磯でのイシ物釣りで3kg超え『銀ワサ』イシダイ手中【鹿児島・上甑島】浅ダナ狙いが的中
上甑島・里(鹿児島県薩摩川内市)の磯で、イシ物の食いが活発化している。7月2日に釣行した際は、今季初の大物に巡り会えた。
イシ物釣り
里のイシ物(イシダイ、イシガキダイ)は春先を除けば、おおむね一年を通して狙えるが、釣れる確率が高いのは初夏から初冬。ガンガゼなどをエサにしたブッコミ釣りで狙う。
今年の傾向
今年は出足が鈍く、例年よりも2か月ほど遅れ。状況がよくなったのは6月に入ってから。1〜1.5kgのイシガキダイや、2〜3kgのイシダイがよく釣れるようになってきた。
潮が速い
この日は午前5時過ぎに松島に渡った。海上は無風ベタナギだが、潮がかなり速い。安全な場所に釣り座を構え、早速スタンバイ。ハリは強固で刺さりのいい石鯛ワイヤーをチョイス。これにエサをセットし、釣りを開始した。
「ガゼ突き」発生
まずはガンガゼの殻を少し割り、中身を見せる「チラ見せ作戦」で10mのタナから探りを入れた。間もなくガゼ突き(捕食活動)が見られるが、食い込まない。仕掛けを回収すると、芯だけが残っている。
小型イシガキダイ登場
手返しを繰り返すこと1時間、次第にガゼ突きが激しくなり、芯まで取られる。潮も依然として速く、今がチャンス。そこでタナを6mまで浅くし、宙釣りを試すと一気に走った(魚)。上がったのはリリースサイズのイシガキダイだった。
3kg超えイシダイ浮上
同じ要領で攻めると、今度はサオ先がゆっくりお辞儀。次の瞬間、ギュンと海面に突き刺さった。サオを起こし、リールをゴリ巻き。強引なヤリトリの末に水面を割ったのは今季初の大物、3kgオーバーの 『銀ワサ』イシダイだった。
連打を期待したが、潮の動きが鈍くなると、魚信にブレーキ。暑さも増してきたところで午前9時に納竿した。
今後の展望
現地のイシ物は12月初旬まで狙える。夏は早朝の涼しいうちが勝負なので、夜明け前に瀬上がりし、午前9時ごろに納竿する「半夜釣り」をおすすめしたい。
<松田正記/TSURINEWSライター>