「このときめきはキノセイじゃなく、スキノセイ」青春の言葉をのせて運行中!
【滋賀をみんなの美術館に】
「このときめきはキノセイじゃなく、スキノセイ」
通学電車のあの日の記憶を21文字にのせて走る。
『青春21文字のメッセージ』は、
電車や駅、風景を切り口に青春の思いを「21」文字で
表現したメッセージを募集するコンテストです。
18回目の今回は「ときめき」「のりかえ」「きらきら」がサブテーマ。
全47都道府県から集まった4525点の中から
選ばれた入選作品が京阪石山坂本線や
近江鉄道、信楽高原鐵道の電車内などで展示されています。
全47都道府県からの応募!4525点から選ばれた優秀作品
今年の最優秀2作品は
知事賞「初めて始発に乗った。朝ってこんなに光るんだ。」
滋賀県の会田あやかさんの作品と、
大津市長賞「もう君に逢えないと知る乗換駅 後ろ三両切り離します」
大阪府の山本貴幸さんの作品。
どちらも心がキュンとする作品です。
言葉遊びが巧みな、ユーモアあふれる作品も。
どれも情景が浮かんでくるような
繊細な感性が光る作品ばかりです。
卒業シーズンの風物詩!青春の21文字が電車で揺れる
(写真提供:「電車と青春21文字プロジェクト」)
2006年に市民グループ「電車と青春21文字プロジェクト」の主催で
スタートした『青春21文字のメッセージ』。
(写真提供:「電車と青春21文字プロジェクト」)
京阪石坂線沿線には学校が多く、
“青春が似合う電車”というイメージと、
その駅数「21」にちなんでスタートしたのが、
『青春21文字のメッセージ』です。
(写真提供:「電車と青春21文字プロジェクト」)
第1回から最終審査を歌人の俵万智さんが務め、
毎年、全国から作品が集まっています。
第10回までは優秀作品をラッピングした電車が
街中を走り、コンテストを盛り上げていました。
(写真提供:「電車と青春21文字プロジェクト」)
2018年には近江鉄道にも活動が広がり、
翌年には信楽高原鐡道とも連携。
入賞作品を飾った車両風景が
県内各地の鉄道に広がっています。
若い感性が躍動!県立美術館でのメッセージ展
電車内の展示に先立って3回目となるメッセージ展。
「青春21文字のメッセージ展~ことばが光ると思いが届く~」が、
1月に滋賀県立美術館で開催されました。
今年は新たな取り組みとして
滋賀大学教育学部の学生や附属幼稚園・小中学校に
通う子どもたち、膳所高校美術班の作品が
入賞作品と共に飾られ、華やかな展示会場になりました。
展示会場の美術作品制作には合計300人以上の学生・児童・園児が参加。
同幼稚園・小学校では事前にワークショップが開かれ
「言葉を絵にした美術作品」を作成し、
躍動感ある作品が完成しました。
子どもたちの作品を基に同学部生が会場展示を担当。
ラボでは同幼稚園と同学部生との協同作品も飾られ
電車内をイメージする会場に。
またポップアップギャラリーでは同小児童の作品を展示。
色鮮やかな空間に来場者は魅了されていました。
展示作品指導を行った同学部准教授・馬淵哲(さとし)さんは
「言葉からイメージした子どもたちの作品は
生き生きとしていました。地域との関りもあり社会に広がる。
子どもたちにとってもいい経験になりました」と話してくれました。
音で表現する『青春21文字のメッセージ』
「青春21文字のメッセージ展」の初日には
イベントの日が設けられ、
滋賀大学教育学部アカペラサークル「MEBA☆CHIKO」のグループ
「Ascella(アスケラ)」が登場。
青春にちなんだ楽曲を披露。
爽やかなハーモニーが会場内に響きました。
また滋賀県立石山高校卒のスリーピースバンド「ゴリラ祭ーズ」が
『青春21文字のメッセージ』をイメージして作られた、
「21文字のうた」を含む5曲を披露。
ラストには「琵琶湖周航の歌」も!
目で見るだけでなく、音でも感じられる
「青春21文字メッセージ展」となりました。
21文字で表現する新文芸。愛を受け、続けることが文化になる。
2006年の第1回には、全国47都道府県から2355点が集まり、
反響の大きさに驚いたという同プロジェクト代表の福井美知子さん(写真左)。
「『青春21文字のメッセージ』も成人を迎えました。
今年も4000を超える作品が集まり、
このプロジェクトへの皆さんの愛を感じます。
支援してくださる人も多く喜びを感じています」。
第1回からの同プロジェクトメンバー・木村浩一さん(写真右)は
「毎年寄せられる素敵な作品の数々と、
スタッフの頑張りで続けてこられました。
全国に向けてこのプロジェクトの発信を続けていきたいです」と話してくれました。
電車での中吊り展示は、京阪石山坂本線、
近江鉄道、信楽高原鐵道で3月下旬まで開催予定。
(車両点検等で運行のない日もありますので、ご注意ください)
※近江鉄道は2/27から開催
またJR西日本の県内の駅、比叡山鉄道・坂本ケーブルの駅舎でも
ポスターの展示が行われています。
その他、大津ナカマチ商店街・各店舗店頭では
額に入れた作品を1作品ごとに展示。
ナカマチ放送局では全作品をまとめたパネルと
「言葉を絵にした作品」を展示中です。
ぜひ車内や街中で作品を眺め
それぞれの“青春”を感じてください。
(文・安部愛子 写真:山本陽子・しがトコ編集部)
『青春21文字のメッセージ』の情報
開催期間 3月下旬まで 開催場所 京阪電車石山坂本線、近江鉄道、信楽高原鐵道など 主催 電車と青春21文字プロジェクト 公式サイト https://densyatoseisyun21.com
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