祖父アトリエで音楽会 親戚ら中心に音色を堪能
スイス・チューリッヒ州在住のケン・ハウデンシルドさん(19)が7月末、祖父で草月流華道家のいちかわれいこうさんのアトリエ「れBit★garden(レビットガーデン)」(小田原市小台)ではじめてワンマンコンサートを行った。
5歳から母の勧めでピアノを始めたケンさん。これまで何度もコンクールに出場し、受賞経験を持つ。現在はスイス連邦鉄道に勤務しながら、音楽の専門学校で腕を磨いている。今回のコンサートは「今秋のアトリエ改装前、疎遠になった人と再会する機会にしたい」と、いちかわれいこうさんが企画したもの。
当日は親戚を中心に約50人が来場。ベートーベンやモーツァルトなどの名曲や、親戚のソプラノ歌手との共演など約1時間にわたり演奏を披露した。コンサートを終え、ケンさんは「何度も人前で演奏する機会はあったが、ワンマンのコンサートは初めて。終わってほっとしている」と話した。ケンさんは今後スイスに戻り、小学校の音楽教師を目指すという。