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「予定が埋まらない」「書く時間が無い」を解決!書きたくなる手帳、見つけました。

saita

虹色やること手帳

【2025年に手帳デビューを目指す人に朗報】 多くの手帳ユーザーがデコやイラストを交えながら、映える手帳を披露している昨今。 それらを見て「やってはみたいけど、時間がない……」「絵なんか描けないし」「このセンスが無いんだってば!」と、ため息をついていた、そんなあなたと私にぴったりの手帳を見つけて緊急取材! 開発を手掛けた女性担当者に、じっくりしっかりとお話を伺いました。

クツワ 商品開発担当 北川さん 谷口さん

クツワ株式会社は1910年(明治43年)に創業したという老舗中の老舗。当時は文具の問屋として開業し、その後マグネット式の筆入れ(とは言っても筆は入らないサイズ)で一世を風靡。

「現在も筆入れはシェアナンバーワンなんですよ。」とほほ笑むのは、手帳に深い思い入れをお持ちの商品開発担当の北川さん(左)。お隣はその瑞々しい感性で『他のどこにもない』手帳を生み出す、谷口さん。

おふたりから手帳噺(ばなし)をたっぷりと伺った。

家計簿付き手帳

クツワでは30年ほど前から手帳の企画開発を手掛けている。

「当時はいわゆるおじさん向けの黒い表紙の手帳が主流でしたが、働く女性が増えた時代でもあり、『女性が使いやすい手帳を』というコンセプトで生まれたのが家計簿付き手帳です。」と北川さんが手にされたのがこちら。
見開き1週間のバーチカルの下半分が家計簿。さほど予定が無くてもToDoが少なくてもお金の動きを記入する欄があるので、毎日文字が埋まりやすい。

聞けば、クツワには熱烈なファンが多く「もう10年以上もクツワの手帳を使い続けています」という声が商品に添付されたはがきやネットのアンケートから数多く届くのだそう。その中でお金の動きを手帳に付けている人が多いことがわかり、「ならば、スケジュールやタスクと同じ手帳でお金も管理すればよいのでは?」という発想から生まれたのが、この家計簿付き手帳。「人生で初めて家計簿が続いた」との声が多い30年目を迎えるクツワの優等生だ。
世間によくある奥さまっぽいデザインでは無く、カワイイ系から落ち着いた無地モノまでが揃う。

ミッフィー 家族手帳Ⓡシリーズ

次いで人気なのがミッフィー柄がかわいい家族手帳。
ミッフィーファンはもちろん、家族の予定を自分の予定と一緒に管理したいワーママにはぴったり。親しみやすいマンスリーに季節感のあるブルーナのイラストが散りばめられているので、デコ不要の愛らしさ。

色つき部分と白い部分で自分と家族の予定やToDoを書き分けることができて見やすいのに加えて、こんな縦向きのページがあるのも家族手帳の特徴。

出張や夜勤、テスト期間、合宿に長期休暇を家族ごとに記入すれば、家族旅行の日程も決まりやすいかも!? そして何よりもクツワの手帳はインデックスカットのおかげでどの月も開きやすくカラフルで手間要らず、デコ要らず。

極めつけは、表紙がリバーシブルになっているところ。
気分によって、季節によって入れ替えができるのが、ファンにはうれしい。カワイイだけじゃなく、アイデアが満載なのも老舗文具メーカーならでは。ファンの声に耳を澄ませているからこその実力だ。

安心安全を添えて

家族手帳をはじめクツワの手帳には、防災情報のページがある。
全国で災害が起こるため、誰もが被災する可能性が高まり「他人事では無い」という意識を持つようになった今、予め知っておくと便利な災害用伝言板や必要アイテムリストなど、ちょっとした空き時間に眺めておくといいページが充実している。

「できるだけ多くの人の目に届くようにと思い、毎年情報をブラッシュアップしています。」と話すのは担当の谷口さん。なるほど! 手帳のおまけページは、移動中や待ち時間などにチラリと気楽に見ることができるし、いざ! というときに停電しても確認できるので安心。

虹色手帳Ⓡやること

パッと見ると見開き2週間のバーチカルに見えて実はToDo管理のページ。バーチカルは予定が多めでないと埋まらない、という挫折理由を逆手に取り、敢えてスケジュールでは無く「やること」を書くスタイルに。
タスクを付せんやメモに書いて、終わると捨てる……という人は多いけど、「去年のあの企画、いつ頃から?」みたいなことは職業を問わずよくあること。それらの進捗を残せる、ということを強みにした手帳がこの虹色手帳Ⓡやること。

「デコが苦手でも毎日書くことが無くても、色がキレイで見た目が淋しくならない手帳を作りました。」と北川さん。愛用者の年代はさまざまで「よい1年にしようという気持ちになれました」など、意気込みにもつながっている様子。社内でも人気ナンバーワン手帳なのだとか。

マンスリーももちろん虹色。色分けでON/OFFや家族の用事を仕分けるのもいい。黒ペン1本でも充分だ。キレイな色が入っているだけで、いいことがありそう! と気分が上がる。手帳ユーザーの働き女子コンビの北川さん谷口さんならではの視点は「週の初め月火水」の幅が広めなところ。「何かと予定やタスクが多くなりがちなのが、週初めかと。」という言葉には共感する人も多いはず。

家族手帳プチ(マンスリー)

今回の取材で1番心を奪われたのが、このプチマンスリー。
名刺の隣に並んだ4冊がそれなのだが(上段はスケジュールカード)驚きの懐かしい生徒手帳サイズ!

開発者の谷口さんは「最近は小さな財布、小さなバッグを好む方が多いので、どのバッグにも入るような手帳を、と考えました。もちろん小さいだけじゃなく使いやすくないといけないので……」と、手渡してもらった中身を見ると、マンスリーが上下段に分かれている。月ごとのインデックスカットや方眼のメモページも充実。

なるほど、クツワのお家芸!? とも言うべき「家族手帳」のスタイルがここにもあった。

「文字が少ししか書けない分、シールをアイコンに見立てて使ってもらえるといいかな。」という言葉に促されてページを開くと、ミッフィーファンでなくても欲しくなるブルーナのイラストシールが!

ボタンも付いているので、ポケットの中で開いてグチャグチャになる心配もない。たくさんのタスクや予定は書きこめないけれど、例えば通院や習い事、子ども用など用途を決めると良さそうだ。お誕生日や記念日手帳にしてもいいかも。

手帳がブームになってしばらく経つが、そんなムーブメントを横目に見ながら老舗メーカーが生み出す手帳には、安心感と根強いファンが育てたユーザー目線が息づいている。

「デコとかイラスト、『目標達成』とかは苦手」なヒトには特にオススメのクツワの手帳たち。
今まで通り、いつも通りのワタシの暮らしとココロに寄り添う手帳がきっとここでなら見つかるはず。ぜひ黒ペン1本で手帳との1年を完走しよう!

◆クツワ手帳取扱店 
全国の文具店・量販店・書店・オンラインショップなど

下記、商品サービスセンターでは専任の担当者が通販やお近くの販売店をご案内中
https://www.kutsuwa.co.jp/contact/

※2025年1月現在、記事に取り上げた手帳は在庫が少なくなっておりますので、予めご了承ください。なお、次回2026年度の手帳は、2025年8月下旬から発売予定です。

Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2025 www.miffy.com

みやむらけいこ/ライター

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