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【安佐動物公園】日本初!マルミミゾウが妊娠!23年間の軌跡|地球派宣言

ひろしまリード

先月、広島市安佐動物公園からうれしいニュースが発表されました。

マルミミゾウのメイの妊娠が確認されたのです。

広島市安佐動物公園 ゾウの飼育場

マルミミゾウの妊娠が確認されたのは、日本で初めてのことです。

マルミミゾウ「メイ」(メス・推定25歳)

安佐動物公園では、3頭のゾウが飼育されています。

サバンナゾウの「タカ」と、マルミミゾウの「ダイ」と「メイ」です。

サバンナゾウ「タカ」(オス・1991年生まれ)

ゾウの飼育を担当する栗原龍太さんにお話を伺いました。

メイは今年25歳(推定)。性格は「短気なゾウで、気にいらないことがあると怒ってくる」とか。

ゲートで分けられた隣の場所にいるサバンナゾウのタカに、ちょっかいを出しにいくようなお転婆な一面もあるそうです。

タカにちょっかいを出すメイ

メイがアフリカから安佐動物公園にやってきたのは2001年。

当時は、2歳(推定)で体重は約300kg、背丈は130cmほどの小さなゾウでした。

アフリカからやって来たメイ(推定2歳) 2001年

当時は、サバンナゾウだと思われていましたが、10歳頃にDNA鑑定が行われ、マルミミゾウだということが分かったそうです。

マルミミゾウは、世界の動物園で3頭しか飼育されていない希少なゾウで、そのうち2頭が安佐動物公園にいます。

10歳の頃にマルミミゾウとわかった

もう1頭がオスの「ダイ」です。

2022年、秋吉台サファリランドからやってきました。メイとは同じ歳なのだそう。

「種の保存を進めていくなら一緒に飼った方がいいだろう」ということで、安佐動物公園に来ることになりました。

秋吉台から移送されたダイ (撮影:安佐動物公園) 2022年

2頭の相性は良かったのですが、臆病なダイはメイのいる大きなスペースに行こうとしないため、狭いスペースにメイを連れてきて同居生活を始めたそうです。

臆病なダイ

そこで暮らしはじめて約1年後、ダイとメイの間に小さな命が宿りました。

ダイとメイの交尾を確認(撮影:安佐動物公園) 2023年

8月14日、エコー画像で左下腹部の子宮の羊水内に胎仔が認められたため、妊娠の確定診断としました。

飼育担当の栗原さんは「安堵したと共に、子どもが生まれる準備や無事に生まれてくれるか、不安とうれしさが入り混じっている」と心境を語ります。

メイの体にも変化が見られ、胸にあるおっぱいが膨らみ外側に開いてきているそうです。

エコー画像 (撮影:安佐動物公園) 8月14日

栗原さんは、「生態に興味をもってもらい、種を絶やさないようにして、野生動物を目の前でお客さんに見てもらいたい」と話します。

メイの赤ちゃんは、今の状態なら早くて来年の8月くらい、8月から10月にかけて生まれる予定だそうです。

新たな命の誕生に期待が膨らみます。

ダイとメイ

広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年9月4日放送)

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