「語る会」を継続 退公連港北支部
神奈川県退職公務員連盟港北支部(神谷敏明支部長)では、およそ10年前から戦争体験活動として「戦争体験を語る会」を実施している。
平和を大切にしようと、前支部長の木村光義さんが会員らの要望を取り入れながらスタートさせた。木村さんは、「戦争の怖さを若い人が知る機会が減り、例えば身近な横浜大空襲についても語り継ぐ場が少ないと感じていた」と、活動を始めた背景を語る。
活動は年に一回、コロナ禍での中止を経て再開した。11月中旬頃に菊名コミュニティハウスで企画される文化祭の中で、戦争体験を語る会の時間を設けている。
当初、講師を務めるのは同支部会員が主。次第に活動主旨に賛同する人が登壇するようになっていった。元特攻隊や学徒動員の経験者らの話に、「戦争は怖いと聞いていたが実感できた」「日本では戦争について学ぶことが少なく、(活動に)感謝している」などと感想が寄せられている。
語り部が減少する中、同支部では、これまでの話をまとめた上映や資料展示等も行い活動を続ける方針。神谷支部長は「戦争の記憶を継承することが大切」と話す。
今年は11月10日、同所1階研修室での開催を予定している。