10/1オープン! 上田で出会う“小さなイタリア”。イタリア人シェフとソムリエ夫妻が届ける、心温まる家庭料理と自然派ワインの店「Da Giogio(ダ・ジョジョ)」【長野の新店】@長野県上田市
北イタリア出身のシェフと、現地で20年キャリアを積んだソムリエが営むイタリアンBAR「Da Giogio(ダ・ジョジョ)」が、2025年10月1日、上田市中央にオープンしました。
手打ちパスタをはじめ、本場の”家庭の味”が味わえるイタリア料理と、自然派イタリアワインを楽しめる、大人の隠れ家です。
料理はすべて、シェフであるジョルダーノさんが手がける「北イタリアの家庭料理」。化学調味料を一切使わず、素材の持ち味を丁寧に引き出した優しく奥行きのある一皿が並びます。
ワインはパートナーの神津妙子さんがセレクト。イタリア各地の小規模ワイナリーによる自然派ワインを中心に、料理との調和を大切にした銘柄が揃います。
上田駅前の路地にオープンしたイタリアンバー「Da Giogio(ダ・ジョジョ)」。
〈Index〉
▶“本場の家庭料理を上田で”──夫婦二人三脚でオープン
▶上質な食材でつくる、北イタリアの味わい
▶“0kmの食文化”を上田で
▶愛情と時間をかけた、手打ちパスタ
▶ “料理を消さないワイン”をペアリング
▶食後まで続く、イタリアの余韻
▶上田の街角にある“小さなイタリア”
▶お店のデータとMAP
◆“本場の家庭料理を上田で”──夫婦二人三脚でオープン
北イタリア出身のシェフ、ジョルダーノさん。
ミシュラン星付きレストランをはじめ、北イタリア各地の名店で33年にわたり腕を磨いてきたベテランシェフです。
一方、パートナーの神津妙子さんは、イタリアで20年以上ソムリエとして活躍してきたプロフェッショナル。お父様が上田市出身というご縁から昨年上田市に移住し、「本場の家庭の味を届けたい」との想いで開店に至りました。
店名「Da Giogio(ダ・ジョジョ)」の“Da”は、イタリア語で「〜さんの家」。「ジョジョ」はジョルダーノさんの愛称で、“ジョルダーノさんの家”という意味になります。
イタリア料理家庭料理が出発点。 「ジョルダーノの料理もお母さんの作ってくれた料理が原点。愛情を込めて一皿一皿を作ります」。
◆上質な食材でつくる、北イタリアの味わい
「Da Giogio」は、月曜〜土曜の夜18時から営業(ランチは土・日曜限定・要予約制)。
「シェフ・ジョルダーノによる本日のおすすめコース」(前菜2種類、パスタ2種類/4,400円)のほか、旬の食材を使った「本日の特別料理」やアラカルトも楽しめます。
週末にはランチコース(3,850円/前日まで要予約)も用意。前菜3種盛り合わせ、手打ちを含むパスタ2種類、デザートを味わえます。
魚のマリネやクロスティーニ、仔牛のタンなど、前菜から繊細な盛り付けが美しく、イタリア各地のストーリーも感じる一皿に。
「盛り付けはパーツごとで食べても、一緒に味わって美味しくなるように意識しています。まるでモザイクのように」と妙子さん。
コース料理内で提供されるパン、グリッシーニやフォカッチャもすべて自家製です。グリッシーニには上田市で国産ハチミツを製造・販売している「B.Bee.Honey(びびはに)」の天然酵母を使用。香ばしさと優しい甘みが広がります。
◆“0km(ゼロキロメートル)の食文化”を上田で
料理に使う野菜は、日本では手に入りにくいヨーロッパの野菜も生産している東御市の農園「アグロノーム」から仕入れます。
北イタリア料理らしく、バターやチーズを使った料理が多いものの、どれも優しく軽やか。化学調味料を使わず、素材そのものの香りを旨みを大切にしています。
「イタリアでは“0km内のものを使う”のが郷土料理の原点。長野県も似ていると感じます。質の良い野菜やワイン、養豚など…土地の恵みが豊かです」と妙子さん。信州の食材がイタリアの伝統と見事に溶け合っています。
※画像はセロリ、パプリカ、キュウリをベースとした野菜をふんだんに使った冷製スープ。
◆愛情と時間をかけた、手打ちパスタ
ジョルダーノさんの料理の中心は、やはり手打ちパスタ。
イタリアでは、日曜日に家族が集まりラザニアやラビオリを囲む文化があります。その温かさこそがイタリア料理の原点だと妙子さん。
「詰め方も家庭によって違うんですよ。時間をかけて、一つひとつに愛情を込めて詰めていくんです」と微笑みます。
お店ではラビオリやジャガイモのニョッキ、カゾンチェッリなど、日替わりで3種類ほどが登場します。
「サンマのリングイネ」。干しブドウやレモンの皮を加えたシチリア風で、さわやかな風味が広がります。
ペアリングのワインは南イタリア産「ファランギーナ」。「サンマのリングイネ」に合わせ、海のミネラル感とトロピカルな香りが調和。
人気の「ラザニア」は、4時間かけて煮込んだボロネーゼソースを一晩寝かせ、手打ちパスタとの一体感を引き出した軽やかな味わい。重たくなりがちなラザニアの印象を覆す、ふわっと軽やかな口当たりです。※「ラザニア」はテイクアウトも可能(2,160円)
ボローニャ地方の微発泡赤ワイン「ランブルスコ」は、同じ土地の郷土料理・ラザニアとの相性抜群。「イタリア料理のペアリングは、不思議なほど同じ地域のワインがぴったり合うんですよ」
◆ “料理を消さないワイン”をペアリング
イタリア現地でソムリエコースを学び合格、20年にわたってイタリア料理とのペアリングと向き合ってきたという妙子さん。
選ぶワインは、すべてイタリア各地の小規模ワイナリーによる自然派ワイン。10ヘクタール以下の家族経営などによる小さなワイナリーに限定。手が行き届いた丁寧な造りだからこそ、一つひとつの味わいに個性が光ります。
「最近のワインは“濃さ”が流行ですが、料理の風味を消してしまうことも。料理を引き立て、ワインも美味しく味わえる、双方がより美味しくなることをペアリングで意識しています」。
「ペアリングセット」(ワイン2杯+カクテル1杯 3,300円)では、コース料理に合わせて、オリジナルのカクテルもペアリング可能。
「最近、イタリアではコースのペアリングをする時にワインの合間にカクテルなどワイン以外の飲み物を挟むのが流行っているんです。イタリア現地では日本酒との組み合わせもすごく好評なんですよ」と教えてくれました。
野菜の冷製スープのペアリングはイタリアのカクテル「スプリッツ」。食前酒として楽しまれ、オレンジの甘みとハーブの苦みが特徴。
◆食後まで続く、イタリアの余韻
食後にはエスプレッソや、現地で親しまれる食後酒(ディジェスティーボ)を。
「いろいろ試した結果、日本の豆が一番美味しかったんです。日本の軟水にはイタリアの豆より合いました」と妙子さん。銘柄は企業秘密です。
「私たちは1日20杯エスプレッソを飲みます」とお二人が笑顔でエスプレッソを淹れます。エスプレッソマシンで豆から挽く香りは格別。また、食後酒をジェラートにかける“大人のデザート”スタイルもおすすめです。
とうもろこしとアーモンドの焼き菓子「スブリゾローナ」とイタリア産のジェラート。
◆上田の街角にある“小さなイタリア”
以前営業していたBARの空間をそのまま引き継いだ店内は、落ち着いた灯りに包まれた上質な雰囲気。「素敵な内装だったので、そのまま引き継がせていただきました」と妙子さん。
カウンター越しの会話や、ふと香る料理やワインの香りに、まるで旅先にいるような感覚になります。
席にはイタリアの地図も用意。料理やワインの話を聴きながら眺めると、まるで旅をしている気分に。
「気軽に、上田にある“小さなイタリア”として旅する気分で訪れてください。ジョルダーノの愛情たっぷりの料理と美味しいワインをご用意してお待ちしております」と笑顔で語るジョルダーノさんと妙子さん。ワインと料理に込められた物語を、心地よい時間とともに味わってみてはいかがでしょうか。
イタリアの国旗が目じるし。
駐車場はありません。近隣には有料駐車場もあり、「下道駐車場」からは徒歩1分。
【長野県の情報サイトWeb Komachi】
Da Giogio(ダ・ジョジョ)
●住所
長野県上田市中央3-10-10
●電話
090-3110-5575
●営業時間
〈ランチ〉※前日までの予約要
土・日曜 12:00~14:00
〈ディナー〉
月曜〜土曜 18:00〜22:30LO
●定休日
日曜の夜
●席数
カウンター5席、テーブル6席
●駐車場
なし
※近隣に有料駐車場あり
●備考
支払い→カード、電子マネー可
●Instagram
https://www.instagram.com/dagiogio0404/