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スシローとコラボした「麺屋NOROMA」の代表が苦言 監修した鶏そばとは「別物」「レアレアチャーシューやめて」

おたくま経済新聞

チャーシューは赤かった

 回転寿司チェーン店「スシロー」が、10月2日より提供を開始した「鶏そば」。奈良に本店を構える「麺屋NOROMA」監修のもと誕生した期間限定メニューとして発売されましたが、NOROMAグループ代表の高岡利光さんが自身のSNSを通じて10月8日に苦言を投稿。

 スシロー公式アカウントのユーザー名を記した上で、「写真と別物が出てる」とし、「レアレアチャーシューやめてほしい」「スープまぜてからきちんと提供してほしい」と問題点を公開指摘しています。

鶏そばのPOP

 監修者に「別物」と言わしめた、スシローの鶏そば。公開指摘までに至った理由は定かではありませんが、高岡さんの投稿によれば今回のコラボ条件は「XやYouTube等フォロワー多いから宣伝になるのでお金払えませんでこっちは無償でOKして看板貸し監修もしてる」とのこと。

 つまり「無償協力」にもかかわらず、「監修者の監修通りのものが提供されていない」ということに現状なっているようです。

 本当に指摘された状態で提供されているのか?実際に店舗へ足を運んで確かめてみました。

■ HPのメニューには掲載されていない?お店には?

 高岡さんがSNSにて問題提起した翌日の10月9日11時(オープン同時)に、近所のスシローへと赴きました。行きながら同時に事前準備としてスマホで鶏そばの情報をチェックしようとすると……あれ、メニューから消えてる?

 同じ日(10月2日)から提供開始された「長岡生姜醤油ラーメン」はありますが、「鶏そば」はどこにも見当たりません。もしや監修者の指摘を受け、急遽販売中止にでもなったのだろうか……。

 一抹の不安を覚えつつ、店内に入りカウンターにつくと……おっ、目の前に鶏そばのPOPを発見。

 タッチパネルメニューにも表示されたことから、どうやら店頭では引き続き提供が行われているもよう。ホッと一安心した筆者。

 しかし問題は「実物のチャーシューが赤いのか?」そして、「スープが混ぜられていないのか?」の2点。

 注文を行ってから2分ほどで、鶏そばがレーンに乗ってやってきました。

■ 監修者の指摘どおりの商品がやってきた

 さて、いったいどうなっているのでしょう……?少し緊張しながらお椀の蓋を開けると……。

 Oh……本当にチャーシューが赤い。監修者がたまたまレアレアチャーシューを見たわけではなく、筆者の居住地のスシローにおいても、この状態で提供されているようです。この赤さはまさに寿司ネタのよう。高岡さんが「火の通り」を気にするのもわかります。

 そしてやはりスープもしっかり混ざっていないような。箸で底から麺をすくうように混ぜると、POPのようなスープになった気がします。これも高岡さんの指摘は事実でした。

■ でも味はおいしい

 気になる鶏そばのお味のほうはというと、こちらは文句なしにおいしいです。鶏と魚介の旨みを凝縮した白湯スープが、麺にしっかり絡むことで生まれる一体感、そして添えられたかいわれ大根の辛みが全体の味を引き締め、コクがありながらもあっさりとした味わいです。

 問題のチャーシューも、スープの中で加熱され若干ですが赤みが消えたような。多少気にはなるものの、豚肉のジューシーな旨みは健在で、非常においしくいただけました。

 最終的にはスープをしっかり飲み干し完食。もともとの量がやや少なめの商品ですが、食後の満足感は高かったです。ごちそうさまでした。

 調査結果としては、提供されたチャーシューは赤く、スープもしっかり混ぜられた状態ではなかったものの、460円(税込)という価格に見合った価値はあると思います。

 ただし筆者は飲食の素人であり、監修者本人が思う状態ではないというのですから、本来のクオリティまで至っていないということは明らか。

 高岡さんのその後の投稿によれば、スシロー側から電話で話しを聞くことができたそうです。するとスシロー側としては、チャーシューも「(この状態で)問題なし」、高岡さんとしては「問題あり」と、意見が食い違ったとのこと。

 加えて「本日(10月9日)スシローさんと話合いの場をもうけて頂きました」とのことなので、今後何らかの動きがあるのかもしれません。

 品物自体はおいしかっただけに、いち早く問題が収束してほしいと願うばかりです。

(続報:物議を醸したスシローの「鶏そば」レアチャーシューが炙り調理で提供へ→本当に変わってた!/2024年10月10日公開)

<参考・引用>
NOROMAグループ代表 高岡利光さん(@noroma_net)

※初出時、タイトルおよび本文一箇所に「鶏そば」とすべきところ「鴨そば」なっておりました。訂正してお詫びいたします。

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024100905.html

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