すべきライブになると思いますので、ぜひ見届けてほしいです。また、今まで『バンドリ!』でもやったことのないことを、やっちゃうかも……? 『ガルパ』から生まれたバンドであるMorfonicaならではの、『ガルパ』を感じられるステージになると思います。
「Rubato」では5周年、そして、「BanG Dream! 10th Anniversary LIVE」を迎える頃には6周年目前。「Rubato」からのメタモルフォーゼを届けられたらと思っています。
バンドリーマーの私は、先輩たちのライブを見て泣いちゃうんじゃないかな?と思っています。前回、ベルーナドームで開催した全体ライブ『BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022』の愛美さんが最後に流した涙が忘れられなくて。あのライブが本当に大きかったから。でも、きっとそのライブを絶対に超えるようなステージを先輩たちは魅せてくれるんだろうなと思っています。
『バンドリ!』のスゴさをまた実感するライブになるんじゃないかな。私としては、コラボとか……してみたいなあ(とスタッフを見る)。『バンドリ!』はカバーも文化としてあるじゃないですか。カバーメドレーとか、バンドシャッフルとかもいつかしてみたいなって思っていたんです。
例えば、モニカがポピパさんの曲やる、パスパレさんがRoseliaさんの曲をやるとか……そういうことができたりしないのかなって、ここで言ったらできたりしないかな?(笑)
……これはただの私のいち意見ではありますが、バンドリーマー・進藤あまねとしてはぜひ聴きたいし、私自身もぜひ挑戦してみたいです!
【インタビュー・文:逆井マリ 撮影:小川遼 編集:鳥谷部宏平】