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『フレンドリーな犬』の共通点4選 人懐っこいワンコに育てる方法はあるの?注意点まで解説

わんちゃんホンポ

フレンドリーな犬の共通点

人や犬に対して友好的なタイプの犬には、いくつかの特徴や共通点があります。フレンドリーな犬のすべてに当てはまるとは限りませんが、ぜひチェックしてみてください。

1.遊びやスキンシップが好き

フレンドリーな犬は、人との関わりを持つことが好きなため、おもちゃで遊んだりなでてもらったりするととても喜びます。

関わりを持つために、おもちゃをくわえて飼い主さんの所に行き、手元におもちゃを押し付けるような行動が見られることもあります。

また、なでてもらうために自分の頭や体をぐいぐい押し付ける犬もめずらしくありません。

なかには、気を引くためにいたずらをしたり吠えたりすることもあり、そこで人が見せる反応がごほうびになって、それらの行動をくり返すこともあります。

人が好きな犬に対しては、怒ることすらも“ごほうび”になってしまうことがあるので、関わり方に注意が必要です。

2.好奇心旺盛

様々なことに興味を持ち、積極的に触れ合おうとする好奇心旺盛な犬は、人や他の犬に対してフレンドリーな態度で接することが多くあります。

新しいものに出会ったときなどに、それに対する興味や関心が強いため、不安や恐怖を感じることなく人とも積極的に関わろうとするのです。

子犬の時期は多くの犬が恐怖心よりも好奇心が上回る傾向があるため、様々なものに対する社会性を身につけさせるのに適していると考えられています。

3.大らかで寛容な気質

フレンドリーな犬は、不安感が強くストレスを感じやすい犬に比べて、置かれている状況に対して敏感になりすぎず寛容な気質が見られます。

繊細で神経質な犬は、慣れていない人や犬に対して簡単には近づけなかったり、ちょっとでも嫌なことがあると攻撃的になったりすることがあります。

それに反して、細かいことを気にしない大らかな犬は、何かトラブルがあっても受け流せる傾向があるので、状況や相手に関わらずフラットに接することができます。

ただし、こうした犬は相手の反応に対しても鈍感で、嫌がっていても遊び続けてしまったり、相手を傷つけてしまったりする危険性もあります。

4.母犬と生後2~3か月まで過ごしていた

犬は生まれてから4週間程度の離乳期を含めた2~3か月を、母犬や兄弟犬と過ごすことが大切だとされています。

この時期に母犬や兄弟犬と密に接することで、噛みつき抑制やボディランゲージなど犬同士の関わり方を学びます。さらに、この期間を過ごすことで、精神的に安定しやすく、ストレス耐性もつきやすくなるということがわかっています。

そのため、動物愛護の先進国であるヨーロッパの多くの国では、生後8週齢まで母犬から引き離すことが禁じられています。

ヨーロッパほどではありませんが、日本でもそうした考えが取り入れられ、現在では生後8週齢以前の子犬の売買が禁止されるようになりました。

生後2か月くらいまでの時期を、母犬や兄弟犬ときちんと過ごしていた犬は、その後も他の犬のコミュニケーションが上手にとれる傾向にあります。

人懐っこい犬に育てるポイント

人や他の犬に対してフレンドリーな犬に育てるために大切なことは、「経験」と「自信」です。

それらを犬に身につけさせるために必要なのは、生後3~12週頃までの社会化期に、できるだけ多くの経験をさせる「社会化トレーニング」だと考えられています。

社会化トレーニングは、色々な環境や人、状況に慣らすために、様々な場所に連れて行ったり人と触れ合わせたりするものです。

できれば色々なタイプの人に会わせて、おやつをあげてもらったり遊んでもらったりして、「人と関わると楽しい」「ここでは怖いことは起こらない」ということを学ばせてください。

それを積み重ねることで、いつでもどこでも自信を持っていられるように成長していきます。

社会化トレーニングは、子犬の社会化期が最も効率的にできることですが、この時期にしかできないというわけではありません。

少し時間がかかるかもしれませんが、何歳になってもあらゆるものに対する順応はできるので、根気強く取り組んでいきましょう。

まとめ

人にも犬にもフレンドリーな犬は、どこに行っても楽しく穏やかに過ごせる傾向があります。そのため、散歩やお出かけもしやすく、飼い主さんも安心していられることが多いでしょう。

そのような犬に育てるためには、飼い主さんの育て方や関わり方がとても大切なポイントなので、ぜひ日頃から意識してみてくださいね。

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