足柄下郡、当初予算を発表 一般会計、3町とも増加
足柄下郡3町はこのほど、2025年度の当初予算案を発表した。
箱根町
箱根町は総額194億1000万円(前年度比13・6%増)で、そのうち一般会計は125億4400万円(同15・6%増)、特別会計32億4400万円、企業会計36億2200万円。歳入の約5割を占める町税は64億4600万円(同1・1%増)。そのうち町民税が9億3280万円(同11%増)、入湯税は6億6450万円(同2・7%減)。繰入金は8億7910万2000円(同69・5%増)。
主な新規事業として、65歳以上を対象にチャージ済みの電子マネーカードを配布する「物価高対策高齢者買物支援事業」に2288万円を計上。このほか、温泉地域の地域医療体制維持のため、新たな診療所施設を建設する「(仮称)温泉地域診療所建設事業」に9503万円を計上した。
湯河原町
湯河原町は総額196億2945万円(同4・52%増)で、そのうち一般会計は105億2400万円(同7・87%増)、特別会計66億3015万円、企業会計24億7530万円。歳入は、町税が37億9386万4000円(同0・96%増)で、そのうち町民税は13億5022万1000円(同2・69%増)。一方で歳出は、光熱費や人件費など経常的な経費、社会保障制度の充実に向けた経費などを合わせた義務的経費が48億2556万2000円(同10・61%増)で、5割弱を占める。
主な新規事業として、学校の水泳授業に民間のプール施設を活用する「学校水泳授業委託事業」に306万円、「防災行政無線システム更新事業」に5940万円を計上した。
真鶴町
真鶴町は総額70億2691万2000円(同6・0%増)で、そのうち一般会計は41億7100万円(同12・70%増)、特別会計21億9048万6000円、企業会計6億6542万6000円。歳入のうち町税が占める割合は約2割で8億7598万1000円(1・01%増)。基金繰入金は3億8614万円(同59・2%増)。
主な事業として、地域活性化起業人制度の活用の継続、「真鶴アプリ」「地域通貨」実現に向けた企画管理事業に960万8000円を計上。二酸化炭素排出量削減事業では、節水シャワーヘッドの無償配布とソーラーパネルの本体購入費として1150万円を計上。このほか、「小さな人だまり」事業や、コミュニティバス用の車両購入、真鶴字塔の入地内の舗装改修工事など、土木費として1億7743万6000円(同50・91%増)を計上した。