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【人口減少の対策の一歩先に】花角知事が定例会見で新潟県結婚支援パスポート(mari*pass「マリパス」)の運用を開始することを発表

にいがた経済新聞

12月25日定例記者会見時の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は12月25日、定例記者会見において子育て支援から一歩踏み込んだ少子化対策として、新潟県結婚支援パスポート(mari*pass「マリパス」)の運用を開始することを発表した。

「マリパス」は民間企業等と連携して結婚を希望するカップルや新婚夫婦を応援するサービス。対象者にはスマートフォン等で表示できるデジタル会員証を発行し、協賛企業の割引などのサービスが受けられるという。対象者は県内在住で2年以内に結婚予定のカップル、結婚後2年以内の新婚夫婦、県の婚活マッチングシステム「ハートマッチにいがたの会員」。2025年2月28日までの入会で「トキエア」のペア往復航空券(全航路から選択)が当たる入会キャンペーンも実施中だ。

花角知事は、「ほかにも県内300店舗で特典が受けられる。この制度を積極的に使ってもらい、結婚に対してポジティブなイメージをもっていただきたい、社会全体で応援する機運を高めていきたい」と話した。

その後、記者から「知事にとってどんな一年だったか」と尋ねられると、まずは本当に色んなことが起きた一年だったと前置きした上で、「マリパス」の施策にもつながる話として「少子化を実感した一年だった。子どもの数が本当に減っているなかで県立高校も再編を進め、20校くらい統合しないと高校教育ができない環境にまでなっている。少子化は以前からの課題ではあったものの、その重大性をより強く実感したように思う。来年度も一段と力を入れて子育て支援・結婚支援などを進めていきたい」と話した。

続けて、「元日の衝撃的な地震からスタートした一年だったが、地震の影響はまだ根強く残っているため、復旧復興支援に引き続き取り組んでいく。6年前の就任時から一貫して感じていることは防災・減災への意識。県民の生命を守ることが第一優先であるというのを改めて認識した一年だった。地震における津波避難や避難所の環境整備は来年度以降、実施に移していきたい」

逆に明るい話題として花角知事が挙げたのが今年1月から運航を始めた「トキエア」、7月の佐渡金山世界遺産登録、銀座・新潟情報館「THE NIIGATA」のオープン。交流人口の拡大につながるさまざまな施策が進んだ年でもあった。

花角知事は、「新潟の魅力や存在感をもっと情報発信し、地域の活性化を目指していきたい」と締めくくった。

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