【#北九州下関フェニックス】薮の2号3ランなどでフェニックスが打ち勝つ(2024年6月21日)
北九州下関フェニックスは21日、筑豊緑地野球場で火の国サラマンダーズとの一戦に臨んだ。双方が13安打ずつ放つ乱打戦となったが、フェニックスが終盤に勝ち越し、そのまま勝利した。
◎【北九州下関フェニックス 9-6 火の国サラマンダーズ(2024年6月21日) 筑豊緑地野球場】
2位の大分B-リングスとの差は-0.5ゲーム。勝率にも差がなく、首位キープには負けられない戦いが続くフェニックスは、マウンドに大黒柱の荒巻千尋を送った。荒巻は開幕直後こそ調子が上がらずに苦しんだものの、近況は調子を上げてきており、現在3連勝中。
先制はフェニックス。和希、宮本貴章のタイムリーと、パンチ力が魅力の薮 怜汰の2号3ランで5点を挙げ、序盤から主導権を握った。
先発・荒巻は初回こそ三者凡退に抑えたものの、2回にモタ、4回にオマールから本塁打を浴び、5回までに4点を失う。
5-5で迎えた7回裏、二死一塁から横山晴人にツーベースヒットが飛び出し6-5と勝ち越しに成功。続く8回にも中田航大、平間隼人の連続タイムリーでサラマンダーズを突き放した。
最終回、守護神の中村総一郎が1点を失ったものの、フェニックスがリードを守って勝利。2番手で登板した伊藤秀樹が2勝目を挙げた。
今シーズンここまでの振り返り
今シーズンここまでを振り返ると、過密日程で投手起用に苦慮した時期もあったが、中盤以降に起用される投手陣に安定感が増したのがフェニックス好調の要因の一つだと考える。特に行木俊は元NPBらしく力のあるボールを披露し、8試合連続無失点と好調をキープしている。
先発陣では荒巻とルーキー・川﨑大輝(北九州市立大卒)がリーグ3位の7勝を挙げている。3連戦が中心となる今シーズン、長いイニングを投げられる西垣彰太、タバーレスを加えた4人でローテーションを回せるのが大きい。
打撃面では、打率4割超をキープする中田、平間の活躍が目立つが、開幕から全試合4番に座る和希の存在も光っている。本人は「長距離打者ではないので」と話すがここまで4本塁打と本来の実力を発揮。今季、捕手に再挑戦した宮本も投打ともに奮闘している。打席での構えをマイナーチェンジし、「打順を意識したバッティング(本人談)」で、打率も3割台をキープ。安定した起用で実力を十二分に発揮している。
また、シーズン前に中村道大郎ヘッドコーチ、平間コーチらが話していた「全体の底上げ」も進んでいると感じられる。好調の選手を積極的に起用し、その選手が期待に応えるというシーンが何度も見られた。
火の国 020020101 │6
北九州 50000013X │9
【火の国】 田島和礼 丹翔也 波多野陸哉 – 有田光輝
【北九州】 荒巻千尋 伊藤秀樹 行木俊 中村総一郎 – 宮本貴章
[本塁打]イスラエル・モタ13号(火) オマール・メレヒールド6号(火) 薮怜汰2号(北)
[二塁打]イスラエル・モタ(火) 横山 晴人(北) 平間 隼人(北)
北九州下関フェニックス 次回のホームゲーム:7月5日(日) 対火の国サラマンダーズ(オーヴィジョンスタジアム下関)