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公共工事やり直し 損害賠償額の上積みも 2施設を追加調査へ

タウンニュース

前市長の指示による公共工事の不要なやり直し問題を巡り、大和市はこのほど、「やまと公園」(中央)と隣接する「こどもの城」の第三者調査を行う方針を固め、開会中の市議会定例会に323万8千円の補正予算案を追加上程した。

退職金返還求めず

実現すれば、弁護士らによる外部調査は2度目となる。

前回は、5件の調査対象のうち▽ポラリス(中央林間)に併設する「星の子ひろば」で行われた複合遊具の色変更▽大和ゆとりの森(福田)の「仲良しプラザ」の床材変更▽高座渋谷駅前複合ビルIKOZA(渋谷)の外壁塗り直しの3件が「合理性のない変更で、無駄」と認定された。

古谷田力市長は8月23日の記者会見で、大木哲前市長とIKOZAの工事で主導的役割を果たした井上昇前副市長に対し、3件の工事費用と調査費をあわせた2200万円の返還を要求する意向を表明した。

9月18日の定例会で井上貢議員(4期/自民党・新政クラブ)の一般質問に応えた古谷田市長は「まずは賠償額を支払うよう納入通知書を送付する。仮に納入がなく督促にも応じない場合は、裁判所に訴えを提起していくことを念頭に調整している」と説明した。

井上議員からは前市長らの退職金の返還を要求する提案もあったが、古谷田市長は諸条例の要件に該当しないことから「返還請求はできない」と判断した。

「速やかに行う」

2度目の外部調査は、市議会の「前市長による公共工事のやり直しに関する調査特別委員会」(井上貢委員長)から疑義を指摘された2施設の調査を盛り込んだ要望書が8月22日、青木正始議長から提出されたことを受けて行われる方針。

調査時期について古谷田市長は「補正予算案を承認いただき、速やかに実施する」と語った。

強権化を懸念

一般質問で井上議員は「『お人柄の古谷田』と言われても、市長という絶対的な権力を持つ立場にいると前市長のようにモンスター化する可能性は否定できない」と指摘。これに古谷田市長は「私も市長になって自分の意識が変わる所もある」とした上で「決して権力に溺れず、襟を正してやっていく。市民、市議会、市職員の力を結集して新たな大和市を作っていきたい」と話した。

=9月25日起稿

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