クルーズ船飛鳥II 最後の世界一周へ 3月31日から103日の船旅
横浜港を母港とするクルーズ船「飛鳥II」は、3月31日に横浜港を出港し、最後の世界一周クルーズへと旅立った。
郵船クルーズ株式会社=西区みなとみらい=が運航する「飛鳥クルーズ」として通算24回目、「飛鳥II」としては14回目となる。
同日、大さん橋国際客船ターミナルで出港記念セレモニーを開催した。バルーンリリースや港中学校吹奏楽部の歓送演奏が行われ、多くの人が出港を見送った。
今回のクルーズは、3月31日に横浜を、翌日に神戸を出港し、アジア、南アフリカ、ヨーロッパ、北米大陸、カリブ、太平洋を経て、7月11日に横浜に帰港する103日間の船旅。乗客約360人を乗せて世界各地を巡る。
セレモニーで渡辺恒介船長は「船でなければ、クルーズでなければできない経験をして、再び戻ってくることを楽しみにしている」と話した。世界一周クルーズは今年7月20日に就航する「飛鳥III」に引き継がれ、今後は国内を中心に海外クルーズも運航する。
葉加瀬氏がテーマ曲
飛鳥IIと飛鳥IIIの二隻運行に向け、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんが飛鳥クルーズのテーマ曲「ASUKA」を作曲した。「日本のクルーズ文化をつなぎ、日本の芸術文化、人と地域をつなぐ」というコンセプトを音楽で表現したテーマ曲は、船内や出港時に使用される。