面接官に「1時間以上」放置された男性、内線で問い合わせたら「担当者は帰った」と言われる その後も連絡はなく……
面接で嫌な思いをしたという人は思いのほか多いようだ。東京都の坂木さん(40代男性、仮名)も、そんな体験をした一人だ。
「面接終盤に『少しお待ち下さい』と言われ、そのまま待っていたものの1時間以上、待っても戻ってこず。明らかにおかしいので、内線からどうなっているのか確認したところ、『担当者は帰った』と言われました」
と投稿を寄せた坂木さんに取材を申し込み、この時の状況を詳しく聞いた。(文:天音琴葉)
「自席に戻った際に面接を忘れて帰ったようでした……」
それは今から15~16年ほど前、転職サイトを通じてスカウトされた「IT系のプログラマーの仕事」に応募した際の話だという。
面接は16時頃から始まった。面接室に通されると、30代くらいの女性面接官が一人やってきた。
「家族構成や『長男なのか』とも聞かれました」
面接で家族構成を聞くこと自体は違法ではないが、仕事の適性とはまったく関係がないため不適切な質問だとされている。それとも長男だと会社にとって不都合なことがあるのだろうか。
そして前述の通り、面接室に1時間も放置された坂木さん。待たされている間、どんなことを考えていたのだろうか。
「初めは何時になったら戻ってくるかと思っていましたが、流石に長過ぎると感じ、17時になったら内線で問い合わせようと思いました」
だが部屋に電話はなく、入口まで戻って内線を掛けた。すると電話に出た女性従業員は「担当者は帰った」と言ったあと、次のような説明をしてきたそうだ。
「どうも面接の席を外し、自席に戻った際に面接を忘れて帰ったようでした……」
電話口の女性は特に驚いた様子もなく……
電話口の女性従業員は面接官が途中で帰ったと知り、さぞかし慌てふためいたことだろう。だが坂木さんが声の調子を聞いた限りでは……
「特に驚くこともなく、通常の対応と変わらない感じでした」
しかも女性従業員から謝罪の言葉もなかったという。坂木さんは怒りを通り越し呆れたに違いない。だが面接官がいない以上、帰るしかなく……
「見送りもなくそのまま出るしかありませんでした。残っていた社員に苦情も何も言わずそのまま帰りました。その後は連絡もなく、不採用だったようです」
結局、当該面接官から一度も謝罪がなかったとは驚きだ。電話口の女性といい、非常識にもほどがあるだろう。そもそもまともな会社では、面接官が途中で帰るなんていう事態にはならないものだ。入社しなくて正解だったに違いない。
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