諏訪敦の大規模個展やナイル・ケティング新作など ― 「TENNOZ ART WEEK 2025」9月11日から開催

9/10(水) 18:56配信

WHAT MUSEUM「諏訪敦｜きみはうつくしい」

現代アートの祭典「TENNOZ ART WEEK 2025」が、9月11日から15日まで東京都品川区の寺田倉庫を会場に開催される。

今年で3回目の開催となる同イベントは、国内外のアート関係者が集う場を創出し、日本と海外のアートシーンをつなぐことを目的に開かれている。

会期中は寺田倉庫の全6施設を活用し、多彩な展覧会やワークショップが展開される。

見どころの一つは、画家・諏訪敦による約3年ぶりの大規模個展「きみはうつくしい」（WHAT MUSEUM）。新作《汀にて》をはじめ、静物画や肖像画を含む約80点を展示する。そのうち約30点は初公開作品で、リアリズムを基盤に不可視の存在を描く諏訪の近年の制作を多角的に紹介する。

また、国際的に活躍するアーティスト、ナイル・ケティングのパフォーマティブ・インスタレーション《Blossoms – fulfilment》も注目される。パフォーマティブ・インスタレーションは、作品の中で常にパフォーマーがパフォーマンスをしているインスタレーション。観客はアプリを使いながら、倉庫空間を舞台に鑑賞行為の意味を問い直す。

このほか、女性アーティスト19名によるグループ展「Seesaws」（WHAT CAFE）、絵絹を用いたワークショップ「絵絹に花をえがく」（PIGMENT TOKYO）、国内外のギャラリーによる合同展示「Tennoz Contemporary」（TERRADA ART COMPLEX）、伝統技法と現代表現を交差させる「Blurred：交錯する境界」（BONDED GALLERY）など、多彩な企画が予定されている。

主催する寺田倉庫は、天王洲をアジアの現代アートの中心地とすることを目指し、アートを通じた国際文化観光の活性化を図るとしている。