ENEOS横浜製造所 有事への備え確認 官民連携で合同訓練
コンビナート火災想定
ENEOS株式会社横浜製造所=子安通=は12月3日、神奈川消防署と株式会社KSP大黒神奈川共同防災センターと連携した「石油コンビナート施設防災訓練」を行った。同センターは、石油コンビナート等災害防止法に基づき、大黒神奈川地区に事業所を持つ企業による共同出資で設立された組織。
潤滑油やガソリン燃料などを取り扱う同製造所では、日頃から同署と連携し、定期的に防災訓練を行っている。当日は神奈川区内で震度6強の地震が発生し、石油などを貯蔵するタンクから火災が起きたことを想定して行われた。
当日は、地震の発生後に同製造所の職員が現場対策本部を立ち上げ、現場の被害状況や職員の避難状況などを迅速に報告。消防への通報などの手順を確認した。続いて、消防署や同センターから車両が出動。消防隊員らは、長いホースを速やかにつなぎ合わせ、貯蔵タンクに向かって、はしご車から一斉に放水を行った。
訓練の様子を見守った同製造所の秋田昌稔所長は、「危険物を扱う事業所として、万が一に備えて地域の皆さんの安全を守るのは当然の責任」と振り返った。また、「火災を起こさないのが第一だが、有事の際にしっかりと対応できるように、今後も連携していきたい」と防災への思いを語った。