経理職、女性の《リアル貯金額》。年収が少なすぎて貯金できない……。お金の勉強がしたい【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【24歳 女性】
【貯蓄額】24歳、女性の場合
プロフィール
24歳、女性
経理職、年収260万円
父(40代、会社員)、母(40代、会社員)、弟(20代、会社員)と4人暮らし
世帯年収1,000万円
【相談内容】貯蓄ゼロ……。お金のことを勉強したいです。
「年収が少ないため貯蓄にまわせません。株やNISAなどもやったことがないのでお金のことを勉強したいのですが、どこから手をつけたらいいかわかりません。」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ20代2人以上世帯の貯金額は、平均が249万円・中央値が30万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんは現在のところ貯蓄なしですが、20代の中央値は30万円とそれほど多くありません。
これからお金の勉強をしていけば、追いつくことは難しくありませんよ。
貯金を増やすためにまず見直すべきこと
質問者さんは、貯蓄が進まないためお金の勉強をしたいのですね。
お金の勉強を始めるうえで押さえておきたい基本をお伝えします。
家計管理が資産形成の基本
お金の勉強を始める第一歩は「家計管理」です。
収入の範囲内で生活して、少額ずつでも貯蓄にまわす習慣をつけましょう。
理想は「収入の20%を貯蓄に回す」ことですが、難しい場合は月5,000円や1万円から始めてみてください。
重要なのは、少額でも貯蓄を「習慣化」することです。
この習慣が資産形成の土台となります。
投資のことを考えるのは、この習慣が身につき、毎月の手取り収入から貯蓄にまわすお金ができてからです。
収入が増えれば貯金できるは間違い?
「収入が増えれば貯金できる」という考えは誤解です。
収入が増えるとライフスタイルが向上し、支出も増える傾向があります。
外食の頻度が上がったり、車を買い替えたりすることで、貯金が思うように増えないことが多いのです。
収入に関係なく、まずは「収入の範囲内で暮らす」ことを徹底しましょう。
収入が増えた場合も支出を抑え、増えた分を貯蓄や投資に回すことで、効率的な資産形成が可能です。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が249万円・中央値が30万円です。
・お金の勉強を始める第一歩は家計管理。収入の範囲内で生活をして、少額ずつでも貯蓄にまわす習慣をつけましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。