「私、そんなに食べている?」ハイペースで飴を消費している自覚のない母 #母の認知症介護日記 126
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが混乱しないよう、処方された薬を喫茶店で仕分けていたワフウフさん姉妹。その最中、あーちゃんが「お手洗いに行ってくるわ」と席を立ちました。ワフウフさん姉妹は、いつものことだとあまり気に留めていなかったのですが、しばらくすると静かな店内にガタガタという音が響き渡りました。ワフウフさんが慌てて駆け付けると「ドアが開かないのよ!」と、トイレの中からあーちゃんの叫び声が聞こえます。ビックリしてワフウフさんがドアに手をかけると……あっさりドアは開きました。もしかして、ドアの開け方を忘れてしまった……!? と、不安に襲われるワフウフさんでした。
どんどん食べているのに…
最近、甘いものを食べたり買ったりするのをワフウフさん姉妹に注意されると、あーちゃんは「無意識っていうのは怖いものね」と言うようになりました。無意識ではなく、意志はあるけれどただ忘れてしまうだけなのでは……? とワフウフさんは思っています。そんなあーちゃんですが、認知症の症状が進行している今の状態でも、決まった場所であれば自分で目的地にたどり着けています。ただ、いつ自分がいる場所や帰り方を忘れてしまうのかと考えると、ワフウフさんの不安は尽きません。
あーちゃんの私服はとても派手です。
そこまで親しくないご近所さんから、服装にケチをつけられたことがあるらしく……。
とても怒っていました。
さらに、習い事で顔なじみの人からも服装について口を出され、あーちゃんはまたもご立腹。しかし、これがいつの話なのかは、本人もよくわからないらしいのです。
その後「昔ヨガをやっていたとき」の話になりましたが、そもそもヨガなんてやっていなかったのでは……? となると、これまでのエピソードって、もしかして被害妄想……??
褒められたがりのあーちゃんだから、ただ娘たちからの褒め言葉が欲しかっただけ……?
昔から「派手=華やか」「地味=貧乏くさい」と思っている節があるあーちゃん。その価値観のせいで、幼いころ地味に傷ついたこともありました……。
姉は、付き添いの際にあーちゃんのレシートチェックをしています。この日も、おばあちゃんの必需品、飴ちゃんを購入していることが判明。
つい数日前に飴を買っていることはレシートでわかっているのに、買い足すと言うあーちゃん。
買わないように注意すると、いつもの節制アピール。
姉が論破すると……。
あーちゃんも驚がく……。無意識って怖い。
あーちゃんは飴を噛みながらぼりぼり食べるので、飴はあっという間になくなります。これで節制しているつもりなの……!?
本人にあまり自覚はないようですが、あーちゃんはいつも派手な服を着ています。それに加えて、だいぶ前から同じ服ばかり着るようになっているので、ご近所さんや習い事で顔なじみになった人に服装について突っ込まれることもあるようです。本人はかなりご立腹でそのエピソードを話してくれるのですが、一体いつの話をしているのか聞いても「ちょっと前よ!」と言うだけで、よくわからず……。さらに「昔ヨガをやっていたときに……」と、身に覚えのない話まで出てきて、もしかするとその話自体が被害妄想なのでは? と思ってしまいました。
おばあちゃんの必需品といえば「飴ちゃん」。あーちゃんも、常に持ち歩いています。もともとは「低血糖を起こしたら大変だから」という理由で持っていたのですが、今では完全にその役割は「甘味用非常食」となっています……。本人は1日1個しか食べていないと言い張りますが、ボリボリガリガリ噛んで次々に食べる姿を見ると、その言葉は信じられません。カバンの中から見つけたレシートも、ハイペースな消費を裏付けています。
あーちゃんは無意識に飴を食べているのかもしれませんが、砂糖の塊のようなものなので、糖尿病を持っているあーちゃんが大量に食べるのはよくありません。姉・なーにゃんが厳しく叱ってくれますが、あーちゃんは「いつも昼食後にビスケット2枚だけしか食べていない」と節制しているアピールを続けるだけ。私たちは、言い訳が聞きたいわけではないのですが……。
--------------
甘い物は節制していると言い切られると、どうしてもそれを信じたい気持ちになってしまうと思うので、レシートチェックは大事ですね。ただ叱るほうもラクではないので、自覚がないあーちゃんに対して、どこまで強く言えばいいのかは悩ましいところですね……。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。