【ママの実家帰省】楽しみが8割のウラで感じる「モヤモヤ」の正体とは
年末年始にママの実家に帰省した際のパパの様子を聞きました。実家帰省で感じるママのパパへのモヤモヤ、義実家とは違ったママの気苦労の正体にせまります。
ママに聞いた 実家帰省のリアルな調査もうすぐ年末。コクリコラボでは昨年の同時期(2023年12月)に「義実家との付き合い、言えない本音」を5回にわたって特集したところ、大きな反響を呼びました。その調査のなかで「義実家ではなくママの実の実家との関係が悪い」との声を聞く機会が何度かありました。また「母親になって後悔してる」の調査でも、実母との関係の悪さを語っているママが複数名いました。
そこで今回のコクリコラボでは、実の実家へのモヤモヤもあるのではと仮説を立て、「ママの実家帰省にまつわる本音」について、さまざまな角度からアンケートや座談会を実施。全4回にわたってお伝えします。
※参考:コクリコラボ記事「帰省ママを悩ませる義実家の子どもへの接し方 やめてほしい本音を大調査」
※参考:コクリコラボ記事「『母親になって後悔してる』ママは約半数 後悔する瞬間とは」
コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年10月4日~10月18日インターネット上で実施。有効回答数は101件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
年末年始の帰省が楽しみなママは いったい何割?
コクリコラボアンケート
まずママたちにいつもの年末年始の過ごしかたを聞いたところ、もっとも多かったのは「義実家への帰省」でした。次いで「ママの実家」「自宅で過ごす」と続きました。複数選択可のアンケートだったため、両方の実家に帰省したり、日帰りで帰省して残りの休日は自宅で過ごしたり、というママも含まれています。
コクリコラボアンケート
続いて、ママが自分の実家に帰省することを楽しみにしているか聞いてみたところ、「とても楽しみ」と「まあまあ楽しみ」と回答したママがそれぞれ4割となり、あわせると8割ものママが実家への帰省をおおむね楽しみにしていることがわかりました。
ママの実家に帰省したとき、パパはどんな様子なの?
義実家に帰省したときのママのモヤモヤやイライラは、「義実家特集」の記事でお伝えしたとおり。逆にママの実家に帰省したときの、パパたちはどんな様子なのでしょうか。アンケートに集まった声をご紹介します。
※参考:コクリコラボ記事「帰省! 『義実家』の対応にモヤモヤ 実際にあった『驚愕』エピソード」
・実母は婿殿をもてなしたい気持ちが強いんですが、夫はしっかりもてなされて、たくさん食べ、吞み、ニコニコと会話を楽しみ、良き婿殿をやっています。良好な関係です。・あまり気を使わないタイプの人なので、ソファーを占領して寝ていたり、深夜までテレビを見たり、好きな時間に仕事をしたりと大変自由。
もっとも多かったのは、気楽にくつろいでいるという声でした。
・とても気を遣いながらも、実家の両親とは明るく話してくれるので助かっている。・両親と積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれます。ふだんはあまりお酒を飲みませんが、私の父がお酒好きなので帰省の際は付き合って飲んでいます。
ママの実家=パパにとっては義実家。パパが気を遣って良好な関係を築いてくれていることに感謝しているという声も多く寄せられました。
・初めて来たときのご飯がすき焼きだったが、緊張のあまり卵を割った中身を殻入れに入れ間違えるほどだったのに対して、今や居間で大の字で寝るほど慣れたようです。
時間をかけてなじんできたという声も。
このように義実家特集のときとは打って変わり、多くのパパがママの実家ではくつろいでいる様子。それをほほえましく思う反面、モヤモヤしているママも多数……。
・くつろいでいます。私はどちらの実家でも家事をやるのに、パパは自分の実家でも、私の実家でも家事をせずのんびりしているので羨ましい。・私は義理実家を手伝うのに、パパは私の実家で何もしない。
・何も気兼ねせず、いつものんびり過ごしていて、私が家事や子どものことをやらなきゃならず、イライラします。
ママは自分の実家に帰省しても家事をするのに、パパは義実家でもママの実家でもくつろいでいることに対してモヤモヤしているという声が複数ありました。
自分の実家に帰省しても家事・手伝いをするママたちの割合は◯%!
コクリコラボアンケート
ママが自分の実家に帰省をしたときに家事や手伝いをするか聞いてみたところ、「とてもする」「たまにする」をあわせた約7割のママが、帰省してもなんらかの家事を負担していることがわかりました。
・パパは私の実家でも、自宅と同様にリビングで横になってお菓子を食べたり驚きを超えて感心します(私は義実家で横になるなんて絶対できないし、しようとも思わない……)。
このように、パパの実家でのママの立場、ママの実家でのパパの立場、この2つを比較して理不尽さを感じてしまう声は少なくありませんでした。
また、
・途端に無口になります笑。話しかければ答えるけど、自分から話すことはない。子どもを介して話す。・気を遣って居心地が悪そう。
というように、ママの実家での滞在が気まずいパパの様子もちらほら見受けられました。
・特に何かあるわけではないけれど居心地は悪いようであまり滞在していません。・落ち着かないようで、ホテルに泊まりたがるので実家に連泊はしないようにしています。
このようにパパに気を遣って滞在期間を短くしたり、ホテルに泊まったりする家庭も。
・パパが来ることでパパ含めて全員気を使うので、パパはお留守番です。・(前略)私と子どもたちは主人の実家→私の実家へ行っても、自分だけは私の実家には泊まらず、挨拶だけで自分の実家のほうに行くことも多いです。
最近話題のセパレート帰省(母子帰省や父子帰省)にしているという声も挙がっていました。
どちらの実家に帰省しても家事負担がある不公平さ
ママの実家に帰省した際のパパの様子をご紹介しました。「くつろいでいる」という声が多かったものの、その陰にはパパの気遣いが隠されていること、パパが気まずい場合は母子のみがママの実家に帰省する「セパレート帰省」にしたり、ホテル泊にしたりというママの気遣いがあることも見えてきました。
ただ、ママは自分の実家に帰省しても家事負担があり、パパがどちらの実家に帰省してもお客様扱いであるという不公平さに対し、モヤモヤを抱えているようです。読者の皆さまはどうお考えになるでしょうか。
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。