「元国税局職員」が教えるお金管理術!家計簿を「100円未満は四捨五入OK」にすればズボラさんでも続く
元国税局職員でファイナンシャルプランナーの資格を持つ、現役東大生芸人さんきゅう倉田さん。その著書『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』(KADOKAWA)では、お金にまつわる長年の経験と現役東大生ならではの視点で、お金の疑問に「なるほど、こうすればいいのか」と納得できる解説をしています。無理なくお金を増やしていくための、分かりやすい方法が満載の1冊。ご自身が知っておくことはもちろん、一人暮らしを始めたお孫さんやお子様と、お金について話すきっかけにもなるでしょう。
※本記事はさんきゅう 倉田著の書籍『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』から一部抜粋・編集しました。
支出を把握していない人がお金を貯められるはずがない
街で買い物や食事をしたときは金額を家計簿アプリに入力します。
銀行口座やクレジットカード、電子マネーの情報をアプリに紐づけられるので、入出金額を一元管理できます。
いつどこから口座に入金があったか、口座の残金はどうなっているか、といったことがひと目でわかるので、いちいち通帳記入する必要がなくなります。
フリーランスで仕事をしていると、入金予定日にお金が入っていないケースがあるので、そういうときは相手に連絡をします。そのためにも常に入金情報を把握しておきたい。だからといって、それだけの目的で銀行やATMに行って通帳記入するのは時間のムダです。
ネット銀行であれば、自宅にいながら確かめられますが、いちいちパスワードなどを入力する必要があります。最近はセキュリティ対策で、面倒な操作をしなければならないことも増えています。
そういう手間を省くためにも家計簿アプリは便利です。
クレジットカードの明細もいつでも見られます。
忘れていた買い物があっても、履歴を見れば、何に使ったかが思い出せます。
日々使うお金を手で入力するのもそれほど面倒ではありません。
外でランチを食べたときには、料理が運ばれてくるのを待つあいだに金額欄に「1000」、カテゴリー欄に「食費」、メモ欄に「昼」とだけ入力します。完了をタップすれば日付は自動入力されます。
スーパーやコンビニで会計を済ませたときには、忘れないうちに「スーパー 1200円」などと入力します。
ぼくは、面倒を避けるために100円未満は四捨五入しているので170円であれば200円と入力します。1か月のうちには切り上げと切り下げの双方があるので、100円未満の金額を丸めても誤差の範囲に収まります。
面倒でないようにしているからこそ続けられるんです。
お金の話になるたび「家計簿をつけないなんてあり得ない」、「アプリを使うのがおススメ」と話しています。
ぼくの周りには借金をしている芸人もたくさんいます。そういう人に「毎月、どれくらいの支出があるの?」と聞けば、答えは決まって「わかんない」です。
何にいくら使っているかということをまったく把握していない人たちは、お金を貯められないどころか借金をつくってしまいやすいようです。