被災地支援で輪島市へ 市民ボランティア14人ら
地震と豪雨により甚大な被害を受けた能登半島の復興を支援しようと、八王子市の災害ボランティアリーダーを中心とした市民14人が10月10日に石川県輪島市へ向けて出発した。市社会福祉協議会の職員4人も同行し、現地ボランティアセンターとの調整役を務めながら災害ボランティア活動に一緒に汗を流す。
災害ボランティアリーダーは、大規模災害時に開設される災害ボランティアセンターで運営の中心を担う人物。社協の養成講座を修了することで登録が可能となり、有事に備えて日頃から研修や訓練を積んでいる。市内では10月2日時点で59人が登録している。
9月3日に開かれたフォローアップ講座で、被災地支援活動から帰ってきた社協職員から「今後も継続的な復興支援活動が必要な一方で、応援体制が縮小している」という現状を聞いた災害ボランティアリーダーから現地へ支援活動に赴きたいという声が上がったことが、今回のボランティア派遣につながった。
「八王子の心届ける」
参加メンバーは、10日の夜に市八王子駅南口総合事務所に集合。出発式の後、電車で現地へ向かった。富山で一泊後、バスで輪島市のボランティアセンターへ赴き、市内で11日と12日に災害廃棄物や家財道具の片づけ、土砂かきなどの災害ボランティア活動に従事する。一行のリーダーを務める工藤裕子さん(41)は、今年災害ボランティアリーダーに登録し、「現地で復興に役立つことをしたい」と参加。出発式で「2度も大きな自然災害に見舞われた被災地で、ボランティア活動を通じて八王子市民の被災地へ寄せる思いを届けてきたい。14人で力を合わせて頑張ってきます」と決意を語った。
助成金も活用
市社協は被災地で支援活動を行った3人以上の市民グループに1人1回3万円を上限に助成する取り組みを設けており、今回の派遣でもその助成事業が活用されている。