平塚農商高校 地元企業で経験積む 実践的な職業知識学ぶ
県立平塚農商高校の2年生が、実際の現場での労働を通して勤労観や職業観を身に付ける「デュアルシステム(産業現場実習)」に取り組んだ。同事業は6年前から県が始めたもの。進路を選ぶ際の参考にするなどの狙いもあり、インターンシップのように短期ではなく、昨年6月から今年1月まで7カ月間行われた。
実習は原則毎週金曜日にあり、1月24日には、自ら店に交渉して実習することになった秋澤創太さんが、二宮町にある軽食喫茶「山小屋」で食事やコーヒーを提供する姿があった。「来たことがあるお店で、雰囲気が良かったので働きたかった。将来パティシエになりたいので、パフェを作らせてもらったし、コミュニケーション力が鍛えられた」と話した。
同店を夫婦で営む尾上英雄さんと和枝さんは「ありのままを見てもらったので色んな学びがあったと思う。こちらも勉強になった」と満足した表情で話した。
同校は今年度、15人の生徒がデュアルシステムを体験。同店のほかに、保育園や農家、生花店、制服店、ケーキ店などが協力した。