猫との暮らしで『和室』をきれいにキープするには?障子に畳…取るべき3つの対策
1.障子はプラスチック素材の強化障子を使用
通常の障子より耐久性に優れた「強化障子」があります。これは化学繊維やプラスチック繊維などを用いた特殊加工和紙です。
猫の爪による引っ掻きにも強く、爪痕が残ったとしても、そこからビリビリと破けて被害が広がりにくいのもポイントです。普通の障子のように自然な光を取り込めるため、和室の風合いを損なうことがありません。
「二度と破かれたくない」という人には、プラスチック製のダンボールやアクリル板を貼り合わせるのも有効です。ただし、障子紙よりも重量があるため、開閉しにくくなることもあります。
また障子同士の隙間も計算しておかないと、入れ違いさせるときにスライドできなくなるので注意しましょう。
なお、穴が開いてしまったときの応急処置に便利なのが「スチレンボード」。これは発泡スチロールタイプのもので、100均でも購入できます。穴の開いた枠と同じくらいのサイズにカットして、埋め込むようにするだけでOKです。
2.畳は畳用のラグや撥水性のある置き畳
猫にとって畳は、爪とぎに心地よい場所です。しかも畳は目が細かいため、嘔吐や排泄など粗相をされたときの始末が大変。猫がいると、畳はあっという間にボロボロになり、気づけばシミだらけになってしまいます。
しかし畳の入れ替えは大がかりですし出費も高いです。そこでおすすめなのが置き畳。1枚1/2畳サイズの正方形が使いやすく、洗えるタイプもありますし、天日干しもしやすいのでお手入れが簡単です。万一ボロボロになっても1枚ごとに買い替えられるので便利ですよ。
他にも畳の上に敷けるカーペットもあるので、ご自宅の和室のデザインに合う商品を探してみましょう。
3.ふすまには保護フィルムやパネルタイプを
和室のふすまも、猫の爪とぎに好まれる場所です。そんなふすまの表面に保護フィルムを貼るのは有効です。
透明のデザインを選べば、現在のテイストをキープできますし、アクセントのあるものをチョイスしてインテリアを楽しむこともできます。
また意外と被害が多いのがふすまの「枠」部分。木でできているものが多いので、爪研ぎの跡だらけになっていることも……。被害がひどいときは、一度ふすまごと交換をして、枠はアルミやプラスチック素材でできているものを選ぶのもひとつの手ですよ。
あえて爪研ぎ場を設置
猫によって和室がボロボロになってしまうのを避けたい反面、猫にストレスは感じてもらいたくないものです。
そんなときは、できる限りの対策をした後の和室に、あえて爪研ぎ場所を用意するという方法もあります。
現代には、インテリアに馴染むおしゃれな爪研ぎがたくさんあるので、和室に馴染むデザインを選んでくださいね。
まとめ
強度の高い障子やふすまカバーに畳の選び方など、和室を保護する方法はいくつもありますが、いずれも完璧ではありません。
たとえばプラスチック製のカーペットでも、猫が爪研ぎをすれば爪痕はどんどん増えますので、完全に安心できるわけではありません。いずれにしても定期的なメンテナンスや交換は必要であることを把握しておきましょう。