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【藤沢市】インフルエンザ流行開始 昨年より1カ月早く到来

タウンニュース

インフルエンザ流行開始

藤沢市は8日、インフルエンザの流行が始まったことを発表した。9月29日〜10月5日に流行の目安となる基準を超え、昨年11月上旬の開始と比べ1カ月以上早い。今後さらに感染が広がることが予想され、予防・対策が急務だ。

感染症の発生動向調査は、定期的に患者発生状況を報告する市内医療機関(インフルエンザの場合は15カ所)で、1週間分の患者数の平均値を調査。流行の目安となる基準値は1・00人で、市が流行開始を発表した9月29日〜10月5日は18人の感染が報告され、平均は1・20人だった。

基準値が10を超えると「注意報」が出され、過去3年間の流行開始から注意報の発令までは平均で5週程度。今年は流行開始から2週間が経過した先週時点では緩やかな増加となっているが、県では2週間で約4倍となっており、市内でも今後も増加が見込まれる。

新ワクチン希望は少数

毎年流行し、死亡者も少なくないインフルエンザ。予防策の一つとして、昨年から新たに経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(通称・フルミスト)の接種が始まった。

注射器を使わず、鼻に噴霧するため、痛みを感じずにワクチンを接種することが可能。一方、生きた弱いウイルスが成分となっているため、副反応として鼻づまりや鼻水などの症状が接種者の半数以上で確認され、飛沫や接触によるワクチンウイルスの水平伝播の可能性もあるという。日本小児科学会は喘息患者や妊婦、授乳婦などへの接種は推奨していない。

フルミストは2003年に初めて米国で、国内では23年に製造販売が承認された。厚労省によると、これまで使用されてきた海外での有効性は成人では従来の筋注製剤に対する優越性が示されておらず、50歳以上は効果も示されていない。そのため日本では適応年齢は2〜19歳未満となっており、市内でも小児科を中心に取り扱われている。

しかし、大鋸のせせらぎこどもクリニックでは「あまり周知されていないせいか、希望する人は少ない」と話している。

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