愛猫を傷つけかねない『危険な遊ばせ方』4選 命にかかわる事故・ケガにつながることも
1.糸やひもで遊ばせる
猫は糸やひもが大好きで、捕まえようと夢中になりますが、これが命取りになることがあります。
たとえば、ひもが誤って猫の喉に引っかかると、窒息の危険が生じることがあります。また、誤って飲み込んでしまった場合は、腸に絡まり、最悪の場合は手術が必要になることもあります。
とくに遊び終わった後に片付けを忘れてしまうと、猫が一人で遊んでしまい、大事故につながるリスクが高まるため注意が必要です。
2.ビニール袋や紙袋で遊ばせる
猫は袋に入るのが大好きですが、ビニール袋は窒息の危険性があり、紙袋は噛んだり爪で引き裂いたりして破片を誤飲することがあります。
ビニール袋は、カシャカシャとした音が狩猟本能を刺激するため、猫の遊び心に火がついて興奮しやすいものです。
遊んでいる最中に何かに引っかかったり絡まったりしてしまうと、抜け出せなくなった猫がパニックに陥ることがあります。
袋類は猫が夢中になりやすい遊び道具のため、遊ばせる際は、必ず目を離さないようにしましょう。
3.小さなおもちゃを使って遊ぶ
猫は小さなものを口に入れて遊ぶことがありますが、小さすぎるおもちゃは誤飲のリスクが高まります。
たとえば小さなボールやビー玉、鈴などは、転がりやすいため猫が興味を惹かれやすいのです。
飼い主さんが傍についていたとしても、誤って飲み込んでしまうことがあり、喉や胃に詰まってしまう危険があります。誤飲を防ぐためには、猫の口に入らない適切な大きさのおもちゃを選ぶことが重要です。
4.高い場所からおもちゃを誘導させる
猫は高いところから飛び降りることが得意ですが、間違ったタイミングでおもちゃを誘導すると、誤ってバランスを崩してしまい、骨折や内臓損傷といった大けがを負う可能性があります。
好奇心旺盛な猫は、遊んでいる最中に興奮するとカーテンをのぼることもあり、爪が引っかかって暴れたり爪が折れたりするおそれもあります。
カーテンレールなどの極端に高い場所へ誘導すること、危険な場所から飛び降りさせるような遊び方は避けるようにしましょう。
まとめ
愛猫との遊び時間は、絆を深める大切なひとときです。
しかし、無意識のうちに危険な遊ばせ方をしてしまうと、後に命にかかわる事故やケガにつながることがあります。
「糸やひも」「ビニール・紙袋」「小さなおもちゃ」「高所でのおもちゃ誘導」などの注意が必要な遊び方を避けることで、猫の命や健康を守ることができます。
猫が安全に楽しく遊べる環境を整えることは、猫の健康と幸せに直結します。愛猫が安心して遊べる方法で、楽しく過ごさせてあげたいですね。
(獣医師監修:平松育子)