「進ちゃん」にエール届け 人形やアートで総裁選後押し
自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への出馬が確実視されている小泉進次郎衆議院議員にエールを届けようと、地元横須賀で早くも応援キャンペーンを打ち出す動きが出ている。総裁選を経て次期首相就任への期待が高まるが、一方で古くからの支援者からは「経験不足が否めない。時期尚早だ」と懸念する慎重論も根強い。小泉氏はきょう9月6日、都内で記者会見を開き、立候補を表明する。
市内に9店舗を展開する「横須賀海軍カレー本舗」では1日から「進ちゃん地元から応援キャンペーン」と銘打ち、一定額の買い物や飲食利用した客に対し、小泉氏を模した人形を配布する企画を始めた。SNSで告知したところ、初日のオープン前から行列ができる反響ぶりで、同社の鈴木孝博代表取締役は「地元から総裁選を盛り上げられたら」と意図を説明する。
また別の有志団体では、フォトモザイクアートの制作を企画。支援者の写真を提供してもらい、同氏の顔写真を作るプロジェクトで、12日頃までに作品を完成させ、横須賀中央駅近くの屋外デジタルサイネージに掲出する予定だ。500枚程度の募集を目指しているといい、団体関係者は「地元横須賀・三浦から総理誕生の機運を高めていきたい」と意気込む。
慎重論も根強く
2019年には安倍内閣の環境相として初入閣した小泉氏。総裁選への出馬は初で、地元からは次期首相就任への待望論も高まる。
ただ、他の候補者と比べて経験不足を案じる声も少なくない。純一郎氏と親子2代にわたって支援してきた男性は「時期尚早だ」と断じる。「もちろん総理大臣になってもらいたいが、今の状態で世界のリーダーとわたりあえるのか。外務大臣や官房長官などの主要ポストを踏んでからでも遅くない」。別の商店主の男性も政治とカネを巡る問題を引き合いに「刷新感は打ち出せるだろうが、力不足で政治家としての汚点を残さないか。期待より心配の方が大きい」と案じた。